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料理に「究極」なし の商品レビュー

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2013/07/20

至極まっとうな話である。 著者はグールメを「食べ物を楽しむ人」と本来の意味に解するが、「食べものの味がわかる人」というグールメ・ブーム(1994年著作)には首を傾げています。 「極端な言い方をすれば、味の世界に関しては、共通の言語というものがない」とする著者からすれば、「味がわ...

至極まっとうな話である。 著者はグールメを「食べ物を楽しむ人」と本来の意味に解するが、「食べものの味がわかる人」というグールメ・ブーム(1994年著作)には首を傾げています。 「極端な言い方をすれば、味の世界に関しては、共通の言語というものがない」とする著者からすれば、「味がわかる」というひとは偽物である。 また、「味に「究極」などというものは、実はあり得ない」といっています。 「私自身にしても、新聞記者からこの世界に入って三十年、一流と呼ばれる人々の仕事を世界中を回って見て、誰が作ったらどのような味になるか、時間とお金に糸目をつければどのようなものができるか、自分なりに勉強して、それを仕事に反映させてきたつもりです。しかし、いつも「究極」にはいたりません。「何かもっといいものがあるかもしれない」という怪訝な顔をした、常に訝しく思っているもう一人の自分が、そこにい」るといいます。 著者の最期のエッセイ集であり、昨今のグールメとは一線を画している。

Posted byブクログ