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ベイルートからエルサレムへ の商品レビュー

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2025/12/17

ピューリッツァー賞を三回とってるジャーナリスト、トーマス・フリードマンの中東滞在記です。 中東情勢の基本的なことが分かると先輩に薦められたので読んでみました。正直、読むのに手間取って連休の帰省の電車で読み終えることができました。 基本的な争いの構図は分かっていたつもりなのですが思...

ピューリッツァー賞を三回とってるジャーナリスト、トーマス・フリードマンの中東滞在記です。 中東情勢の基本的なことが分かると先輩に薦められたので読んでみました。正直、読むのに手間取って連休の帰省の電車で読み終えることができました。 基本的な争いの構図は分かっていたつもりなのですが思ってたより混みいっていたので理解しながら読むのに手間取ったためです。 まだアラファトもサダム・フセインもアサド(父)もいる頃の中東情勢がベイルートとエルサレムに駐在していた記者の目から綴られています。 彼自身は名前からも分かるとおりユダヤ人で、よくベイルートとかに駐在する気になったな、というのがまずもっての感想。それにしてもベイルートは中東から欧州に向けた窓口のような街で、いろんな宗派のいろんな民族が仲良く暮らしていた街であり、中東のスイスと言われていたと。 それがある日突然、それまでの隣人どうしが争うようになって、果ては戦争状態が日常にまでなってしまう。 オスマントルコが崩壊した時に欧米が勝手に国境を決め、イスラエルを勝手に作ってしまったことが原因ではあるのだけど、それ以前からあった部族や宗派の対立がオスマンの箍が外れた結果、噴出しただけに過ぎないということが良く理解できた。 また、シリアの内乱も、アラブの春も、決して民主化を求める民衆と独裁者の対立などではなく、スンニとシーアの対立、という面のほうが大きいということも理解できた。 今、ガザ地区でおこっているようなことを見ると、作者も匙を投げているのだけども解決策はどこにもないように見受けられる...人間とは結局そんなに大したものではないのだなぁ、という気がしました。オスマンの時代に仲良く暮らせていたのだから、イスラエルという国ができてちょっとユダヤ人が増えたくらいのことはなんとか仲良く解決できないのかと思いますが、どうなんだろう。

Posted byブクログ