ピアッシング の商品レビュー
1994年12月15日 第1刷 再読 美しい妻と四か月の赤ちゃんを持つ、幼児期の体験から殺人衝動を持つ男。自分の子供をアイスピックで刺してしまう前に、誰か他の人間を刺すことを思いつく。 綿密な計画を立てて、シティホテルに嬢を依頼する。派遣されてきた女は、自殺嗜好のピアッシング...
1994年12月15日 第1刷 再読 美しい妻と四か月の赤ちゃんを持つ、幼児期の体験から殺人衝動を持つ男。自分の子供をアイスピックで刺してしまう前に、誰か他の人間を刺すことを思いつく。 綿密な計画を立てて、シティホテルに嬢を依頼する。派遣されてきた女は、自殺嗜好のピアッシング好き。殺るんだか殺られるんだか、変質思考戦。 需要と供給が素晴らしいと思う。
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映画を見てラストがよくわからなかったので小説で補完のつもりで読みました 村上龍氏の作品はこれで二作目位だと思うが、読んでいてどうも絵が浮かびづらいのと浮かんだ絵があまり美しくないんですよね 言ってみれば色合いが淀んでいるんです 今作の二人は子供の頃に虐待を受けて心に闇を抱える男女...
映画を見てラストがよくわからなかったので小説で補完のつもりで読みました 村上龍氏の作品はこれで二作目位だと思うが、読んでいてどうも絵が浮かびづらいのと浮かんだ絵があまり美しくないんですよね 言ってみれば色合いが淀んでいるんです 今作の二人は子供の頃に虐待を受けて心に闇を抱える男女 そして映画のラストの補完のつもりで読んだのにそこは小説に描かれていないという… 映画監督の補足だった事に読んでから気がつきました アイスピックで人を殺したい男と自殺願望のあるSM嬢の一夜の物語です 読んでいて心が痛くて疼くような感覚になります カンブリア宮殿の村上龍氏とはちょっと違う世界が広がります この世がこの作品より少しでも潤いのあるものになる事を願います
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龍だから読むのです。 最近ロシアの監督?で映画化されたと知って、どんなんだっけ?と思って手に取る。 こんなアイスピックの話、記憶ないなぁ〜と思ったけど、手話のくだりはなぜか覚えてた。これもしかして昔何かの文章題で使われてたかも?? ただ、やはり、時代に合わない。そういう事だ。
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映画化作品を鑑賞したので原作を。 まず、映画化作品とは似て非なるものである。映画はジャーロ的グロテスクな美的センスによるシュールレアリスム要素が色濃かったが、原作はどちらかというと『オーディション』に近い。著者あとがき曰く「一ページ目からラストの一行まで、緊迫感が持続するサイコ...
映画化作品を鑑賞したので原作を。 まず、映画化作品とは似て非なるものである。映画はジャーロ的グロテスクな美的センスによるシュールレアリスム要素が色濃かったが、原作はどちらかというと『オーディション』に近い。著者あとがき曰く「一ページ目からラストの一行まで、緊迫感が持続するサイコスリラー」として書きたかったとあるが、まさにその通りの作品になっている。したがって、登場人物が感じる肉体的、心理的痛みが文章から直接的に刺さってくるので、苦手な方は要注意だ。 あらすじは解説の通りで、それ自体に驚くようなものはないが、登場人物の心理描写、特に主人公の心に傷を抱える男女が出会ってからの描写はかなり丁寧である。それぞれの視点から、時系列を少し重ねながら独白のように深層心理に切り込んでいく。しかし、文章は一貫して三人称なのが、一種の冷徹さとそこから逆説的に読者との親密さを生んでいる。 「二人の主人公は『普通の人』であり、すべての心理プロットを誰にでも起こり得ることとして書かなければならない、と思った」と著者あとがきにもあるが、生い立ちの中で深い心理的傷を負いつつも、それが表に出ない、出せないという人が多くいることをメインテーマとしたかったのだろう。1994年に執筆、出版された小説なので、現在の視点から見ると、設定がエキセントリック過ぎると感じてしまうのが難点か。とはいえ、それは一概に著者の責任とは言えない。事件や犯罪等のニュースで加害者の過去を大げさに取り上げ、ネットでは「犯罪者予備軍」などどいった言葉で「当該者の過去をスティグマ化してミスリードする」現象が多くみられる中、今この小説を読む際にどこまで現代メディアによるスティグマと当時の著者の思いの乖離を想像できるかも、我々読者に求められることだろう。ただ、執筆された当時も今も、声を上げられずに苦しむ人が多くいることは忘れてはならない。 時代の変遷で多少描写に時代を感じるが、テーマは普遍的であるし、サイコスリラーとして十分に緊迫感を味わえる秀逸な作品だ。
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少しでも幼少期の記憶に暗いものを感じている人であれば必ず分かり合える文章と出会えるはず 自分の血と苦痛にどんな意味があるのだろうと不審に思う必要がある。暴力を受ける側の人間にとって、暴力の意味を考えることは重要なことなのだ。辛くて、重要なことだ。p44 l5 部屋を見回しても...
少しでも幼少期の記憶に暗いものを感じている人であれば必ず分かり合える文章と出会えるはず 自分の血と苦痛にどんな意味があるのだろうと不審に思う必要がある。暴力を受ける側の人間にとって、暴力の意味を考えることは重要なことなのだ。辛くて、重要なことだ。p44 l5 部屋を見回しても紙屑一つ落ちていないし、読みかけの雑誌や新聞、食べかけのお菓子やチョコレートの箱、丸まったティッシュペーパーや果物の皮といったものも一切ない。〜住宅展示場のようだ、と思った。生きものの気配がしない。
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親からの虐待を受け怪物と化した男と女。偶然の出会い。怪物同士の心理描写のスリリングさに引き込まれる。しかし疲れた。。。笑
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/6056859.html)
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千秋ちゃんと自分が重なる。痛い。 前半、千秋ちゃんが出てくるまで、大して面白くも無いから、読むのをやめようと思った。でも、最後まで読んで良かった!千秋ちゃんが全てを語ってくれる。言葉にしてくれる。感情移入せずにはいられない。共感の渦に溺れる。千秋ちゃんも、最近読んだ「ルイ」「ア...
千秋ちゃんと自分が重なる。痛い。 前半、千秋ちゃんが出てくるまで、大して面白くも無いから、読むのをやめようと思った。でも、最後まで読んで良かった!千秋ちゃんが全てを語ってくれる。言葉にしてくれる。感情移入せずにはいられない。共感の渦に溺れる。千秋ちゃんも、最近読んだ「ルイ」「アヤ」もすごくすごく好きでたまらない。そういう、乱れきった女の子が出てくる小説は、決まって気に入るのだ。とにかく今は、そういう友達を欲しているんだろう。きっと、「愛」なんて綺麗じゃないから。純愛系の小説・ドラマ・映画なんか観ていると吐き気がする。「愛」にはセックスが伴うし、憎しみや独占欲だってある。美しくない。恥ずかしいし、気持ち悪い。私、ひねくれているよ。金原ひとみに染まりきっているよ、今。みんな、狂ってる。それから、男って最低だ。 「自分から男に言って始まるセックスはあまりよくないということに気付いた。自分から言わなければ始まらない場合は男があまりしたくない時なのだ。そういう時に男が優しくていねいにしてくれることは絶対になかった。いく時の男の顔も可愛くないし、何のためにこうやって肌と内臓とを触れ合わせているのだろうと一人でいる時よりも寂しくなってしまう。終わった後の男の顔はもっとひどい。こんな女、という顔をする。こんな女、こんな女、最悪の気分だぜ」 「罰を受けなくてはいけない。」 原罪?2人とも、ひどく怯えている。川島昌之も佐名田千秋も心に傷を負っている。過去のトラウマに縛られている。子供は無力・・・。 「死ね、お前なんか死んでしまえ、自分にそう怒鳴るわたしが本当のわたしなのだ。本当に殺すことができたらわたしは自分をほめるだろう。」 千秋ちゃんが私の想いを文章化してくれる。ずっと想っていたこと。泣いてしまいそうだ。私は、寂しくて寂しくてたまらない。私独りだけが、おかしいように思えるから。そういう点で、私はフリースクールに行きたかったんだ。手伝いたかった訳じゃない。友達が欲しかったの。自分の居場所を見つけたかっただけ。(愛すべき遠藤周作風に)だめな私、だめな私。 「自分で自分の痛みを選ぶことができるのは、少し怖いけどすばらしい」 好きだよ。 「早く脱げ早く見せろ早く舐めろ早くくわえろ」 千秋ちゃんの父親、SMクラブの客・・・男の人が怖い。 金に気が弛緩したところと、緊張が消えていないところがあって、バランスが狂った顔、パサパサの髪の毛、止まらない鼻水、涙、 「ひどい顔だ。でも男の顔をこれほど可愛いと感じたのは初めてだ。ふいに殴ってみたいという衝動に捉われた。拳かあるいは瓶とか工具とかで力を込めて殴りつけてみたい。血が流れて頼むから止めてくれと涙を流して謝るのを笑いながら眺める。泣きながら謝ったりするとこの男はもっと可愛くなるだろう。」 「ハルシオン3錠入りのカンパリオレンジ♪」 私も全く一緒の事するよ。みんな狂ってる。私も狂ってる。良かったあ。 「あいつは舐める。わたしはくわえる。くわえる。あれが出てくる。くわえなさい、くわえなさい、チアキ、くわえなさい。・・・どうしてこんなものが必要なのだろう。どうしてわたしにはそんなことが必要なのだろう。」 みんな被害者なんだ。母親も、父親も、サイテーだ。 「自分でその痛みを選び受け入れて、その結果美しいものがからだに残れば人間は強くなれる。今より少しでも強くなっていないと・・・いなくなる寂しさに耐えきれないだろう。」 痛いくらい分かる。私の共感ポイントは痛みを伴うこと。ただ、それだけだ。 あとがき 二人の主人公は「普通の人」 そっか。村上龍さん、ありがとう。
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2007年12月12日読了。「殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女が出会う小説」とは著者の弁のまま。お互いに正常な対人関係を結べない二人の勘違い?すれ違い?妄想が交錯する展開がとても面白い。ショッキングな表紙と冒頭の展開から始まるが、お得意の肉体的にイタイ描写はこの小説では控えめ。...
2007年12月12日読了。「殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女が出会う小説」とは著者の弁のまま。お互いに正常な対人関係を結べない二人の勘違い?すれ違い?妄想が交錯する展開がとても面白い。ショッキングな表紙と冒頭の展開から始まるが、お得意の肉体的にイタイ描写はこの小説では控えめ。コワイ話、ではないだろう。どっちに転がるか予測できないこの話に、混乱させられる感覚を楽しむのが良いのだろう。
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