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アダムの家 の商品レビュー

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2010/01/17

もう少し、値段を下げて欲しい。良い本なんだけどペーパーバックでこの値段にはちょっと萎える。 はじめの磯崎新さんの文章が本書の解説になっており、大まかな内容+αを伝えてくれる。読むか迷っている時は、この3ページを読んで決めれば間違いないと思う。 近代建築以降、古典主義に変わ...

もう少し、値段を下げて欲しい。良い本なんだけどペーパーバックでこの値段にはちょっと萎える。 はじめの磯崎新さんの文章が本書の解説になっており、大まかな内容+αを伝えてくれる。読むか迷っている時は、この3ページを読んで決めれば間違いないと思う。 近代建築以降、古典主義に変わる新しいモデルの創造としてのコルビジェの様々な言説を代表として建築の一つのモデルを強く提唱する傾向が生まれた。本書はそのようなモデルの提唱に至るまでの過程を様々な資料を基に明らかにしてくれる。 本書で最終的に一つの原型に収斂されるのではなく 洞窟の<発見された>空間と、テントあるいは非常に切り詰められた庵の<作られた>空間 p.268 と二つの原型が提示されることは非常に興味深く思えた。さらにそれは「子宮に対しての恐怖と欲望」と関係づけられるのだが、それは二つの極の間に広がる膨大なバリエーションの存在を暗示させる。 個人的には子宮への言及はドゥルーズのマゾッホに対しての言及を思い出させた。

Posted byブクログ