おかしな二人 の商品レビュー
「クラインの壺」、「99%の誘拐」、「焦茶色のパステル」と読んで、次は何を読んでみようか迷っていた。井上夢人氏の著作を読んでみようか、どうしようか。検索してこの本の存在は知っていたが、ネタバレが嫌なら読まないで的なことが書いてあったので敬遠していた。では次何読もう。岡嶋二人のなれ...
「クラインの壺」、「99%の誘拐」、「焦茶色のパステル」と読んで、次は何を読んでみようか迷っていた。井上夢人氏の著作を読んでみようか、どうしようか。検索してこの本の存在は知っていたが、ネタバレが嫌なら読まないで的なことが書いてあったので敬遠していた。では次何読もう。岡嶋二人のなれそめが知りたい。なら読もうということで何度か借り直しながら読了。作品ができるまでのことが詳細に書かれているので確かに思いっきりネタバレしてるが、他の作品もいつか読もうと思った。小説家は大変だ。でも私も小説を書いてみたくなった。
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岡嶋二人の小説の製造過程が描かれている。 井上と徳山の二人の合作という珍しいスタイルで執筆していた。 分担は場合によって異なっていたが、井上が最適と思っていたのは、徳山との雑談や徳山の出すアイデアをあれこれしながら時間をかけて考えるスタイルのようだ。 デビュー後は忙しくなってその...
岡嶋二人の小説の製造過程が描かれている。 井上と徳山の二人の合作という珍しいスタイルで執筆していた。 分担は場合によって異なっていたが、井上が最適と思っていたのは、徳山との雑談や徳山の出すアイデアをあれこれしながら時間をかけて考えるスタイルのようだ。 デビュー後は忙しくなってそのスタイルが崩れていった。 元々就職試験のつもりで乱歩賞を目指したのが共感できる。 この作品自体が小説として面白い。 明らかにヒキや起伏を設けてるし、狙ってやったんだろうが。
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読んでいて悲しくなってきた。 岡嶋二人さんにこんな裏側があったとは! です。 何も知らない読者の頃は楽しめたけど、これを知るといろいろ考えてしまいそう。まったくのフィクションなら小説になりそうな物語でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙がなくて残念。文庫版はあったんだけどね。 私の知る井上夢人と言えば、ザ・チームで若い印象だけど、1950年生まれってことはもう60過ぎなのか。まぁ、ザ・チームも10年くらい前の気もするし。長い長いエッセイというか、回想録というか。江戸川乱歩賞を目指し、それを取ったとたんに衰退期に入るというのは切ない話だ。しかし、この状態でよく結婚してたよな、と思う。なんだかとても切ない気持ちになる本だった。解散後、徳山諄一氏は何をしてるんだろう。
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