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浴室 の商品レビュー

3.4

35件のお客様レビュー

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当然ながら日本の檜風…

当然ながら日本の檜風呂ではなく、ユニットにこじんまりおかれた空のバスタブを想像して、映像を脳内で動かしながら文章を辿りました。なんというか…変。不思議。訳が分からない。人に聞かれてもどういう話か説明できない作品。読み終えた今、けれど思わずにはいられません―いつか、自分を丸ごと浴室...

当然ながら日本の檜風呂ではなく、ユニットにこじんまりおかれた空のバスタブを想像して、映像を脳内で動かしながら文章を辿りました。なんというか…変。不思議。訳が分からない。人に聞かれてもどういう話か説明できない作品。読み終えた今、けれど思わずにはいられません―いつか、自分を丸ごと浴室に閉じ込めたい、と。

文庫OFF

漂う”無”の世界観。…

漂う”無”の世界観。情景描写が激しい。できごとを詳細に表現していると思います。日常の世界から少し離れてみたくなったら読んでみてください。

文庫OFF

この小説は原作を読ん…

この小説は原作を読んで映画を観てもがっかりしない数少ない作品の一つです。この作品の持つ、とても静かで無機質な雰囲気が好きです。本から感動ではなく雰囲気を得たい方にお勧めです。

文庫OFF

まねしたい。それが最…

まねしたい。それが最初の感想です。水の魅力なのか、浴室じゃなければいけなかったのか、どこでもよかったのか....。読んでから、しばらくは浴槽に入る時間が長くなったのは確かです。

文庫OFF

2021/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

風の歌を聴けだったな、なにかが。テンポとかでしょうか。 文章がひたすら読みやすくて頭の中に入っていき、そしてすぐに次の文章によって覆い尽くされていく。読んだあとの文章はもう残っていないのだけど、決して嫌な残らなさではない。 こんな文章に付箋を貼った。 「(45)陽光が廊下を貫いて射し込んでいる。窓ガラスは皆きらめき、緑の植物が輝いている。明るい朝だ。早足で歩きながら、幸せな気分だった。」 これは植物を緑とだけ表す小説なんだな、と思って、付箋を貼った。きっと僕がこの作品を捉えようとしたひとつの痕跡なのであろう。

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2018/03/06

風呂場に住むことにした男の話。 独特な淡々としたかんじ、フランスっぽいかも。 ところどころユーモアがきいてるっぽいところもあるけど、わたしには面白みがよくわからなかった…。

Posted byブクログ

2017/10/30

いわゆる純文学ですが。。。感想を書くのは難しい。 文章は平易です。余分な形容詞はほとんど無く、淡々と行動・思いが綴られます。但し、1行から数ページを一塊にしてナンバリングするなど、かなり変わった体裁です(カート・ボネガットに近い?)。 ストーリーは不思議です。そもそも浴室に籠...

いわゆる純文学ですが。。。感想を書くのは難しい。 文章は平易です。余分な形容詞はほとんど無く、淡々と行動・思いが綴られます。但し、1行から数ページを一塊にしてナンバリングするなど、かなり変わった体裁です(カート・ボネガットに近い?)。 ストーリーは不思議です。そもそも浴室に籠ろうとする青年の物語ですからね。そのストーリーの裏に何か隠されて居るのか?とも思ったのですが、どうもそう言う訳でもなさそうです。 けだるい雰囲気・独特の個性・何処とはない共感・不思議な感受性。なんかそういったキーワードでしか表現しようが無いのです。

Posted byブクログ

2015/09/23

作者は何を訴えたいのか不明だが、読めば読むほど最後まで引き寄せられる魅力を感じた。野崎歓氏の訳文が素晴らしいのかもしれない。愉快なポーランド人チームがタコを相手に台所の流しで繰り広げる戦いは、本書での最大のスペクタルだ。一読あれ!

Posted byブクログ

2014/12/20

どうしてこの本がおもしろいと言われるのかいまいちわからん。一切の心理描写を排したクールな描写がその当時では珍しかったのだろうか。 倦怠感やペシミスティックなところがおフランスっぽい。日本人だと「だりーなだりーな退屈だわぁ」となってしまうところが何だか絵になる。硬質な感じ?日本で...

どうしてこの本がおもしろいと言われるのかいまいちわからん。一切の心理描写を排したクールな描写がその当時では珍しかったのだろうか。 倦怠感やペシミスティックなところがおフランスっぽい。日本人だと「だりーなだりーな退屈だわぁ」となってしまうところが何だか絵になる。硬質な感じ?日本で生活を描くとなると多少ほこりっぽいというか畳っぽい。 生活って気が滅入る。 ……たしかに、悲壮感はない。この内容でそれはすごいことだ。うむ。ただそれだけにかえって哀しくなるという部分もきっとある。浴室みたいにどこにでもある生活。

Posted byブクログ

2013/03/13

いかにもモダン・フランスな雰囲気。 特に大きな展開もなく、終始アンニュイ。 主人公と恋人の関係は不思議。 恋人は難しい主人公に振り回されているけれど、何処か幸せそう。

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