天空の蜂 の商品レビュー
東日本大震災以降、原発関係の話が増えたのかな、と思ったら、過去にもそういう話を書かれてたのかと思ったうちの一冊。 ヘリコプターとか、原発のしくみの説明は難しくて、文字だけでは理解するのは難しいのですが、中盤のハラハラドキドキ感は健在です。 こういった問題をよく知っているわけではあ...
東日本大震災以降、原発関係の話が増えたのかな、と思ったら、過去にもそういう話を書かれてたのかと思ったうちの一冊。 ヘリコプターとか、原発のしくみの説明は難しくて、文字だけでは理解するのは難しいのですが、中盤のハラハラドキドキ感は健在です。 こういった問題をよく知っているわけではありませんが、自分の立場と環境から、できることを考えていくくらいしか、私には思いつきません。 なので、読後もスカッとはしません。 せめて「自分には関係ないや」とは思わないようにしていきたいです。
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何の前知識もなかったのですが 『白夜行』や『容疑者Xの献身』よりも前の作品で 思っていたよりミステリー感はありませんでした。 福井県の原発を舞台にしたお話で 東日本大震災であんな大事故が起こるとは 誰もが思っていなかった、バブル時代の1995年に こんな小説を書いていた東野圭...
何の前知識もなかったのですが 『白夜行』や『容疑者Xの献身』よりも前の作品で 思っていたよりミステリー感はありませんでした。 福井県の原発を舞台にしたお話で 東日本大震災であんな大事故が起こるとは 誰もが思っていなかった、バブル時代の1995年に こんな小説を書いていた東野圭吾さん。 またしても敬服いたしました。 いかに自分が原発について無知だったか。 福島第一原発のあの事故があったにも関わらず それでも知らないことが多すぎると痛感しました。 原発が不要だと訴える人。 絶対に原発は必要だと考える人。 それぞれの考えがあり、それぞれに正義と悪があり 情報があふれる現在、何が正しくて正しくないのか その情報を取捨選択することすらできていない私。 けれど、考えようともせず、見えないふりをして 無関心に過ごすことが、一番の悪だと三島は訴えたかったのではないでしょうか。 主人公の三島の思いが、ドスンと胸にきました。
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今年の7冊目。1月の7冊目。 原発問題に触れた作品。もっと大きく言えば社会問題を考えない人々に注意を喚起した作品。うーん、約20年以上前の作品ですが、なんとタイムリーな話題なんだろうと思いました。特に印象深いのは、原発が止まったあと、節電が行われ、名もない人々たちのエピソードが...
今年の7冊目。1月の7冊目。 原発問題に触れた作品。もっと大きく言えば社会問題を考えない人々に注意を喚起した作品。うーん、約20年以上前の作品ですが、なんとタイムリーな話題なんだろうと思いました。特に印象深いのは、原発が止まったあと、節電が行われ、名もない人々たちのエピソードが挿入された頁でした。世間って難しいなーと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原発停止を条件に上空から大型ヘリコプターを墜落させるというテロ小説。 95’の作品ですが今読むとなんとも胸苦しくなるような感覚を味わいました。 日本は核武装していません。 が、全国に散らばる原発施設は他国にとってはいつでも爆発させられる核爆弾スイッチ施設ともいえるんじゃないか。 小説としては私の好みには余り合わなく面白いか?と聞かれればそうでもないと答える程度です。
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東北大震災の(都会の方々の)一番の心配ごと。 それは原発らしい。 この本は、原発にヘリコプターが落ちる(かもしれない)想定の話だ。 工学部卒技術屋の東野さんならでは、のお話。 犯人の二人は典型的理系人間で、彼らはこういうことなんだろうな、と文系の私は思うのであった。 完全な理系だ...
東北大震災の(都会の方々の)一番の心配ごと。 それは原発らしい。 この本は、原発にヘリコプターが落ちる(かもしれない)想定の話だ。 工学部卒技術屋の東野さんならでは、のお話。 犯人の二人は典型的理系人間で、彼らはこういうことなんだろうな、と文系の私は思うのであった。 完全な理系だけのお話に終わらせないところが、東野さんのエライとこ。 結末が、結構、イケてる。
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東野圭吾さんの 「天空の蜂」を読みました。 防衛庁に納入予定の新型ヘリコプターが、 納入検収日に何者かによって奪われた。 しかも、そのヘリが向かった先には・・・。 東野さん得意の”技術系モノ”をふんだんに入れ込んだ作品になっています。 また、大きな意味でエネルギー...
東野圭吾さんの 「天空の蜂」を読みました。 防衛庁に納入予定の新型ヘリコプターが、 納入検収日に何者かによって奪われた。 しかも、そのヘリが向かった先には・・・。 東野さん得意の”技術系モノ”をふんだんに入れ込んだ作品になっています。 また、大きな意味でエネルギー問題や、 国防や機密、国民の安全に関する事柄まで多岐にわたって 問題提起されています。 この本が書かれた時期は、”もんじゅ”の事故が起こる前です。 本の中でも書かれていますが、 公の機関から高々と言われる”安全宣言”と、”もし?”を想定する住民。 ”もし”は”ありえないのだから”と繰り返される”安全宣言”・・・。 「誰」の安全が保障されているの?・・・というほかない事実が しっかり見えてきます。 地産地消って言葉がありますが、 全ての面において、この言葉を元に考え直してみる時期に来ているのかもしれません。 長い本(でも実際は10時間程度のお話)ですが、 とても面白かったです。 お勧めです。 評価:★★★★★
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自衛隊の最新ヘリのお披露目会でそのヘリが盗まれた。 自動操縦で原発の上空でホバリングを始めた。 中には子供が。 犯人の狙いは原発をすべて止めること。 子供は、ヘリは、原発は、どうなる?!
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原子力発電所のことなんて、関係ないなんて思っていたけど、それでいいのかなぁと考えさせられました。 発電所のことが詳しく書かれていて、作家の先生って、大変だなぁ・・・ 当たり前のことかもしれないけど・・・・・ 読み始めると、夜更かししてしまう。どうしても、最後まで読んでしまいたくな...
原子力発電所のことなんて、関係ないなんて思っていたけど、それでいいのかなぁと考えさせられました。 発電所のことが詳しく書かれていて、作家の先生って、大変だなぁ・・・ 当たり前のことかもしれないけど・・・・・ 読み始めると、夜更かししてしまう。どうしても、最後まで読んでしまいたくなる。
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某氏おすすめ,東野圭吾社会派ミステリィの最高傑作.のひとつ. このラストの終わらせ方は好きだ. 当事者意識なんて,ひとにぎりの当事者にしか持てないものなのかな.
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最新鋭の巨大ヘリが盗まれ、これまた最新鋭の高速増殖炉型原子力発電所の真上でホバリング。しかも巨大ヘリには一人の子供が・・・。原発の是非を問いつつも明確な答を出せない人類。それは、原発に対する関心が低いから?というかエネルギー問題に対して無関心過ぎるのかも。とは言え、この作品は面白...
最新鋭の巨大ヘリが盗まれ、これまた最新鋭の高速増殖炉型原子力発電所の真上でホバリング。しかも巨大ヘリには一人の子供が・・・。原発の是非を問いつつも明確な答を出せない人類。それは、原発に対する関心が低いから?というかエネルギー問題に対して無関心過ぎるのかも。とは言え、この作品は面白い。最初から最後まで飽きさせないストーリー展開。映画化を期待する一品。
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