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男性同盟と母権制神話 の商品レビュー

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2011/05/27

購入品。 師であり擬似的な父親でもあったカール・シュミットに向かってのゾンバルトにとって「答辞」なのだろう、きっと。 本書に触れてからもう3年が経つ。しかし今もなお、本書の真髄に至ることは恐らくできていないと思う。 男性同盟という特殊ドイツ的であったとされる「男性同盟」は果...

購入品。 師であり擬似的な父親でもあったカール・シュミットに向かってのゾンバルトにとって「答辞」なのだろう、きっと。 本書に触れてからもう3年が経つ。しかし今もなお、本書の真髄に至ることは恐らくできていないと思う。 男性同盟という特殊ドイツ的であったとされる「男性同盟」は果たして本当にドイツだけだろうかと思うと薄ら寒いものを感じてしまう。例えば、鹿児島の郷中教育やボーイスカウトはどうだろうか。ボーイスカウトに関しては男性学の研究がある(英語圏での男性結社研究はナチズムよりもむしろこっちの方がメジャーであるとはノースカロライナの知人の情報)。 1997年に刊行された『男の歴史』に収録されている「男性同盟と政治文化」も参照のこと。

Posted byブクログ