ことばの詩学 の商品レビュー
詩というものを見た場合、日常のことばと違うという印象を受けるのはなぜか、 ということに論理的説明を与えた本。 日常に使用している語彙とさしたる違いもなにのに、 なぜ詩は詩らしくあるのか、それは比喩と矛盾というものを含むからだという答えを出している。 似ているものに置き換える比喩を...
詩というものを見た場合、日常のことばと違うという印象を受けるのはなぜか、 ということに論理的説明を与えた本。 日常に使用している語彙とさしたる違いもなにのに、 なぜ詩は詩らしくあるのか、それは比喩と矛盾というものを含むからだという答えを出している。 似ているものに置き換える比喩を隠喩と呼び、 またあるものの一部などで全体を例えることを換喩と呼ぶ。 この二つを駆使することで、日常に使われている 既に意味を与えられている記号に対して意味を再定義しなおす詩のことばが完成する。 なぞなぞとことわざも基本的には同じ構造を用いているが、 なぞなぞは、「叙述・主題」であるのに対し、 ことわざは、「主題・叙述」という構造を取っている。 また、ことわざは全体でメッセージや教訓を伝えているが、 なぞなぞというものは、主題が何であるかを当てさせることば遊びなので、 通常主題が記述されることはない。 著者の分析は更に大きな視点に移り、 わらべうたから民話、呪いといった類のものまで論理的に分析している。 民話などは、抽象的概念に昇華させることで 大きな共通点を見出し、そのことによって別系統と考えられている 民話も実は元をただすと同じ出展であるということがいえると言っている。
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