発達の扉(上) の商品レビュー
「変わり映えしない」姿にも、「発達の一歩前をいく活動」に挑戦するためのエネルギーを補給しようとしている子供なりの思い。 1ヶ月ころは、頭が向いている方の手が伸び、反対の手は曲がる。 2ヶ月ころ、聴覚においては鈴とベルの音を区別し、味覚は水と砂糖水などを分化し、前庭覚においては、異...
「変わり映えしない」姿にも、「発達の一歩前をいく活動」に挑戦するためのエネルギーを補給しようとしている子供なりの思い。 1ヶ月ころは、頭が向いている方の手が伸び、反対の手は曲がる。 2ヶ月ころ、聴覚においては鈴とベルの音を区別し、味覚は水と砂糖水などを分化し、前庭覚においては、異なる平面の揺れなどを分化できるようになる。 快と不快の心(情動)が分化してきている。イライラが重なって緊張しやすいが、その緊張も抱いてあげれば取れていく。 腹ばいは、正面の世界を自分の目と手で捉えようとする心構えを子供の中に作っていく姿勢。 4ヶ月ころは、コミュニケーションの手段としての微笑みや発声が子供から大人に向けられるようになる発達の転換期。明らかに目の前のものが欲しいという心を伴った見比べが見られ始める。 目に見える姿だけでは、子供の願いはわからない。 犬のぬいぐるみを選んだ次に熊のぬいぐるみにも手を出そうとする欲張りさは、人間固有の特徴。 知っているものと知らないものをはっきりとわけ、知らないものへの不安を強める心の状態をら「二分化世界」と呼ぶ。 二分化世界が固定化してしまっている子供達は、快の刺激を取り入れる心の窓が極めて狭く、かつ不快な刺激に過敏に反応する。人の存在を心地よいものとは捉えてくれない。 ダウン症の子供は二つのものを見比べて選んだり、「もう一つのへの欲張りさ」をみせることは量的にとても少ない。物や人への心の高まりが十分ではない。 生活年齢の内実である経験の積み重ねの中にどんな人間関係、生活、分化があるのかを丁寧にたどることが大事。 10ヶ月ころから現れる指差しは、子供が自らの感性によって発見した感動の世界を大人に伝えようとする心の言葉である。 楽しいことと結びついて一つ一つの生活の力が子供によって獲得されていく。楽しい給食があるからエプロンを首からかぶろうとしたりする。それが「〇〇してから〇〇する」という見通しの力に発展し、目の前にないことをイメージする力に結びついてくいく。 ①自分と同じレベルの友達②自分より小さい友達③自分より大きい友達という三つに区分された友達関係をら「三層関係の形成」という。願いに相応しい集団を用意してあげることが大事。 2歳の後半になると、大きいー小さい、多いー少ない、などの対比的概念の言葉を弁別手間切るようになる。また、できたかーできないか、これでいいのかーいけないのか、とい「二分化評価」に心が敏感になり、他者評価を気にする。 3歳になると、美味しいねぇ、綺麗だね、などの形容詞の心地よい響きを感じるようになる。この言葉は自分1人では作れない。美味しいご飯を食べた時に、美味しいねぇと言える人が近くにいるから作り出される。 4歳はハサミを使うのが上手になる。ハサミを持った手を制御しつつ、紙を持った手も保持するだけでなく、方向の制御ができるようになる。また、片足をあげるという制御と前進するという制御を結びつけて、ケンケンが可能になる。 5、6歳ころ、行動する前に計画する力、表現する前に表現したいことを考える力が生まれており、「こうしたい自分」をとらえられる、自分を対象化する力が身につく。また、だんだん大きくという活動の調整さが確かさを増し、最初から最後までだんだんと大きくできるようになる。そして、「小」でもなく「大」でもない中間的世界が認識できるようになり、お母さんのことを、「好きなこともあるけど、時々嫌い」と言えるようになる。
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発達にはあの道具を使えるようになりたいといったあこがれがあり、したいのにできない矛盾を乗り越える形で起こる。もちろん将来のためではなくとにかくやってみたい。それなのにでにない、そこが大切なんやな。
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子どもへの優しい眼差しが伝わり、素晴らしいと思う。新人の頃読んだ時よりも、保育を長年やってきて読み返すと、そうだなと納得させられる記述が多く感じた。
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始めた勉強の教科書ではないのだが、為になりそうなので読んだところ、ペーペー教師には大いに為になった。 乳幼児期の子の一般的な成長過程の行動を体系化する一方、外れた児童に対してどのようにアプローチするかを作者(障害児・障害児童の居る家族へのカウンセリングが仕事だそう)が解りやすく解...
始めた勉強の教科書ではないのだが、為になりそうなので読んだところ、ペーペー教師には大いに為になった。 乳幼児期の子の一般的な成長過程の行動を体系化する一方、外れた児童に対してどのようにアプローチするかを作者(障害児・障害児童の居る家族へのカウンセリングが仕事だそう)が解りやすく解説してくれる。 下巻は特に障害児童に対する内容だそうなので期待。
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子どもの発達を学ぼうと思ったら、田中昌人の「子どもの発達と診断」という本がバイブルに当たるだろう。 ただ、5分冊にわたっているうえに、かなり詳細なため、基本的な発達の流れの外観を知るために手ごろな本こそが、この「発達の扉」となるだろう。 写真が豊富であり、優しさがにじみ出...
子どもの発達を学ぼうと思ったら、田中昌人の「子どもの発達と診断」という本がバイブルに当たるだろう。 ただ、5分冊にわたっているうえに、かなり詳細なため、基本的な発達の流れの外観を知るために手ごろな本こそが、この「発達の扉」となるだろう。 写真が豊富であり、優しさがにじみ出ている文章からは著者の子どもを見る暖かさが見て取れるようだ。 そして、内容も素晴らしい。 子どもの発達の順番をとても理解しやすく書いてくれている。 これと田中昌人の「子どもの発達と診断」を合わせて見ていけば、かなりの学びとなるだろう。 何回も見直して、子どもの指導に役立てていきたい。 保育向けだが、当然、特別支援学校や特別支援学級で働く教師にも役に立つ。 これもバイブルといえる本である。 2008年01月29日読了
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読んでは見たものの,ここでも紹介した「子どもの発達と診断」を既に読んでいたので,物足りなかったかなという印象。 確かに,物腰柔らかな書き方で,写真も多く,非常にわかりやすい。 しかし,もう少しつっこんで学びたいという人は,この本よりも, この本の著者の師匠らしい,「子どもの発達...
読んでは見たものの,ここでも紹介した「子どもの発達と診断」を既に読んでいたので,物足りなかったかなという印象。 確かに,物腰柔らかな書き方で,写真も多く,非常にわかりやすい。 しかし,もう少しつっこんで学びたいという人は,この本よりも, この本の著者の師匠らしい,「子どもの発達と診断」を読んだほうが良いかも。 だけども,この本に書かれている,子どもの「こころ」の発達に沿った子どもの行動の理解の仕方というのは,納得できるし,現場でもアドバイスなどに使うことができそうなので,読んでよかった。 この本の「下巻」はさらに期待したい。
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