不自然な死 の商品レビュー
殺人の疑いのある死。本当に病死だったのか、それとも殺人だったのか。毎度のことながら軽快な会話は読んでいて楽しい。そしてクリンプスン老嬢にはやられた。なんて素敵なおばあちゃまなのだろう..! クリンプスン老嬢のお手紙が可愛らしくてきゅんとしてしまった。そしてしっかりと活躍もしていら...
殺人の疑いのある死。本当に病死だったのか、それとも殺人だったのか。毎度のことながら軽快な会話は読んでいて楽しい。そしてクリンプスン老嬢にはやられた。なんて素敵なおばあちゃまなのだろう..! クリンプスン老嬢のお手紙が可愛らしくてきゅんとしてしまった。そしてしっかりと活躍もしていらしてほんとうに..。今回はバンターの出番はそれほどなかったけれど、素敵なおばあちゃまがいたから満足。
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4- 物語の大半は聞き込みに終始しているのだが、何しろ会話が軽妙で、他にも、尾行をまかれて落ち込むバンターや、ハムについて滔々と語るピーター卿(!?)など注目すべき点も多々あり全く退屈しない。そんな中、ひと際光るのが、愛すべき聞き込み代理人クリンプスンさんの大活躍。巧みなストーリ...
4- 物語の大半は聞き込みに終始しているのだが、何しろ会話が軽妙で、他にも、尾行をまかれて落ち込むバンターや、ハムについて滔々と語るピーター卿(!?)など注目すべき点も多々あり全く退屈しない。そんな中、ひと際光るのが、愛すべき聞き込み代理人クリンプスンさんの大活躍。巧みなストーリーテリングが増々冴え渡るシリーズ長編第三弾。
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この作品が初セイヤーズでした。名前は知っていたのですが、なんで今まで読んでいなかったんでしょう?自分でも不思議。 なんとなく古典というイメージがあって重厚なものを想像していたのですがユーモアもあり比較的軽い印象です。探偵役のピーター卿の性格のに負うところもあると思います。 ストー...
この作品が初セイヤーズでした。名前は知っていたのですが、なんで今まで読んでいなかったんでしょう?自分でも不思議。 なんとなく古典というイメージがあって重厚なものを想像していたのですがユーモアもあり比較的軽い印象です。探偵役のピーター卿の性格のに負うところもあると思います。 ストーリィはピーター卿が職を追われた医者の話を耳にするところから始まります。一見、何の不思議もない年老いた婦人の死。しかし、専門医としての自分の予測より遙かに早く訪れたその死にどうしても納得がいかなかった彼は、疑惑を口にすることで小さな街を追われてしまいます。その話に興味を持ったピーター卿は早速事件の調査に乗り出しました。 犯人はやりすぎるというお話。 (2002-01-19)
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一見不自然なところのない老婆の死亡事件について、ピーター卿が殺人事件ではないか、と疑いを持って調査を始めるのが発端。 今回、ピーター卿の手下として働く元気なおばちゃんがでてきて、イギリスの郊外での聞き込みに一役買っているのは面白い。 パーカーとピーター卿の会話は、男同士の友情が...
一見不自然なところのない老婆の死亡事件について、ピーター卿が殺人事件ではないか、と疑いを持って調査を始めるのが発端。 今回、ピーター卿の手下として働く元気なおばちゃんがでてきて、イギリスの郊外での聞き込みに一役買っているのは面白い。 パーカーとピーター卿の会話は、男同士の友情が感じられて微笑ましい。あと、「頭の良い社長」と「有能な秘書」的な会話が展開なので、読んでて惚れ惚れもするな。 相変わらず、あんまり出番ないけど。バンター。
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まさか、と思っていることが起きてしまう作品が この作品なのです。 割と犯人は怪しい行動をとっているので こいつだろうとはすぐにわかることでしょう。 だけれどもそこで油断は禁物ですよ。 それ「だけ」では終わらないのが 今回の事件なのです。 そう、まさか真相を聞いて えっ?と思わず...
まさか、と思っていることが起きてしまう作品が この作品なのです。 割と犯人は怪しい行動をとっているので こいつだろうとはすぐにわかることでしょう。 だけれどもそこで油断は禁物ですよ。 それ「だけ」では終わらないのが 今回の事件なのです。 そう、まさか真相を聞いて えっ?と思わずにはいられないのでは? それに犯人も狡猾そのもの。 つかまっても白を切り通そうという 根性の曲がり具合。 だけれども結局最後はね… 犯人が印象的な作品でした。
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再読。 なんか殺害方法が思い出せなくて読み始めたが、最後まで思い出せないままだった。 まあ、面白かったからいいけど。
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ドロシー・L・セイヤーズの貴族探偵ピーター・ウィムジィ卿シリーズの第3弾。 ことの発端は、ピーター卿とコンビのパーカー警部がある料理屋で話し合っている時に、口をはさんできた医者の話にあった。ピーター卿も、その患者の死に“不自然さ”を感じたところから、殺人の痕跡なく事件にならなかっ...
ドロシー・L・セイヤーズの貴族探偵ピーター・ウィムジィ卿シリーズの第3弾。 ことの発端は、ピーター卿とコンビのパーカー警部がある料理屋で話し合っている時に、口をはさんできた医者の話にあった。ピーター卿も、その患者の死に“不自然さ”を感じたところから、殺人の痕跡なく事件にならなかった件を追い始めるが、何とも巧妙な犯罪に、殺人が重ねられて、冷酷な犯人の姿が…。と、後味はいまひとつ明るくというわけにはいかないものの、前二作とはまたまた違ったプロットながら、とにかく先へと読ませます。 これは、もうシリーズでピーター卿を追うしかないかなという気にさせられるから、さすが。
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クリンプスン嬢初登場。当時の英国にはこういう所謂「老嬢」が沢山いたのだろうな…。ハウダニットだが、方法は現在でこそ良く知られたものになってはいるが、当時としては珍しかったのでは?色々わかっていることが多いものの、それでもわくわくと頁をめくらせるストーリーテリングは見事だと毎回思う...
クリンプスン嬢初登場。当時の英国にはこういう所謂「老嬢」が沢山いたのだろうな…。ハウダニットだが、方法は現在でこそ良く知られたものになってはいるが、当時としては珍しかったのでは?色々わかっていることが多いものの、それでもわくわくと頁をめくらせるストーリーテリングは見事だと毎回思う。(2007/08/24)
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三作目。後々のシリーズまでピーター卿の捜査の手伝いをすることになるクリンプスンさん初登場。面白いよ?この人は。如何に自然死に見せかけて殺すか、という謎に迫る。女は怖いよ・・・犯人は明らかに分かるのに方法が分からない、つーもの。ピーターとパーカーが自然死に見える変死について話し合っ...
三作目。後々のシリーズまでピーター卿の捜査の手伝いをすることになるクリンプスンさん初登場。面白いよ?この人は。如何に自然死に見せかけて殺すか、という謎に迫る。女は怖いよ・・・犯人は明らかに分かるのに方法が分からない、つーもの。ピーターとパーカーが自然死に見える変死について話し合って居たところに参加した医師は、まさしく『不自然な死』に直面していた。ピーターは嬉々として(頼まれもしないのに)事件に乗り出す・・・。 ブリア・サヴァランの『美味礼賛』とか引用されてたりするし(笑)ほんっまに食べ物詳しいよね、ウィムジィ。スペイン産の高級生ハムの銘柄とか当てるしね。マードル夫人も(パーカーには不評)初登場!!シャトー・ディケムとか飲んでるし。(『王のワイン』と呼ばれる高級白ワイン)。しかも「悪くないワイン」ってめちゃめちゃええがな。 『ウィムジィほど金持ちで、育ちが良くて、人好きがして、世慣れていれば・・・』・・・行き着く先は・・・
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面白い。いかにも「探偵小説」という感じで。軽妙洒脱な会話といい不思議な(けれん味のないすっきりとした)謎といい読んでて楽しくなってくる。また展開もスリリングというよりはわくわくしてくるといった感じ。殺害方法は今ならポピュラーとも言えるが70年前ということを考えると画期的だったのか...
面白い。いかにも「探偵小説」という感じで。軽妙洒脱な会話といい不思議な(けれん味のないすっきりとした)謎といい読んでて楽しくなってくる。また展開もスリリングというよりはわくわくしてくるといった感じ。殺害方法は今ならポピュラーとも言えるが70年前ということを考えると画期的だったのかも。
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