言壷 の商品レビュー
読み進むごとに、自分の中の言葉の意味が崩れていき、言葉って何だろうと考えることとなった作品。概念を生み出すのは言葉なのだなあ。
Posted by
SF。言語SF。連作短編集。 やはりこのジャンルは苦手。 ストーリー性のある「似負文」なんかはわりと楽しめたが、全体的には読みずらい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「私を生んだのは姉だった」 ポンと言語空間に放り込まれた一文で、世界は歪み変容する。 そうして生み出される物語の数々は、言葉というものの持つすさまじい可能性をつきつけてくるかのようだった。何というか、この人はまさに「作者」なのだ、と思わせられる。 言葉と言葉の連結、連動、イメージの膨張…ああ、これが、という感覚が気持ち良いような不安なような、くすぐったさ。 各短篇の最後の一文のチョイスがまた好き。 「乱文」の章では思うがままの悪文っぷりにちょっと笑ったけど、やっぱりひたすら読みにくく、いろいろな意味で敗北感を味わう。
Posted by
人工知能による文章作成支援機能によって言葉が統制されている世界に挑む男や、言葉の木を切る樵の娘の物語。言葉は規制があるから成長し、自由になろうとするのです。
Posted by
- 1