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砂のクロニクル(上) の商品レビュー

4.3

16件のお客様レビュー

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船戸与一の作は、どれ…

船戸与一の作は、どれも重く深いですが、その中でも特に重い名作。中東とか、クルド人とか勉強したい人にもお勧め。

文庫OFF

中近東での東西の思惑…

中近東での東西の思惑の中、部族間・民族間での戦争を描く、ハードな物語。こうしたものを読むと、先進国、特に戦争を放棄した現在の日本民族に生まれ、ノホホンとサラリーマンをやっている事は、すごくラッキーなことだと思わずにはいられない。

文庫OFF

2023/06/20

壮絶。 日本にはない住環境というか、 平和な日常に慣れ切っている僕たちには 考えられない日常が壮絶すぎる。

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2022/12/31

イスラム革命後のイランを舞台にした年代記。 目立つ登場人物は何人かいるが、主人公はいないように思う。数多くの登場人物に加え、複雑な情勢と単純そうで一筋縄でいかない利害関係で、この先の展開が全く分からない。 中東の砂の中の街並みや戦闘風景がありありと目に浮かぶような描写。あっという...

イスラム革命後のイランを舞台にした年代記。 目立つ登場人物は何人かいるが、主人公はいないように思う。数多くの登場人物に加え、複雑な情勢と単純そうで一筋縄でいかない利害関係で、この先の展開が全く分からない。 中東の砂の中の街並みや戦闘風景がありありと目に浮かぶような描写。あっという間に登場人物が殺されて舞台から降りていく。人の命が軽く感じられる。絶え間なく抗争が続いていくが非常にドライな空気を根底に感じた。

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2017/01/03

20年以上ぶりの再読。固有名刺は変わったもののイスラム主義もクルド民族問題も未だ打開できない現実のせいか、本作から一向に古びた印象が感じられない。これはきっと不幸なことだと思う。

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2013/03/10

久しぶりに日本人で骨のある小説を読んだ。 イスラム革命を背景にして「ハジ」(巡礼者の意) という2人の日本人を軸にした展開。 一人は、ゲリラとして、一人は武器商人として。 「サミル」「シーリーン」というペルシャ人兄弟 イスラム革命を信じるが故にその精神的挫折。 ホメイニ と...

久しぶりに日本人で骨のある小説を読んだ。 イスラム革命を背景にして「ハジ」(巡礼者の意) という2人の日本人を軸にした展開。 一人は、ゲリラとして、一人は武器商人として。 「サミル」「シーリーン」というペルシャ人兄弟 イスラム革命を信じるが故にその精神的挫折。 ホメイニ という宗教革命の中で おこるさまざまな矛盾と腐敗。 そして、クルド民族の独立運動、 アゼルバイジャンの独立。 タフであるが、そこにまちうけている運命の過酷さ。 これまでの日本人としては、 違った関わりあい方をしている。 「武器商人」という人が、 自信を持って登場することに意外性がある。

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2012/09/22

また船戸与一の作品。立て続けに読むと、やや食傷気味になるがこの作品もやはりすごい。イラン・イラクの戦争から続く内戦にクルド人という民族の独立の争いが加わる。ハジという二人の日本人が出てくるが、こういった世界の内戦の舞台裏に日本人も密かにいるのだろうかという気になった。クルド人たち...

また船戸与一の作品。立て続けに読むと、やや食傷気味になるがこの作品もやはりすごい。イラン・イラクの戦争から続く内戦にクルド人という民族の独立の争いが加わる。ハジという二人の日本人が出てくるが、こういった世界の内戦の舞台裏に日本人も密かにいるのだろうかという気になった。クルド人たちの悲劇は世界中の民族闘争の見本のようなものかもしれない。民族ってなんだろう、日本人だとここの部分がよくわからない。

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2012/07/11

「砂のクロニクル」上巻まで読んだ。え、また銃の到着が遅れているの?とか思ってないからな!w …まぁ基本的に「蝦夷地別件」と展開に大きなさはないのですが、展開なんぞどうでもよくてやっぱり楽しいのだ。 様々な国の様々な人間が出てくるので、もうそれだけでも楽しい。特に、ペレストロイカ...

「砂のクロニクル」上巻まで読んだ。え、また銃の到着が遅れているの?とか思ってないからな!w …まぁ基本的に「蝦夷地別件」と展開に大きなさはないのですが、展開なんぞどうでもよくてやっぱり楽しいのだ。 様々な国の様々な人間が出てくるので、もうそれだけでも楽しい。特に、ペレストロイカ時代のソ連が出てくるのがいいねぇ。グルジア人も出てくるし。二人の日本人がどのような役割を担うのか、下巻が楽しみ。

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2012/10/16

船戸作品で最も好きな作品です。 ストーリーにスピード感もあり、読んでいて非日常のハードボイルドの世界に誘ってくれます。 もう戻れない!!! イスラム社会のお勉強にもなります!

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2011/05/28

重ーーい。各登場人物が、それぞれの立場で国や民族や恋人の為に我が身オを捨てて行動しているのに、それが必然的に対立していく。船戸文学の常套手段ではありますが、私は本作と”蝦夷地”がずば抜けて傑作だと思います。

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