夜啼く鳥は夢を見た の商品レビュー
真夏の夜に読むのがお…
真夏の夜に読むのがお勧めです。長野まゆみらしい作品。
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この著者だからこそ表…
この著者だからこそ表現できるような世界。緩慢な安堵感にうっかり足をとられるような、ちょっと怖いような話です。
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すごく沼が綺麗で、あ…
すごく沼が綺麗で、あったら見てみたいと思いました。綺麗な文章だけでなく、雰囲気も楽しめます。
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夏の夜に夢中で読みま…
夏の夜に夢中で読みました。謎めいた甘美な世界が繰り広げられる、ダークな幻想小説風味です。この作品も謎で終わっていますが、それで良いのでしょう。
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幻想的で少し怖いよう…
幻想的で少し怖いような、不思議な少年達の世界です。
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静謐な世界で繰り広げ…
静謐な世界で繰り広げられる不可思議な少年達の物語。謎を残したラストに心惹かれます。
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独特の雰囲気を感じる…
独特の雰囲気を感じることができ長野作品らしい幻想的なものも感じられます。短い夏の夜に読んでほしいです。
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美しさと無邪気な残酷…
美しさと無邪気な残酷さ。著者だからこそこんなふうに書けるんだろうなと思わせられる作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
紅於は初めて、その沼が途方もなく深いことに気付いた。 この一文に息が止まりそうになる。 どこが好きと聞かれたら雰囲気としか答えようがない。 沼に惹き込まれて沈みたいと願う頬白鳥の気持ちがよく分かるくらい、その沼は魅力的だ。 言葉のひとつひとつや単語が美しく綺麗であるのに、明確に輪郭を描くことのできない妖しさをまとっている。
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どことなくマンディアルグ風味な泥濘と水蓮と少年の舞台設定からして、惹かれないはずがないのです。長野まゆみさんらしい精緻で多彩な文章にぐいぐいと呑み込まれるようにしながら頰白鳥といっしょに沼をのぞきこむその瞬間の美しさ畏ろしさ。堪能しました。 物語の全体を通してみれば平坦かもしれな...
どことなくマンディアルグ風味な泥濘と水蓮と少年の舞台設定からして、惹かれないはずがないのです。長野まゆみさんらしい精緻で多彩な文章にぐいぐいと呑み込まれるようにしながら頰白鳥といっしょに沼をのぞきこむその瞬間の美しさ畏ろしさ。堪能しました。 物語の全体を通してみれば平坦かもしれないその一瞬を、いやむしろその一瞬のために、築き上げられ飾られた文章一行一行を味わうように、大切に読んでいくことのできる作品こそ、私が偏愛したくなる作品なのです。 「頰白鳥、駄目だよ。燥いているように見えても、水は沁み出してくるんだ。」 「沈んでしまうの。」 「あゝ、沼だからね。」
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