雲なす証言 の商品レビュー
これもおもしろかった。なかなかに本格っぽい謎解きだけど、ピーター卿があちこち、アメリカにまで!行ったりして動きがあるし。沼にはまったり、とぼけたような味わいがあるのがすごく楽しい。執事のバンターがまたいい味をだしていて大好き。ピーター卿のお母さんも、コージーミステリにつきものの毒...
これもおもしろかった。なかなかに本格っぽい謎解きだけど、ピーター卿があちこち、アメリカにまで!行ったりして動きがあるし。沼にはまったり、とぼけたような味わいがあるのがすごく楽しい。執事のバンターがまたいい味をだしていて大好き。ピーター卿のお母さんも、コージーミステリにつきものの毒舌で元気な老人ってイメージで(老人ってほど年寄りじゃないかもしれないけど。なんだかふとコリン・ホルト・セイヤーの「カムデンシリーズ」を思い出す)。
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二作目。今度はピーター卿の兄上であるデンヴァー公爵が妹の婚約者殺し(射殺)の容疑者として逮捕・起訴。前作の終わりでちょっぴり体調(または精神バランス)←おい。を崩したピーター卿はパリから急遽帰国して参戦。 この話はストーリーとしてより人間の描き方が凄く好きです。ピーターの妹と...
二作目。今度はピーター卿の兄上であるデンヴァー公爵が妹の婚約者殺し(射殺)の容疑者として逮捕・起訴。前作の終わりでちょっぴり体調(または精神バランス)←おい。を崩したピーター卿はパリから急遽帰国して参戦。 この話はストーリーとしてより人間の描き方が凄く好きです。ピーターの妹とかその婚約者、デンヴァー公爵、パーカー、バンターなどの人物のものの考え方や気持ちの書き分けが当時の時代背景と照らし合わせたりして読んでいるととても興味深いです。ボルシェヴィキとかメンシシェヴィキとか共産主義とか歴史単語が一杯だ!!(笑)貴族院の裁判にも詳しくなれます・・・ ワインも飲んでますとも!!ラフィット(シャトー・ラフィット・ロートシルト)・・・犯罪です。そりゃー50歳以下には飲ませられませんともさ。 最大の迷台詞は『この事件のどこが困るか気がついたかね?手がかりがありすぎることなんだ。秘密や駆け落ちを抱えた人間が何ダースもそこいらじゅう走り回っていて―――』の一言でどれだけ探偵側が苦労したか分かろうというもの。
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相変わらずこれは本当に面白い。古典なんだけど明らかにキャラ読みを狙っているかのような人物造形が本当にハマっている。また語り口や物語の進め方がかなりうまく、次々に分かる真相や次々に起こる冒険や人との出会いがまるで自分に起こったことのように感じられる。ミステリ的にはちょっと薄味かな?...
相変わらずこれは本当に面白い。古典なんだけど明らかにキャラ読みを狙っているかのような人物造形が本当にハマっている。また語り口や物語の進め方がかなりうまく、次々に分かる真相や次々に起こる冒険や人との出会いがまるで自分に起こったことのように感じられる。ミステリ的にはちょっと薄味かな?とは思うんだけどそんなことどうでもいいくらい面白い。
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