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歴史の復権 の商品レビュー

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2018/01/30

 保守系つまり右派系の学者であった著者がいつもの独特の言い回しで60年代の進歩派学者を批判するとともに、70年代以降の保守派学者と言われる人たちをも返す刀で「感情論」として批判する。社会主義に自由民主主義が勝利したというが、双方が対立概念ではなく、自民党が社会民主主義の右派、社会...

 保守系つまり右派系の学者であった著者がいつもの独特の言い回しで60年代の進歩派学者を批判するとともに、70年代以降の保守派学者と言われる人たちをも返す刀で「感情論」として批判する。社会主義に自由民主主義が勝利したというが、双方が対立概念ではなく、自民党が社会民主主義の右派、社会主義は同列の最左派、鬼子のような存在と断じる!驚くような主張ともいえるが、実は自民が野党の主張を取り入れてきた結果と考えれば、今では常識かも知れない。日本が西洋の上澄み液、皮相的な文化、考えのみを取り入れてきたことの問題点を指摘する。価値絶対主義という背景なくして、価値相対主義はないとの主張は全面賛成だ。著者が冷戦に勝利した米国をリバーティズム(放縦主義)とよび堕落していることを主張しているが、米国嫌い著者の面目躍如たるところ。この20数年前の記載が現在の日本に該当していることが、欧米追随日本の皮相的な面を象徴しているといえるのだろう。トクヴィル、ダニエル・ベルらの主張が現在の民主主義、精神文明の混乱を予想しているとの主張など、奥の深い本である。

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2013/07/06

(1995.10.31読了)( 1994.06.30購入) 「文明」と「成熟」の構図 (日本を考える) (「MARC」データベースより)amazon 最近の政治的、文化的混乱を、伝統を手許にもたない国民の避け得ざる漂流状態であると厳しく断言する著者が、知識人として日本の没落に抗す...

(1995.10.31読了)( 1994.06.30購入) 「文明」と「成熟」の構図 (日本を考える) (「MARC」データベースより)amazon 最近の政治的、文化的混乱を、伝統を手許にもたない国民の避け得ざる漂流状態であると厳しく断言する著者が、知識人として日本の没落に抗するべく展開させた、様々な言論戦の記録。 ☆関連図書(既読) 「サンチョ・キホーテの眼」西部邁著、文芸春秋、1989.06.15 「私の憲法論」西部邁著、徳間書店、1991.06.30 「批評する精神Ⅲ」西部邁著、PHP研究所、1992.01.31 「闘論 息子の教育」西部邁・三田誠広著、プレジデント社、1994.11.28

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