ブラック・ダリア の商品レビュー
エルロイ特有の陰惨な…
エルロイ特有の陰惨な暴力があまりなく物足りない感がありました。しかしLAにはびこり、うずまく暴力よりもドロドロした人間模様に圧巻!
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暗い情念が横たわる。…
暗い情念が横たわる。二転、三転する展開で、ミステリーとしての興趣も増している。
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夜のロスの街が丹念に…
夜のロスの街が丹念に、また暗い部分を包み隠さず描かれています。
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LA暗黒の四部作 第…
LA暗黒の四部作 第一部。LAコンフィデンシャル、ホワイト・ジャズ程の暴力はないが、それだけに登場人物の陰の部分が際立っている。
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漆黒の髪にいつも黒ず…
漆黒の髪にいつも黒ずくめのドレス、だれもが知っていて、だれも知らない女。いつしか事件は〈ブラック・ダリア事件〉と呼ばれるようになった―。"ロス暗黒史"4部作の1作目。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本屋さんには、もうなくて、古本屋さんで探すしかなくなっているこの本。 新作、背信の都 が出たので、ついでに再販してくんないかなー とか思ってたんですけど、まだその気配はなく・・・・ ホワイト・ジャズだけは手に入れてたんですけど、どうせなら、「暗黒のLA4部作」を順番に読みたいよねぇ・・・と、積読状態になっておりまっする。 今回、別の、手に入らなくなってる本を求めて、古本屋さんに行った際、 目的の本はなかったのですが、これと、もう1冊、何年も探し続けていた本が、 本棚に、ちんまりと並んでおりまして。 見つけた瞬間、息が止まるかと思いまっした。 「え?え?えええええ?」 ドキドキしたわよ。うん。 で、購入した次第。 で、早速読んだ次第。 シリーズの第1弾だから、他揃ってなくても読んだって、イイよね? 前々から、気になってたジェイムズ・エルロイ。 ルメートルさんの「悲しみのイレーヌ」を読んだ後、どうしても読みたくなって探したんですけれども、(その前から探してはいたけどさ。)全然ひっかかってこなくてですね・・・ 再販に望みを賭けるしかない と 半ば思い込んでいた所だったんです。 古本ですけど、なかなかの美品で。 もってた方、本を丁寧に扱う方だったんでしょうね。 感謝感謝なのでございます。 「ブラック・ダリア事件」をベースに書かれた本作。 事実に、創作を織り交ぜて書かれているわけですが、 どこまでが事実で、どこからが創作なのか、わからなくなってくる程。 主人公の事件に囚われて行く様が、「あれ?これは、ドキュメンタリーでしたっけ?」と。 名前の似たボクサーの二人。 バッキー・ブライチャードとリー・ブランチャード。 読みはじめはどっちがどっちか混乱したものでございますが、すぐになれまっす。 その二人と、ケイの三角関係(?) ロス警察に入った二人は、コンビを組む。 そこに、「ブラック・ダリア事件」が舞い込む。 この事件を捜査するうちに、囚われて行く二人。 それぞれが、それぞれの理由で・・・・・ 被害者のひととなりはどんなものだったのか。 聞きこみやタレこみ、自白してきた人物の取り調べ。 アメリカのこういう本やらドラマやらを観ていると、「自分が犯人だ」と名乗り出てくる人が沢山いるのですが、日本ではないよなぁ~とか思ってました。 被害者にそっくりな少女とその家族。 色々な情報を一つにまとめていく。 事件を捜査する中で、警察内部にも腐敗があり、それも絡んでいる事がわかる。 ダリア事件と過去の出来事が混ざり、自分を責め、事件に没頭していくブランチャード。 事件を追っているはずの彼の行方がわからなくなる。 ダリアに魅入られてしまったブライチャード。 ダリアの影を追い求め、彼女に似たマデリンと関係を持つ。 一旦は彼女から離れ、ケイと幸せな家庭を気づいたブライチャードだったが、 ブランチャードの行方を追いかけながら、ダリア事件の真相を追及する中で、また、ダリアの幻想に憑りつかれてしまい、ケイと破局を迎えてしまう。 色々なものが複雑に絡み合い、実は、行方不明のブランチャードは、ダリア事件の真相にたどり着いていた事に気づくブライチャード。 その真相を追いかけていくと・・・・・ 終盤は、真相に近づいていく様が、一気に読み手に襲い掛かって来る。途中で読むのをストップできなくなる。 ダリアを殺した犯人は? そして ブランチャードを殺したのは? 息をつめて読んでいたようで、読み終わった後、大きくため息をついていた。 小説の中では、「未解決という形を取っているが、犯人が誰か、その意味では解決」しているのだが、実際の事件は、未解決のまま・・・・・ 小説のように、汚職のせいで、実際は判明しているのに隠してるのではないと信じてます・・・ 現在、コールド・ケースとして保管されているのであろう・・・ 被害者の冥福を祈ると共に、事件が解決する事を祈る。 重く苦しい作品の中で、最後に、ケイとブランチャードがよりを戻せそうな予感を漂わせながら終わるのが、救いかなぁ~。 あと、作品とは関係ないんですけれど、 この作品の舞台が事件の頃なので1947年前後になってくるのですが、 そのせいもあるんだろうなぁ と思うんだけど・・・ 今ではあまり使われなくなった言葉が出てくるので、結構、意味を検索したわ。 お勉強になりまっした。 戦時中、戦争直後は、まぁ、色々とあったんでございますね。アメリカも日本もね。 翻訳なので、アメリカのそのような場所を日本語の、その時代の表現で表されているだけなんだと思いますけれども。現代の日本で、聞かないんですもの・・・うん。 時代の移り変わりは早いんだなぁ~ と そういう所から思わされた次第。
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LA4部作を読み直し。 先ずは1冊目のコチラから。やっぱり映画よりも原作の方が断然良いな。 ちっともダレることなく、一気に読み進められる小説としての面白さは本当にすごい。実際の事件をもとに書かれているとしても、これほど読者を惹きつけたままラストに持ち込めるのは普通にできることでは...
LA4部作を読み直し。 先ずは1冊目のコチラから。やっぱり映画よりも原作の方が断然良いな。 ちっともダレることなく、一気に読み進められる小説としての面白さは本当にすごい。実際の事件をもとに書かれているとしても、これほど読者を惹きつけたままラストに持ち込めるのは普通にできることでは絶対ない。エルロイすごい。 次作やそれ以降につながる単語や人物がワンサカ出てくるし。 意外な人が犯人だったけど、後半の怒涛の伏線回収もさすが。あ、これ何か暗示してるな、、ってのは逐一気付くのは気付くんだけれども、ココに来るのか!という驚きもあった。 次も早速読みたいな
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当時のこのミス3位。1位がウンベルトエーコの薔薇の名前、2位がアンドリューバクスのブルーベル。 芳醇な年だったのだと思います。 最近はエルロイを知らないという方も増えたかと思いますが、この本は読んでほしい。次作のビッグノーウェアと、その以前の血まみれの月も読んでいただけたらと思い...
当時のこのミス3位。1位がウンベルトエーコの薔薇の名前、2位がアンドリューバクスのブルーベル。 芳醇な年だったのだと思います。 最近はエルロイを知らないという方も増えたかと思いますが、この本は読んでほしい。次作のビッグノーウェアと、その以前の血まみれの月も読んでいただけたらと思います。伏線あり、生き方を考えさせてくれるところありの読まずに死ねるか本です。
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渾身の一冊。 少し主人公のひらめきだよりの箇所が何ヶ所あるが(記憶力が良いとしよう)時代を思い存分使った秀作だ。 人名なのか地名なのかこんがらがるのが難点だった。
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原題 BLACK DAHLIA 人の持つ弱さのありのままが、 残酷なまでにさらけだされて、 人の持つ病的なまでの信念が、 信じられない強さを発揮して、 ノワールは綺麗事を許さない。 でも誰もがわかり得る、怖さ。 人の営みは実はこうなんだと。 倫理はあっても絶対じゃなく、 堕...
原題 BLACK DAHLIA 人の持つ弱さのありのままが、 残酷なまでにさらけだされて、 人の持つ病的なまでの信念が、 信じられない強さを発揮して、 ノワールは綺麗事を許さない。 でも誰もがわかり得る、怖さ。 人の営みは実はこうなんだと。 倫理はあっても絶対じゃなく、 堕ちるしかないんですよね…。 咲くはずのない、黒いダリア。
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