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日本語の起源 の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2011/04/27
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[ 内容 ] 日本語とはどこに起源を持つ言葉なのか。 旧版(一九五七年刊)では答の得られなかったこの問いに、数多くの単語、係り結びや五七五七七の短歌の形、お米や墓などの考古学的検証、さらにカミ、アハレ、サビなど日本人の精神を形作る言葉の面から古代タミル語との見事な対応関係を立証して答え、言語と文明の系統論上に決定的な提起を行う。 [ 目次 ] 第1章 同系語の存在(探索のはじまり 探索の方法 南インドのタミル語を選択する 単語の対応-語根の比較 文法の比較 五七五七七の韻律) 第2章 対応語と物の世界(稲作のはじまり 墓と墓地 グラフィティと記号文 金属の使用 機織のはじまり) 第3章 対応語と精神の世界(生活の慣習 精神の世界の支点 精神生活の根幹) 第4章 南インドの言語・文明と日本・朝鮮(日本語とタミル語の同系 私の説に対する質疑) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/04/09
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なんとなく手にとったこの一冊… まさか日本語の起源が南インドだなんて… 特にショックというわけじゃないけど意外だなあ てっきり朝鮮系かなあと思ってた でも本書読むと発音、文化の対比が数多くなされていて疑うほうが難しす… 九州にたくさんこれにまつわる遺跡があるらしいので、インドと九州を訪れるときには本書携行必至だなあ

Posted byブクログ

2010/03/19

(2009.10.20読了) 日本の近隣には、日本語と同系統の言葉が見当たりません。日本語は、日本列島で独自に生まれて、独自に進化してきたものなのでしょうか。 それとも、どこか遠くから日本列島に渡ってきた民族が使用していた言語が元になっているのでしょうか。 「もし日本語の系統を明...

(2009.10.20読了) 日本の近隣には、日本語と同系統の言葉が見当たりません。日本語は、日本列島で独自に生まれて、独自に進化してきたものなのでしょうか。 それとも、どこか遠くから日本列島に渡ってきた民族が使用していた言語が元になっているのでしょうか。 「もし日本語の系統を明らかにすることができれば、この日本文化の由来、この日本人の物の見方、考え方の基本的な型の成立の次第を知ることができるのではないか。」(ⅳ頁) 日本語とよく似た言語を探してもなかなか定説になるような、言語は見つからない。 1970年代の終わりごろ「ドラヴィダ語と日本語」の比較研究をしていた江実先生が学習院大学に講義に来て、ドラヴィダ語の教科書を紹介してくれたので、購入し、さらに「ドラヴィダ語語源辞典」を日本橋丸善で手に入れ、帰りの電車で、辞書を最初から読んでみると、日本語と対応すると思われる単語がいくつも見えてきた。 ドラヴィダ語のうちのタミル語についての解説が詳しいようなので、タミル語に注目して、日本語と比較してみることにした。「タミル語大辞典」も入手できた。 タミル語は、インド亜大陸南端とスリランカの頭部北部に住むタミル人によって話されている。 インドのタミル語の専門家や世界各地の専門家の協力を得ながら研究を進めた結果、日本語とタミル語に関連性があると言える可能性があることが分かってきた。 この本は、日本語とタミル語がどのように関連しているかを具体的に論じたものです。 この本を読む前に、下記の2冊を読んでおくと、より分かりやすくなるようです。 「日本語をさかのぼる」大野晋著、岩波新書、1974.11.25 「日本語以前」大野晋著、岩波新書、1987.12.21 私は、「日本語をさかのぼる」の方しか読んでいませんでしたので、「日本語以前」は後で読もうと思います。 大野さんの説明によると「日本語とタミル語には、数多くの基礎的単語について音韻の対応がある。」(500語ほどが確認できた。) 「日本語とタミル語の文法構造は、全体として非常に似ていて、大部分が共通である。」 係り結びも確認できた。 タミル語の歌集サンガムの中に、万葉集と同様の五七五七七の形と一致するものがある。 墓、土器の文様、などにも共通のものがある。 いろんな面から共通性を探っている。自分の専門でない部分は、専門家の協力を得ながら、確認を行っている。実に面白い。 (2009年10月26日・記)

Posted byブクログ

2009/10/04

日本語、そして日本人はどこから来たのか・・・ それが分かったら、素敵でしょうね。 ちょっとだけ、そんな気持ちにさせてくれる本です。

Posted byブクログ