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シンプル・プラン の商品レビュー

4.1

40件のお客様レビュー

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2018/08/21

本当の出会いというのはとてもおもしろい。 ストレスになることが続いて自暴自棄になりそうな時にちょうどこんな本を読んだ。 自分なりの解釈ではこの本は自分が悪いと思っていることをすれば例えそれが周囲にバレなくても罪悪感や猜疑心を生み出しその中で生活するということ。それがさらなる破滅を...

本当の出会いというのはとてもおもしろい。 ストレスになることが続いて自暴自棄になりそうな時にちょうどこんな本を読んだ。 自分なりの解釈ではこの本は自分が悪いと思っていることをすれば例えそれが周囲にバレなくても罪悪感や猜疑心を生み出しその中で生活するということ。それがさらなる破滅を手繰り寄せることにもつながるということだと思う。 偶然に見つけた大金を手に入れ、その大金で変わった素晴らしい人生が手に入る、徐々に時間が経つにつれそれが現実味を帯びふと今までの生活を振り返ってみると惨めさしか残らない。今まではささやかな幸せを日々送っていたにも関わらず… そんな惨めな生活に戻りたくないため、いつしか大金を守ること=未来の素晴らしい生活を守ることにいつの間にか考え方が変わってしまっていることにゾッとする。 わかりやすい物語であるが大なり小なり誰にでもいつでも訪れることであり教訓めいているとも感じる。

Posted byブクログ

2018/07/28

このミス海外編1995年版1位。ベージ数多くて活字も小さくてぎっしり詰まってるので、手にとった時点でちょっと滅入る。やっぱり読み進めるのに少し骨が折れるけど、登場人物が少ないのとわかりやすい表現なので他の海外ものに比べてまし。そんなことより、話の展開が怖くてドキドキしてそっちの方...

このミス海外編1995年版1位。ベージ数多くて活字も小さくてぎっしり詰まってるので、手にとった時点でちょっと滅入る。やっぱり読み進めるのに少し骨が折れるけど、登場人物が少ないのとわかりやすい表現なので他の海外ものに比べてまし。そんなことより、話の展開が怖くてドキドキしてそっちの方がしんどい。ちょっと怖くて続きが読めねーってとこもあった。それでも、話が良くできてるのと心の動きの緻密な説明とでとても引き込まれる。主人公の狂気の世界に入り込み感情移入してしまう。高村薫とか狂気を観念的で支離滅裂表現をするので全然入りこめず勝手にやってよって感じになるけど、こっちはすごくシンプルでロジカルですんなり同化してしまう。最後の100ページはほんと次の展開が気になって、久々に本読んでてバス乗り越しそうになった。まあ、ちょっと分量が多すぎだけど。

Posted byブクログ

2018/02/10

自分が想像していた結末とは違っていました。事態がどんどん悪化するので、最後は最悪の結末を考えていましたが。。。

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2017/07/29

この作品は確か某ミステリーランクで年間一位になった作品だと思うが、そこまでの物とは思えなかった。 小さな町でこれだけの惨劇が続いたのに、まともな捜査が行われているとは到底思えない。アメリカの田舎町というのは、ここまでおめでたいのか。そんなこんなで、中々作品にのめり込めなかった。...

この作品は確か某ミステリーランクで年間一位になった作品だと思うが、そこまでの物とは思えなかった。 小さな町でこれだけの惨劇が続いたのに、まともな捜査が行われているとは到底思えない。アメリカの田舎町というのは、ここまでおめでたいのか。そんなこんなで、中々作品にのめり込めなかった。 ラストも今一納得できるものではなく後味も良くない。

Posted byブクログ

2016/03/16

映画化された時買いに行きました。その時は閉塞感を感じ息苦しくなって挫折。今ふと読みたくなって読んでみたら無事読了出来ました。閉塞感を感じるのは昔も今も変わらず。アメリカの雪深い田舎町を舞台に兄弟・夫婦・友人が大金を目の前にして関係を崩していく様がよく描かれてたと思います。一番怖い...

映画化された時買いに行きました。その時は閉塞感を感じ息苦しくなって挫折。今ふと読みたくなって読んでみたら無事読了出来ました。閉塞感を感じるのは昔も今も変わらず。アメリカの雪深い田舎町を舞台に兄弟・夫婦・友人が大金を目の前にして関係を崩していく様がよく描かれてたと思います。一番怖いのは手を汚していない妻のサラ。マクベス夫人の様でした。結末は夫婦にとって自業自得かな。

Posted byブクログ

2015/07/30

スティーヴン・キングが絶賛したこともあり、発表当時はかなり話題となった。ミステリ界の大物らが推薦するものは大抵が眉唾物なのだが、本作については妥当といえる。筋立てはいたってシンプルだが、強欲に溺るままに狂気の淵まで墜ちていく人間のあり様を容赦無く描き切る。特に中盤以降は凄まじい殺...

スティーヴン・キングが絶賛したこともあり、発表当時はかなり話題となった。ミステリ界の大物らが推薦するものは大抵が眉唾物なのだが、本作については妥当といえる。筋立てはいたってシンプルだが、強欲に溺るままに狂気の淵まで墜ちていく人間のあり様を容赦無く描き切る。特に中盤以降は凄まじい殺戮が展開し、下手なサイコ・スリラーよりも恐ろしい。素行の悪い兄やアル中の友人らを軽蔑し、己の倫理観のみは正常だと自負する主人公と妻が、結局は誰よりも下劣な悪人であり、何ひとつ満たされぬままに業火の中で生き続けばならないという皮肉な末路は、無辜の人々を殺した無為なる代償なのであろう。

Posted byブクログ

2015/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 偶然、手にすることになる大金はハンクにとって災いの元であった。一度手にしたものは手放すことが出来ない。大金を守るために払った犠牲が大きすぎる。お金で幸せを買おうとしたが、このお金が切っ掛けで人間性を失い、不幸のどん底につ落とされる。  もしこの大金を正等な理由で手に入れたとしたら、ハンク一家は幸せに暮らせていたのだろうか、ごく普通の幸せを手にするには、大金は不要である。大金を使いこなすには大金に見合った人間の器が必要なのだ。

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2015/09/17

2015/04/04/Sat.〜(P.127辺りで止まってしまった;) 2015/08/27/Thu.(再開)〜2015/09/16/Wed. 最初のうちはルーやジェイコブの自己中さと頭の悪さにムカついてたけど、読み終わってみると、最もタチが悪く狂ってるのはあいつだった。 そし...

2015/04/04/Sat.〜(P.127辺りで止まってしまった;) 2015/08/27/Thu.(再開)〜2015/09/16/Wed. 最初のうちはルーやジェイコブの自己中さと頭の悪さにムカついてたけど、読み終わってみると、最もタチが悪く狂ってるのはあいつだった。 そして、ジェイコブにちょっと同情する。 この話、〈たった一枚の100ドル札〉が後々効いてくるね。上手い。

Posted byブクログ

2014/11/10

大金に目が眩んだ人間の物語です。シンプルな着想ですが、奥が深いです。狂気は底なしです。自分は真面目だから大丈夫、と断言できなくなりそうです。

Posted byブクログ

2015/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後つかまってスッキリではなく、罪の意識に苛まれながら残りの人生を生きていくという話。 ある意味これがバッドエンドか。 でも、こんなに証拠残してるなら絶対捕まるだろっていうツッコミをしてしまうワタクシであった。

Posted byブクログ