砂のクロニクル(上) の商品レビュー

船戸与一(著者)

2009/10/07

舞台は中東イラン。部族闘争、宗教問題、腐敗した組織、ゲリラについての物語。
今までに頭に入らなかった中東関連の名詞が頭の中で整理されたかな。
登場人物が次々人を殺すのでげんなりするけど現実はこんなもんじゃないんだろう。
正義がどこにあるのかわからなくて最初はつらい。

2009/10/04

日本人が拉致され、殺害され、アメリカがイラクと終わらない戦争を続けていても、日本にとって中東はいつまでも「遠い」国々だ。この本は、そんな我々が自己嫌悪に陥るほど鮮烈に中東の実情を記した小説だ。

日本人は知らない。独自の国家を持てない民族の情熱と憎悪の激しさを。
日本人は知らない。自身の宗教に命の全てを賭けて異教徒と戦う戦士の存在を。
日本人は知らない。止むことない争いに侵されつづけた大地の真実を。

物語の前半で、既に涙が出て来る。争いの系譜を記した年表を見て、その悲惨さと自分の無知さに鳥肌が立つ。
衝撃的、としか言いようがない。

2009/10/04

郷国、宗教を見失った日本人が、武器商人として、
イスラム世界で仕事をする。というお話し。
スゲー面白かった。
http://ameblo.jp/eisin/entry-10083224910.html

2009/10/04

イラン革命に関連した話なんですけど
凄く面白かったです･･･この方の表現はリアルで頭の中に鮮明に浮かびすぎて怖いぐらいです。船戸先生の作品の中でも私的にはぴか１！好きですね〜ｗ

2009/10/04

イラン革命について勉強したくなった。あとクルド問題も。めちゃくちゃ面白い。はまった。読み始めたら止まらない類の小説。

2009/10/04

そっか〜。船戸の作品までが絶版になるような時代なのか…そんなに売れるような作品じゃないとはいえ、なんか、お寒い時代なんだなーと思ってしまいます。船戸氏の諸作品はもう数十年くらい残しておいて欲しいと思います。