まいごのアザラシをたすけて! の商品レビュー
某SNSでアザラシ幼稚園と話題になったオランダのピーテルブーレンアザラシセンターが作られるきっかけになった話。アザラシを保護する理由が知りたく本書を手にした。 アザラシが暮らすワッデン海は、北海に面する干潟の広がる美しい海だ。 当センターが出来る40年以上前から、アザラシの数...
某SNSでアザラシ幼稚園と話題になったオランダのピーテルブーレンアザラシセンターが作られるきっかけになった話。アザラシを保護する理由が知りたく本書を手にした。 アザラシが暮らすワッデン海は、北海に面する干潟の広がる美しい海だ。 当センターが出来る40年以上前から、アザラシの数は激減してきており、その原因は、アザラシのエサである魚を人間がとるようになったこと、謎のウイルスが蔓延したこと、人間が海にゴミを棄てるようになったことなどだそうだ。謎のウイルスが蔓延した理由も人間だった。 アザラシ幼稚園(本書ではアザラシ病院)には怪我をしたり弱った赤ちゃんアザラシが運ばれてくる。保護したアザラシの治療は半年ほどですませないと、野生に戻すのは難しくなる。大きくなるまでセンターで保護してあげたいが、出来るだけ早く海に返さなくてはと、みんなで努力するようになったのだそうだ。そしてお別れはいつも寂しい。 遠い日本からできる事、本書を読んで考えた。ヨーロッパの海は遠い。しかし、海は繋がっている。少しでもキレイな水を海に返したいと今強く思っている。
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