ねこと友だち の商品レビュー
『ねこと友だち』 (1995年初版) いとうひろし 作 【作者紹介】より 伊東寛(いとうひろし)、1957年東京生まれ、早稲田大学教育学部卒業。独特のユーモラスであたたかみのある作風の絵本・挿絵の仕事で活躍中。 主な作品に、「おさるのまいにち」シリーズ(路傍の石幼少年文学賞受賞...
『ねこと友だち』 (1995年初版) いとうひろし 作 【作者紹介】より 伊東寛(いとうひろし)、1957年東京生まれ、早稲田大学教育学部卒業。独特のユーモラスであたたかみのある作風の絵本・挿絵の仕事で活躍中。 主な作品に、「おさるのまいにち」シリーズ(路傍の石幼少年文学賞受賞)、「ルラルさんのにわ」(絵本にっぽん賞受賞)などがあります。 「ねこはノラネコでした。 ノラネコなのにふとっていました。 でもそれはむかしの話です。いまは、ひとりぐらしのおばあさんにかわれています。 だからノラネコではありません。」 いとうひろしさん節のはじまり方ですね。ワクワクしてきます。笑 ほっぺがぷっくりしていていつでも不貞腐れているように見えたので、おばあさんはねこを“ブータレ“と呼びます。ねこの方も、おばあさんのことを「自分だってブータレじゃないか」と思っています。 おばあさんは他に金魚鉢で小さな魚を2匹飼っていました。夫婦の魚にねこがいたずらしないな心配でしたが、ノラネコだったねこが興味があるのはゴミバケツだけでした。 そんなねこと2匹の小さな魚の関係は、少しずつ変化していきますー。ねこを仲間だと思ったおさかなは、ねこに話しかけ友だちになります。しかしある日、ねこは金魚鉢から飛び出したさかなのだんなさんに近寄り、本能が目覚めはじめます。 「ーぼくは、ここにはいられない」 ねこは友だちを食べないよう、家を出ていきます。 ノラネコだったねこと、友だちになった2匹のさかなの夫婦のお話しの中で、友だち思いのねこの姿が描かれています。心優しいブータレのことが、愛おしく思える、心温まるお話です。(=^ェ^=) (小学5年生の教科書にも掲載されたお話のようですね。高学年からお薦めですね。(*´︶`*))
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久しぶりに心の奥が小さく揺れたお話でした。 のらねこの心の変化とその葛藤とが、落ち着いた(淡々としたというのでしょうか)文章でつづられます。 どなたかも書かれていましたが、庭の土のシーンは衝撃的で、一種の禁忌に触れてしまったようなそんな感じをうけました。しかし、そのことが、それしかできなかった「ねこ」の思いいをはっきりとはしない「何か」な形で読者に伝えてきてくれるのではないかと思いました。 「中学年」カテゴリに入れましたが、高学年の方がより深くこの作品を読めるのではないでしょうか。
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伊東寛 徳間書店 (1995/01) (BOOKS FOR CHILDREN) もう何度も読んでいます 大好きなんです このやわらかい絵と文 でも深い なんかいとしくてジーンとくるのです ラストのいいこと 登場(動)物がべたべたせずにくっきりしているところも大好きで...
伊東寛 徳間書店 (1995/01) (BOOKS FOR CHILDREN) もう何度も読んでいます 大好きなんです このやわらかい絵と文 でも深い なんかいとしくてジーンとくるのです ラストのいいこと 登場(動)物がべたべたせずにくっきりしているところも大好きです もうずいぶん以前の出版ですが大切な本です ≪ この命 頂いてまた 命へと ≫
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小学生の頃に初めて読書感想文を書いたいろいろ思い出深い本。 本を読んで泣いたのもこれがはじめてで、ねこが泣きながら土を食べるシーンは今でも鮮明に覚えてる。
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かけがえのない友達になることができたねことおさかな。けれど、やがてねこは魚をどうしても食べたくなってしまう自分に気づいてしまい、自分のことが嫌になってしまう。最後は一応、ハッピーエンドといえるのでしょうが、やはりちょっぴり切ない物語。自分自身でもどうしようもない気持ちというものが...
かけがえのない友達になることができたねことおさかな。けれど、やがてねこは魚をどうしても食べたくなってしまう自分に気づいてしまい、自分のことが嫌になってしまう。最後は一応、ハッピーエンドといえるのでしょうが、やはりちょっぴり切ない物語。自分自身でもどうしようもない気持ちというものがある、ということを気づかせてくれる本なのではないでしょうか。
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ねこは捨て猫でした。もらわれて、飼われることになった家では、先住の魚がいました。 最初は、魚に興味がなかったねこ。でも、ひと言ことばを交わしてから、お互いの存在を認めあうようになります。 あるひ、魚が水のそとにでてしまい、パクパクしているところを見つけてしまった猫の心に変化がおこ...
ねこは捨て猫でした。もらわれて、飼われることになった家では、先住の魚がいました。 最初は、魚に興味がなかったねこ。でも、ひと言ことばを交わしてから、お互いの存在を認めあうようになります。 あるひ、魚が水のそとにでてしまい、パクパクしているところを見つけてしまった猫の心に変化がおこり・・・ としょかんで猫の本をいっぱい借りて読んだ本の1冊。猫と魚のせつない友情、こころがあたたかくなる本です。
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Rちゃんに借りた本。 心の通い合うともだちとしてのおさかなと おなかを満たす食べ物としてのお魚の 区別に悩むねこ。 食べ物から命をもらっているんだってこと、 目をそらしちゃいけないよね。
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いとうひろしさんの童話。命を食す、ということに正面から向き合った作品。どうなってしまうのか、ハラハラドキドキの展開ながら、ぶれずに最後まで読ませてくれる。
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ちょっとホロリとさせられました。友達の筈の魚が食べたくなる猫。魚の居ない国に行こうとする猫。猫が可愛いです(笑)
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