政治的に正しいおとぎ話 の商品レビュー
「政治的に正しい警察小説」を登録しようと思った時にこの本が一緒に検索に出てきて、面白そうだったのでさっそく図書館で借りてきました。 差別的な用語を排除し、政治的に正しい言葉に置き換えた童話集。「白雪姫と七人の小人」→「雪のように白いという有色人種差別的な名前の王女と七人の垂直方向...
「政治的に正しい警察小説」を登録しようと思った時にこの本が一緒に検索に出てきて、面白そうだったのでさっそく図書館で借りてきました。 差別的な用語を排除し、政治的に正しい言葉に置き換えた童話集。「白雪姫と七人の小人」→「雪のように白いという有色人種差別的な名前の王女と七人の垂直方向にチャレンジされた男性たち」などなど、おなじみの童話が、結末まで政治的に正しく?変更されていて、もはや何の話か分からなくなってるところも面白い。 裏表紙でアンデルセンやグリム兄弟やイソップが絶賛のコメント寄せてるの笑った。
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意識して言葉を変えることで逆にパワーワード化しすぎじゃない????????大丈夫??????? 「経済的な恩恵からひどく阻害された粉屋」…
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コメディアンの著者が、過剰なPC(Politically Correct)をいましめるために、有名な童話を「政治的に正しく」書き直したもの。 著者の狙い通り、過剰な「政治的に正しい」表現による童話は、笑いを誘うものとなっている。「正しい」はずなのに、馬鹿げていると感じてしまう…しかし、この本はPCが問題だと言っているわけではない。徹底して「政治的に正しく」しても、笑うことができる作品にすることができることを、著者は証明してくれたのではないだろうか。 最後の「ハメルンの笛吹き」だけは、笑って終えられない物語だった。ハメルンは差別や格差を無くし平等を追求した町だったが、ある笛吹がやってきたことであっけなく崩壊する。全員に正しくあろうとしても、それに意識的/無意識的に不満を持つ人々が必ずいる。「自分さえよければいいじゃないか」と多くの人が素直に思うようになってしまえば、「ハメルン」のように“平等”は簡単に崩れていってしまう。誰かを貶め、自分たちだけが利益を得られる世界の方が、「気分がいい」からだ。 「正しさ」とはなにか、誰にとっての「正しさ」なのか、考えさせられた。
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政経の先生にオススメされた本。 面白かった。 政治的に正しい言葉を使って、差別的な言葉は使わない、っていうことは大事だと思うけど、行き過ぎると滑稽になってしまう。 表現の自由と平等権の問題は根深いと思った。
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赤ずきん、三匹の小ぶた、ラプンツェルなど、誰もが知ってる物語をフェミニズムに則り「政治的に正しい表現」を使って改変した童話集。 ここで紹介されてる物語は「偏屈だなー」と笑って読むのがいいのかもしれない。いちいちツッコミを入れて読むのは野暮な本かなと。デーブ・スペクター氏による解説...
赤ずきん、三匹の小ぶた、ラプンツェルなど、誰もが知ってる物語をフェミニズムに則り「政治的に正しい表現」を使って改変した童話集。 ここで紹介されてる物語は「偏屈だなー」と笑って読むのがいいのかもしれない。いちいちツッコミを入れて読むのは野暮な本かなと。デーブ・スペクター氏による解説も短いながら秀逸。
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アメリカで大変な議論を呼んでいる差別や偏見のある表現の問題。 それらが大量に使われている御伽話から差別色を抜き取り、更にわざと面白おかしくされている一冊。 一見ふざけているように思えてしまうかもしれません。 しかし、根強く残ってしまった差別用語を現代社会から消すことの難しさや、又...
アメリカで大変な議論を呼んでいる差別や偏見のある表現の問題。 それらが大量に使われている御伽話から差別色を抜き取り、更にわざと面白おかしくされている一冊。 一見ふざけているように思えてしまうかもしれません。 しかし、根強く残ってしまった差別用語を現代社会から消すことの難しさや、又はその行き過ぎの問題を教えてくれます。
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シュール。この手のシュールな表現は非常に好きなので楽しめた。途中結構本気で笑った。とりあえず自分的に「チャレンジされている」は流行語になりそうな予感。密林にて中古l購入。
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[おもな内容] 赤ずきん、三匹の小ブタ、白雪姫・・・等々、 馴染みのある昔話が少し違った観点から描かれています。 [おすすめの理由] 『差別』には重く、近寄りがたいテーマといったマイナスイメージが 付きがちです。そんなテーマを娯楽として、そして子どものころ一度は 読んだことのあ...
[おもな内容] 赤ずきん、三匹の小ブタ、白雪姫・・・等々、 馴染みのある昔話が少し違った観点から描かれています。 [おすすめの理由] 『差別』には重く、近寄りがたいテーマといったマイナスイメージが 付きがちです。そんなテーマを娯楽として、そして子どものころ一度は 読んだことのある童話を通して読める1冊です。 単純に<面白い>んですけどね。
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PC(ポリティカリー・コレクト)な、 政治的に正しい表現で、偏見・差別に満ちた「おとぎばなし」を書き直すとどうなるか。 翻訳にデーブ・スペクターがいるのがイヤだけれど、文章で読めば、まあ。
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昔からある童話を『政治的に正しく』表現したら、元のお話と結末も異なってしまいました。 PCという複雑なテーマをギャグに昇華させてしまうところが素敵。 同時にこれをギャグとして笑える世界にいてよかったと思ってしまいます。続編も面白いです。
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