大地の子(4) の商品レビュー
あまりにも自分が無知だったことを知らされる。 近いようで遠い中国。 ビジネスマンも必読です。
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文庫本で全4巻のボリューム。 残留孤児の悲惨さを物凄い取材量(と実体験!?)で描いている。 内容はとってもダークな感じで、ただならぬ雰囲気が全体的に漂っている。 戦争というのは、こんなにも残酷なものなのか!? また、国の方針により国民性の違いがこんなにあるのかなどなど、考えさせ...
文庫本で全4巻のボリューム。 残留孤児の悲惨さを物凄い取材量(と実体験!?)で描いている。 内容はとってもダークな感じで、ただならぬ雰囲気が全体的に漂っている。 戦争というのは、こんなにも残酷なものなのか!? また、国の方針により国民性の違いがこんなにあるのかなどなど、考えさせられることが多い。 日本人として一度は呼んでおいたほうがよいと思う。
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日本は高度経済成長で潤っていた時代、中国での過酷な状況を想像することすらできなかった。 山崎さんの8年にもわたる取材の濃密さがうかがわれ、その取材はひとかけらも無駄にはなっていない
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読了 内容(「BOOK」データベースより) 「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳...
読了 内容(「BOOK」データベースより) 「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳志の、「お前、いっそのこと日本へ―」という言葉が去来する。
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~内容(「BOOK」データベースより)~ 「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳志の...
~内容(「BOOK」データベースより)~ 「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳志の、「お前、いっそのこと日本へ―」という言葉が去来する。 ~~~~~~~~~~~~~~~~
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満州開拓民は大変だった、悲惨だったとは聞いていたけれど、残酷すぎた。ブラジルやら満州やら、日本政府は国民騙しまくって追いやって。。 大変な時代だったんだな。 小さな子供が反日感情を受けて、、あつこなんて悲しすぎる。 陸一心頑張れ!あつこ頑張れ!と本読みながら,応援してしまった。...
満州開拓民は大変だった、悲惨だったとは聞いていたけれど、残酷すぎた。ブラジルやら満州やら、日本政府は国民騙しまくって追いやって。。 大変な時代だったんだな。 小さな子供が反日感情を受けて、、あつこなんて悲しすぎる。 陸一心頑張れ!あつこ頑張れ!と本読みながら,応援してしまった。 時代に翻弄されどんな理不尽な目にあっても、親子の愛情だけは揺らぎなかった。 文化大革命、中国共産党、国、民族、色々考えさせられました。勉強になった。 小さな子供がいる私には、開拓団の逃避行は涙なくしては読めなかった。 この本にあえて良かった。
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主人公、陸一心(ルー・イーシン)を通して見えるのは親子の絆か、独特な中国文化か、戦争が招いた悲惨な現実か。 中国残留孤児である陸一心を通して描かれる、大河という名が相応しい長編小説。 その切り口によって、戦争、家族、国、企業、政治と様々な顔を見せるが、本作からもっとも学ぶべきこ...
主人公、陸一心(ルー・イーシン)を通して見えるのは親子の絆か、独特な中国文化か、戦争が招いた悲惨な現実か。 中国残留孤児である陸一心を通して描かれる、大河という名が相応しい長編小説。 その切り口によって、戦争、家族、国、企業、政治と様々な顔を見せるが、本作からもっとも学ぶべきことは、どんな苦境や逆境にあっても絶対に希望を失わない、生きることをあきらめない心ではないか。 少しの不平や不満で早々に投げ出すこと、あきらめることが問題視される現代において、是非とも多くの人に読んでもらいたい一冊であることは間違いない。 著者の妥協を許さない取材によって語られる文章は圧倒的なリアリティを持ち、読むものを瞬時に引き込むストーリーはエンターテイメントとしても唯一無二の作品となっている。 本作を超える作品はこの世界にないのではないかとも思わせるほどの作品と思う。
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実の父親と再会。2人の父親のどちらをとるかで悩んだ勝男が一心として生きる事を実の父親に告げるシーンは、すごくよかったです。肉と記憶を失い外国の地で生き戦後だった事もあり現地の人に差別され続けるというのは、とても辛い事だと思う。 現代でも自分の考えと違うなどの些細な理由から他者を...
実の父親と再会。2人の父親のどちらをとるかで悩んだ勝男が一心として生きる事を実の父親に告げるシーンは、すごくよかったです。肉と記憶を失い外国の地で生き戦後だった事もあり現地の人に差別され続けるというのは、とても辛い事だと思う。 現代でも自分の考えと違うなどの些細な理由から他者を排除し差別することが問題視されているが、それはやってはならない事であり改めて差別問題について考えるべきだとこの本を読んで思った。
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「二つの祖国」、「不毛地帯」とともに、 山崎豊子の戦争三部作と呼ばれるその代表作です。 「中国残留日本人孤児」の陸一心。養父母の愛に支えられ ながら、幾多の苦難を乗り越え、中日合作の「宝華製鉄」 プロジェクトに携わっていく。 その過程で、生き別れになった妹との再開、そして、 日...
「二つの祖国」、「不毛地帯」とともに、 山崎豊子の戦争三部作と呼ばれるその代表作です。 「中国残留日本人孤児」の陸一心。養父母の愛に支えられ ながら、幾多の苦難を乗り越え、中日合作の「宝華製鉄」 プロジェクトに携わっていく。 その過程で、生き別れになった妹との再開、そして、 日本の本当の父との再会を果たすが、中国人として 生きている一心の葛藤ははかりしれない。 緻密な取材を重ねた事実を基にした、壮大な人間ドラマ。 上川隆也が主演して、NHKでドラマ化されていたので、 その存在は知っていたものの、読んでいなかった作品。 「沈まぬ太陽」を読んでから、山崎豊子作品をいろいろ 読んでますが、やっぱりその集大成としての「大地の子」は 読まなきゃいけないだろうということで、満を持して 読み始めました。 家族愛、実の親と育ての親、親友との友情、文革の功罪、 中国の体質、その他いろんなテーマがこの作品には 根底に流れています。 それを緻密にいろんな話を織り交ぜながら、大きな本流に つなげていく山崎豊子のうまさにどんどん引き込まれていきます。 でも、やはり一番大きなテーマは日本人戦争孤児の問題でしょう。 終戦間際に、関東軍が棄民をしていなければ。 日本政府が縦割りでなく、人民のための思った対応が すぐに取れていたならば。 中国が無駄に反日感情を煽る教育をしていなければ。 そして、文革なんておかしなことがなければ。 なんていろんな想いが募ります。 子供の頃、大挙して日本にやってくる「中国残留日本人孤児」 の来日調査をみて、「こんなおっさん、おばさんで孤児もないだろう」 とか、「日本人でも中国で育てば中国人と一緒だな」なんて 軽い気持ちで思っていた自分の態度をとても恥じています。 どうして、そんな年になるまで自分が日本人であることを 名乗れなかったのか。それを知らずに言っていたわけですから。 中国で仕事をするビジネスマンとしては、中国ビジネスの 入門書としての性質もあるよななんて思ってみたり。 陸一心=松本勝男とその日本の父松本耕次が 情熱を込めて立ち上げた宝華製鉄の所在地は上海。 そのモデルとなった宝山製鉄(現、宝鋼集団)に対する 目もちょっと変わってきます。 今度、長江のほとり、宝山まで行ってみようかなと思っています。 そして、北京オリンピックの時に瀋陽には行きましたが、 満州の地にも、もう一度行ってみたいと思いました。 勃利とかは無理だとしても、長春とかには。 これを読み終えたのは2009年の6月ですが、8月に 実際長春を訪れてきました。ちょうどソ連が侵攻したその日に。 改めて、中国に関わる日本人には必読の本だよなと 痛感した本でした。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2009-06-28
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この作者の中ではわりかし好きな方の作品。それはやっぱり「家族」に対する思いの表現が他の作品よりもつよかったから。
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