森の生活(下) の商品レビュー
哲学的本です。フロン…
哲学的本です。フロンティアの消滅したアメリカの都市部でその後の環境保護や国立公園設立に影響を与えたこの本が出されたのは注目です。ちなみに ソローの生活は千人のようなものではなく日本でいうところの里山で生活し、必要があれば町に買出しに行っていたみたいです。
文庫OFF
静かに森に向き合い、そして森を去って行く著者の思考を想像しながら読んだ。国や時代背景など何もかもが今の自分の置かれた状況と異なりながらも、どんな意識で生きるかといった人生論に帰着した気がする。自分の人生の手綱を握るために、一定期間物理的にも様々なことから距離をおいて、問いを立て考...
静かに森に向き合い、そして森を去って行く著者の思考を想像しながら読んだ。国や時代背景など何もかもが今の自分の置かれた状況と異なりながらも、どんな意識で生きるかといった人生論に帰着した気がする。自分の人生の手綱を握るために、一定期間物理的にも様々なことから距離をおいて、問いを立て考えを巡らす時間があってもいいかもしれない。
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下巻は、「森の生活」というタイトルにふさわしく、森での日々の自然観察に多くのページが費やされ、その中で生まれてくる思索が見事に織り込まれていきます。上巻同様、時代も場所も国民性も違う現代日本の読者には、すんなりとは理解しがたい皮肉や暗喩や例え話がちりばめられているので、読みやすい...
下巻は、「森の生活」というタイトルにふさわしく、森での日々の自然観察に多くのページが費やされ、その中で生まれてくる思索が見事に織り込まれていきます。上巻同様、時代も場所も国民性も違う現代日本の読者には、すんなりとは理解しがたい皮肉や暗喩や例え話がちりばめられているので、読みやすいとは言えませんが、じっくりと取り組んでみると、深い味わいがあります。ここで語られているような生き方をそのまま実行することは難しいし、その必要もないと思います(ソロー自身、この生活は一時的な、実験的なものでした)。ただ折に触れて読み返すことで、欲に目のかすんだ自分を引き戻すことができる、そんな書です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
漁夫や猟師やきこりなど、野や森で一生を送るひとびとは、特殊な意味からいえば彼ら自身「自然」の一部だから、期待感をもって「自然」に接する哲学者や、そらには詩人などよりも、仕事の合間には「自然」を観察するのにふさわしい気分になっているのだ ウサギやエリマキライチョウがいない土地なんて、どんなに味気ないことだろう?彼らこそ、もっとも単純な土着の動物たちの仲間なのである 日は一年の縮図である。夜は冬、朝と夕べは春と秋、昼は夏である
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上巻ですでに深い感銘を受けていましたが、下巻(後半)はさらに感銘を受けました。特に最後の章「むすび」はそこだけでも人生指南書としての価値があります。ソローは悟りをひらいた人、物事の本質を掴んでいる人、仏教的にいうならば、彼岸の智慧を得た賢者と呼ぶにふさわしいでしょう。俗世間の名声...
上巻ですでに深い感銘を受けていましたが、下巻(後半)はさらに感銘を受けました。特に最後の章「むすび」はそこだけでも人生指南書としての価値があります。ソローは悟りをひらいた人、物事の本質を掴んでいる人、仏教的にいうならば、彼岸の智慧を得た賢者と呼ぶにふさわしいでしょう。俗世間の名声や権力、お金は虚飾であり、真の幸福は別の所にある。彼はそれを「実在」と呼んでいますが、2年にわたる森の生活でソローは「実在」についての確信を得るわけです。 「汝の視力を内部に向けよ。やがてそこには、いまだ発見されざる、千もの領域が見つかるだろう。その世界を経巡り、身近な宇宙地理学の最高権威者となれ」 「もしひとが、みずからの夢の方向に自信を持って進み、頭に思い描いたとおりの人生を生きようとつとめるならば、ふだんは予想もしなかったほどの成功を収めることができる」 「われわれの内なる生命は、川の水のようなものである」 これらは最終章に書かれているメッセージですが、最後のメッセージにありますように、この本自体があたかも川の水のようで、読者の心に潤いを(生命を)与えてくれる存在だと思います。何度も読み返したい本でした。
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上巻に引き続き、具体的な植物や動物の名前などを多々用いて彼の体験した生活を臨場感も持って伝えているが、あまりにも具体的すぎて植物図鑑を読んでいるような気持ちになってしまう。 しかし、所々、この世界に生きている人間として学ぶべき事をしっかりと記してくれている。
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(環境学生委員会推薦図書) ☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN13158342
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名著です。何か、『隠遁生活のススメ』みたいな捉え方をされている向きもありますが、ソロー自身が 『僕が森に行ったのは、思慮深く生き、人生で最も大事なことだけに向き合い、人生が僕に教えようとするものを僕が学びとれるかどうか、また死に臨んだときに、自分が本当に生きたと言えるのかどうか...
名著です。何か、『隠遁生活のススメ』みたいな捉え方をされている向きもありますが、ソロー自身が 『僕が森に行ったのは、思慮深く生き、人生で最も大事なことだけに向き合い、人生が僕に教えようとするものを僕が学びとれるかどうか、また死に臨んだときに、自分が本当に生きたと言えるのかどうかを、確かめるためだった。』 と、本書で述べており、決して厭世思想ではありません。積極的に生きるための哲学として読まれることをおすすめします。
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ウォールデンの森での生活の秋から春へかけて、そして圧巻の「むすび」。生き方はこれしかないと思っていないか?労働の奴隷となっていないか?人間には野生という強壮剤が必要だ。生活をもっと単純化すれば、貧しさは貧しさでなくなり、弱点は弱点でなくなるという考えかたも理解できるし、そうできれ...
ウォールデンの森での生活の秋から春へかけて、そして圧巻の「むすび」。生き方はこれしかないと思っていないか?労働の奴隷となっていないか?人間には野生という強壮剤が必要だ。生活をもっと単純化すれば、貧しさは貧しさでなくなり、弱点は弱点でなくなるという考えかたも理解できるし、そうできればと思う反面、やはり家族との生活はそこにはなかった点が最後までひっかかる。子供の生き方の選択肢を自由を考える場合、ミニマムな生活から他の生活を選ぶことは可能なのだろうか?他の人の税金によってなりたっている教育や医療やインフラを寄生虫のように使って、自分は自由に生きていると叫ぶのか?どのようにそうでない社会をつくっていけば良いのだろう。労働の奴隷にならないように心を保つ難しさなど肯定的にも否定的も考えさせられる生き方満載の、これは森の実践的哲学書なのだった。若い時に読みたかった。
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ちょっと説教臭くて面倒臭かったとか言うと怒られるな。。まあ、考えてみれば、本なんて基本、説教だよな。
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