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龍は眠る の商品レビュー

4

529件のお客様レビュー

  1. 5つ

    153

  2. 4つ

    217

  3. 3つ

    116

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2016/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近づくだけで人の気持ちや考えを読み取る能力。 ある人って本当にいるのかな? 五感を人よりも敏感に感じる人は居ると思うけど。 この能力まではホウホウ。 こういう話も面白いと 本に引き込まれたが、 Teleportation?瞬間移動しはじめた辺りから SFと分かっていても現実と離れすぎていて 微妙になってきたわ。 とは言え、 心優しい高坂と相棒(先輩?)の生駒との 洒落の効いたやり取りが 非常に一息入れていて上手かった。

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2016/04/15

 織田直也の考えは、辻村深月『ぼくのメジャースプーン』でも出てきたものだ。「相手の人生に対して責任を負う」と表現されていたけれども、言いたいことはとても似ているんじゃないだろうか。特異な力を持って何か事を動かそうとするとき、その力に驕り高ぶることは酷い誤りであり、むしろその力を行...

 織田直也の考えは、辻村深月『ぼくのメジャースプーン』でも出てきたものだ。「相手の人生に対して責任を負う」と表現されていたけれども、言いたいことはとても似ているんじゃないだろうか。特異な力を持って何か事を動かそうとするとき、その力に驕り高ぶることは酷い誤りであり、むしろその力を行使することによって大きな責任を負うということを認識しなければならない、という考え方。確かに、それは納得がいく。  自分に、他人にはない大きな力があれば、と願ったことはある。でも、その願いは生半可な気持ちではするべきではないものなのかもしれない。未知の力は、未知の可能性と、未知の恐ろしさも秘めていて、その力を持つことで生まれる苦悩も多い。  とても明快で人間味あふれる登場人物たちの立ち振舞いや言動で、ストーリー展開もとても自然だった。  ただ、作中にも使われ、題名にもあてられた龍の比喩表現が、いまいちしっくりこなかったな…。

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2016/03/12

三谷宏治「戦略読書」で勧めてあったので読んでみた。 超常能力を持つということはどういうことか考えてみた。 面白かった。

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2016/02/13

「模倣犯」も読んでみようと思う。初めて宮部みゆきを読んだけど、スゴく面白かった。サイキックっていう実在するかしないかわからないことが前提だけど、気が付いたら引き込まれてた。悪意がない無責任から生じた事故と加害者の身勝手な理由による犯罪に巻き込まれた高坂は気の毒だけど、そのおかげで...

「模倣犯」も読んでみようと思う。初めて宮部みゆきを読んだけど、スゴく面白かった。サイキックっていう実在するかしないかわからないことが前提だけど、気が付いたら引き込まれてた。悪意がない無責任から生じた事故と加害者の身勝手な理由による犯罪に巻き込まれた高坂は気の毒だけど、そのおかげで奇跡の出会いができたと思う。七恵に幸せになってほしいな。

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2016/02/10

再読。超能力な話は好きなのでワクワクして読んでました。私の中では宮部さんの本の中でだいぶ上位です。能力があるという慎司と超能力なんて嘘という織田との関係とか、心配している七恵さんとか、いい。最後にへへって笑っていたのがすごく好きでした。登場人物が表面上は悪い人でも、根は優しくてい...

再読。超能力な話は好きなのでワクワクして読んでました。私の中では宮部さんの本の中でだいぶ上位です。能力があるという慎司と超能力なんて嘘という織田との関係とか、心配している七恵さんとか、いい。最後にへへって笑っていたのがすごく好きでした。登場人物が表面上は悪い人でも、根は優しくていい人だなーと思いました。

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2016/02/08

うわぁ~! おもしろかった♪ こんな 能力あったら 生きてることが面倒かもね 悪気がないいたずらっていうか 自分勝手な考え方 マンホールの蓋ずらしちゃうとか あるあると思いました ちょっとならいいでしょとか 自分だけはいいでしょとか 勝手な人が増えてきてる今 よくないよねと思っ...

うわぁ~! おもしろかった♪ こんな 能力あったら 生きてることが面倒かもね 悪気がないいたずらっていうか 自分勝手な考え方 マンホールの蓋ずらしちゃうとか あるあると思いました ちょっとならいいでしょとか 自分だけはいいでしょとか 勝手な人が増えてきてる今 よくないよねと思った 「一眼国」の話が気になった 

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2016/01/25

宮部作品は結構読んでいるのですが、先日、BS11の読書番組で特集が組まれていて、読むつもりで購入済みだったので本棚から、数十冊の読みたい本の順番を早めて読んでみた。 予想通りの宮部流の読ませるテクニックは、最高ですね。 読みだすと長編なのにノンストップで最後まで・・・。本当に疲...

宮部作品は結構読んでいるのですが、先日、BS11の読書番組で特集が組まれていて、読むつもりで購入済みだったので本棚から、数十冊の読みたい本の順番を早めて読んでみた。 予想通りの宮部流の読ませるテクニックは、最高ですね。 読みだすと長編なのにノンストップで最後まで・・・。本当に疲れます(笑)  いつも思うのだが、読書中に、犯人が表れているのかいないのか?と思うのです。(本書の性格上明かせない内容ですが)読めないのではなく見えないのです。おそらく見えないように作り込んでいるのでしょうね。 だから、興味津津と深々と我を忘れて没入してしまいます。そこに宮部作品の特徴があると感じました。

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2016/01/20

日本推理作家協会賞受賞作ですが、誘拐事件の構図が単純ですし、超能力を活かした特別なトリックやオチでもないのでミステリーとしては今ひとつな印象でした。 また、本作は超能力を持った若者二人の物語なのに、苦悩や葛藤の描写が浅く、印象に残るシーンはあまりありませんでした。考えの違う二人が...

日本推理作家協会賞受賞作ですが、誘拐事件の構図が単純ですし、超能力を活かした特別なトリックやオチでもないのでミステリーとしては今ひとつな印象でした。 また、本作は超能力を持った若者二人の物語なのに、苦悩や葛藤の描写が浅く、印象に残るシーンはあまりありませんでした。考えの違う二人が思いっきり衝突したり、超能力者と犯人の対決を派手にするなど、もっとドラマチックな展開を盛り込んで欲しかったです。

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2015/11/13

この人の作品は大概面白い、外れがない、ってそんなに何冊も読んでるわけじゃないんだけど。今回の小ネタ?は超能力で、でも扱われ方がめっさ暗い。超能力のおかげで金持ちになって女にもててウハウハー、みたいな感じはゼロで、超能力なんてあったおかげで気味悪がられるわ隠すのに大変だわで体もぼろ...

この人の作品は大概面白い、外れがない、ってそんなに何冊も読んでるわけじゃないんだけど。今回の小ネタ?は超能力で、でも扱われ方がめっさ暗い。超能力のおかげで金持ちになって女にもててウハウハー、みたいな感じはゼロで、超能力なんてあったおかげで気味悪がられるわ隠すのに大変だわで体もぼろぼろだし、というあくまで暗い。なんだこの人いつも暗くないか、性格も暗いんじゃないか、とか思ったりもする。でも好き。

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2015/11/03

「クロスファイア」と同様に超能力を持った登場人物の物語であるが、「クロスファイア」の方が超能力を持った人物の悲哀や生きにくさがうまく表現されていたのに対して、こちらは上滑りというか、切実に伝わってくるものがなかった。冒頭のマンホールの事件なども、現実にはありそうもない話だと感じた...

「クロスファイア」と同様に超能力を持った登場人物の物語であるが、「クロスファイア」の方が超能力を持った人物の悲哀や生きにくさがうまく表現されていたのに対して、こちらは上滑りというか、切実に伝わってくるものがなかった。冒頭のマンホールの事件なども、現実にはありそうもない話だと感じた(車のエンジンが水をかぶるといけないからマンホールを開けるとか、ポルシェにマンホールを開けるためのヴァ―ルが積んであるとか)。他にも、不自然な設定がいくつかある(口がきけない七恵の家に電話があること、空き巣の調査に来た警察官が「大事なものはどこに隠していますか」と訊くことなど)。 また、宮部さんの作品でいつも感じることだが、男性がうまく描けていないと思う。総じて、実際の年齢よりも幼稚で、浅薄な印象を受けてしまう。 最終ページに近付くにつれて、真相も見当が付いてしまい、ミステリーとして特に取り上げるようなところはないし、最後まで読んでも、結婚対象として不適格の烙印を押された主人公が何かを掴んだとは感じられなかった。

Posted byブクログ