宇宙のみなしご の商品レビュー
学校の課題図書だったのです。幼かった私は、とってもショックを受けました。「きっと手を繋ぐ誰かが居る。」その言葉の意味が、今の私を形成する上で大きな意味を持つ1冊となりました^^
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読んだきっかけは読書感想文の推薦図書の一冊だったため。推薦図書に面白い本なんてない!と決め付けていたが、これがなかなか面白い。今でも忘れられない一冊である。強くて、前向きな主人公にも影響を受けた。
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児童書です。 両親の仕事が忙しく 自分達で愉しみを見つけながら過ごしている中学生の年子の姉弟。 真夜中の屋根のぼりもそのひとつだった。 ふたりだけのひそかな楽しみだった屋根のぼりに 思いがけない仲間が加わり、そして...。 誰でもどんな人でも 子供でも大人でも しっか...
児童書です。 両親の仕事が忙しく 自分達で愉しみを見つけながら過ごしている中学生の年子の姉弟。 真夜中の屋根のぼりもそのひとつだった。 ふたりだけのひそかな楽しみだった屋根のぼりに 思いがけない仲間が加わり、そして...。 誰でもどんな人でも 子供でも大人でも しっかりしているように見えても 淋しがり屋に見えても、人というものは 一人では生きていけないものなのだ。 けれど いちばんしんどい時は 誰でも一人なのだ。 差し伸べられる手があったとしても 一人で乗り切らなければならないものなのだ。 そしてきっと いちばんしんどい時を懸命に一人で乗り切ろうとしている人のことは ぎゅっと掌を握り締めて見つめていることしかできないのだ。 ――ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから。 ――ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。 ――自分の力できらきら輝いていないと、 ――宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ。 本文より
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森絵都さんの作品は大好き(・ω・*)料理の描写とか本当に食べたくなってきた。(煮込みハンバーグとか・・・) なんて言えばいいのかわからないけど、パキパキした文章で、すごくいい。主に出てくる4人好き。屋根のぼり、うちもしてみたい。(自分の家の屋根なら上った事ある。笑)
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深夜というのはやはり、ただの夜とはひと味ちがった。 家も木も駐車場の車たちも。 なにもかもが眠っているように見えるぶん、 自分だけはたしかに目覚めていて、 見て、歩いて、足音を残して、生きている気がする。 というのは、この「宇宙のみなしご」の中に出てくる一節なのですが。 ...
深夜というのはやはり、ただの夜とはひと味ちがった。 家も木も駐車場の車たちも。 なにもかもが眠っているように見えるぶん、 自分だけはたしかに目覚めていて、 見て、歩いて、足音を残して、生きている気がする。 というのは、この「宇宙のみなしご」の中に出てくる一節なのですが。 これを読むと、「おおー!」「この本読んでみてぇー!」と思いませんか? これはカバーの折り返し部分にも印刷されているのですが、 あたしはその部分を読んで「よし、これを読もう」と決めました。 中学一年の夏、読書感想文用の本を本屋で物色していた時のことです。 この話は中学二年生の女の子が主人公で、 共働きで家を空けることの多かった両親の所産、 小さい頃から弟のリンと2人きりで過ごす事の多かった姉弟が 退屈を吹き飛ばすために次々と新しい遊びを考えては過ごし、 それがどんどんと進化していって、姉弟が中学に上がった今 ついには屋根登りという遊びを思いついてしまう、というような始まりの話なんだけど。 なんかねえ、この話は、あたし的には終わり方がどうも納得いかないというか、 もう何度も読んだのでもう納得いかないなんていう思いも消えかけているわけなんですが、 まあとにかく出だしは好調なんだけど終わりがちょっとね・・と思ってしまう話なんですけど、 でもなんかいいんです! 一番最初に載せた一段落の、あの夜の空気感とか。 初めは2人で始めたはずの屋根登りという遊びが、 いつの間にか2人増え4人になっているのですが、 その後から加わったおとなしめの2人が、傍から見たらそれほど大したことではないような、 自分なりのハードルみたいなものを超えていくかんじとか、 あとは、ママの友達で「バリバリのキャリアウーマン」のさおりさんの、 会社が潰れる前と潰れることが決定した後の様子の違いとかね。 なんか、どれもこれもそんなに言うほど大袈裟な話じゃないんだけど、 とにかく、この本は読んでる最中とか読んだ後に なんかさわやかな空気を肺とか心臓の辺りに送り届けられてるような気分になる本なんですよ。 分かるかい? こう、息を吸い込んで取り込んだ空気じゃなくて、 なんか胸の辺りがこうカパッと扉のように開いて、 そんで空気が直接入り込んでくるイメージなんだけど。 話の面白さとしては100点満点だなーとは思わないんだけど、 それでも何故だか「好きな本」と聞かれると絶対に挙げたくなってしまうこの話。 あたしが中学一年の時なんてもう9年も前の話だから、 中古とかでも探せば絶対あるはずだから、 もし見つけた方は是非是非 読んでみてくださいませ。 主人公もサッパリとした性格でね、淡々としてて面白いんですよ。
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小学生の時に読んだからよく覚えてはいないんだけど感動した。屋根を登ることとか、あたしも何度かやってみたいなって思ってたなぁ。この話を読むと、あの頃の気持ちを思い出す。あの気持ちはずっと忘れずにいたいなぁ。
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