反貞女大学 の商品レビュー
三島由紀夫の女性論。…
三島由紀夫の女性論。時代を感じさせるところもありますが、寺山修司の『青女論』と同じ感じで愉しく読むことができました。
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女性論としての「反貞女大学(S40)産経新聞」と男性論としての「第一の性(S37-39)女性明星」が大体半分ずつ。 前半の反貞女の方は まぁうん、そうだねー、はははって感じ。個人的に文章のリズムも内容もあまり響かなかった。 が後半は作者の重いコンプレックスを想像しながら読むと水飛...
女性論としての「反貞女大学(S40)産経新聞」と男性論としての「第一の性(S37-39)女性明星」が大体半分ずつ。 前半の反貞女の方は まぁうん、そうだねー、はははって感じ。個人的に文章のリズムも内容もあまり響かなかった。 が後半は作者の重いコンプレックスを想像しながら読むと水飛沫がかかるくらいビチビチ跳ねてる。池の水位が低くて呼吸が苦しいのね。 「男の悟り」と「エジンバラ公」「アランドロン」がお気に入り。
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昭和初期には貞女と呼ばれる女性がほとんどだったのだろうが令和初期には貞女でも半貞女でもない新しい女性が誕生している気がする。
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三島由紀夫の考え云々よりも、やはり人間というのは時代と切っても切り離せないということを実感した。この本に書かれていることを抜粋したネットのページを見て、興味が湧いてざっくり読んでみただけだが、性とか男女に関しての考えとして普遍的である部分は本当に少ないと感じた。少ないから悪いとい...
三島由紀夫の考え云々よりも、やはり人間というのは時代と切っても切り離せないということを実感した。この本に書かれていることを抜粋したネットのページを見て、興味が湧いてざっくり読んでみただけだが、性とか男女に関しての考えとして普遍的である部分は本当に少ないと感じた。少ないから悪いというわけではなく、三島由紀夫がその時代に生きていたからこそ、そのようなことを言うのだし、その時代の読む人がどうであるのか、世論がどうであったのかとかいうバックグラウンドの理解なしにはあまり読んでも意味が無いと感じる。言わんとしていることがあまり見えてこない。小説などは文学っていうくらい学問として価値のあるものなのかもしれないが雑文は古いと価値が無くなってしまう。新鮮味が大事だということを知った。
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三島先生2冊目。整形について肯定的だったのが意外でした。三島由紀夫自身について客観的に語る語る箇所の最後が三島事件を匂わせていて面白かったです。
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いかに見事な不倫をするか、から始まり、男とは女とはなんぞやという。語りが巧みで面白いだけでなく、三島がこういう視点を持っているということを踏まえて作品を読むとまた面白いんだろうなーと思った。『禁色』読み返してみたくなった。
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ブラックユーモア。 斜に構えて読むことを歓迎する本って好きだ。 そんな本をナメて掛かって読むとはっとさせられるのも嫌いじゃないのだし。 ガケ書房にて購入。結局読み切れなかった。目的がないブラックユーモアはついていくのもちょっとたいへんなのかしら。
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本当にこれは主観になって申し訳ないのだけど、大概の女性論・男性論というものに面白いものはないと思っている。 特に最近はジェンダーフリーとか何とかやらの流行?で妙ちくりんな女性論・男性論が増えているのが現状だ。 まあその手に対する批判も数多くあるので別にそこまで気にする必要もないの...
本当にこれは主観になって申し訳ないのだけど、大概の女性論・男性論というものに面白いものはないと思っている。 特に最近はジェンダーフリーとか何とかやらの流行?で妙ちくりんな女性論・男性論が増えているのが現状だ。 まあその手に対する批判も数多くあるので別にそこまで気にする必要もないのだけど、やはり雑な論調の本が溢れているというのが先入観としてある。 そのせいかあまりこの作品も印象に残っていない。 特に女性論は高度成長期の良いところの奥様向けという感じで、現代の乱れた女性にはあまり当てはまらないような気がした。 反面、男性論は面白く読めた。 ただこれは男性社会というものが当時から発展していないことの証左にも感じた。 確かに昭和の価値観というもので未だに男性社会は回っている。 ただ今の若い人たちも「テレビ離れ」まで批判されるとは夢にも思わなかっただろう(笑)。 軽いタッチのエッセイながらやはり鋭い視線はある。 あと短いながらも三島由紀夫論はファンならマスト。 クーデターを企んでいるいる感じをさらっと書いている。
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貞淑などという言葉を知っている若者はどれほどいるのだろうか。 反貞女大学などなくても、貞女などいない現代。この本を読むと、逆説的に貞女とは何かと知ることになると思う。
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