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せつない話(第1集) の商品レビュー

3.2

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2014/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いろんな作家のせつない話ばかりを集めたアンソロジー。  日本の作家では吉行淳之介、瀬戸内晴美、田辺聖子、村上龍など、外国の作家ではD・H・ロレンス、A・カミュ、F・サガンなどの作品が掲載されている。好きな作家のを選んで読むのもよし、全然トライしたことのない作家の作品を読んでみるのもよし、いろんな作家の作品が掲載されているアンソロジーはこういう楽しみができるので楽しい。  私はこれらのなかで気に入ったのは「恋の棺」田辺聖子、「ジゴロ」F・サガン、それと山田詠美さんのエッセイ形式の総論のようなもの、「五粒の涙」が良かったかな。  さて、「せつない」って何でしょう?こういう言葉って何気なく使っているけれども。山田詠美さんは「五粒の涙」のなかでこう述べている。 <引用> 「すると、この言葉は、どうやら涙腺に関係していることが解る。涙腺に関係しながらも、涙にはあまり関係していないという不思議な代物である。万が一、涙に関係している場合も、五粒以内の涙である。瞳から流れ落ちるのが五粒以内の涙であれば「せつなさ」を原因としているのであるが、それ以上であれば、その原因となる感情は「悲しさ」と呼んだ方が正しいだろう。悲しいのだけれど、悲しいと呼ぶ程でもない、苦しいのだけれど、それを口にだす程でもない。せつない感情は、涙腺を刺激しながらも五粒以上の涙で解決できない複雑なものである」  これを読んで思わずうなってしまった。「せつない」と「痛い」ってなんか似てるかも。痛い時って、泣いたとしても悲しい時ほど涙は流さない。

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2009/10/04

書店にて、通り過ぎたのに、なぜか惹かれて、わざわざ戻って手にとった一冊。買って良かった。読んで良かった。様々な人たちの作品が読めて刺激的だった。私も、歳を重ねた分、感情のバリエーションが増えたのかな、と思う。「恋の棺」が一番好き。でも、何年か後に読んだら、違う作品を選ぶのかな。

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2009/10/04

山田詠美らしいセレクトだと思ったけれど、「手品師」「贈り物」以外ほとんど記憶にない。。 この二つは、恋してる純情青年とそれを客観的にみる登場人物の感情の対比が好き。

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2009/10/04

マドモアゼル・クロード ヘンリー・ミラー (著) 吉行淳之介 (訳) この本の中にあるマドモアゼル・クロードが好き。 まるで吉行さんの短編を読んでいるみたい。

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2011/07/18

山田詠美編のせつない話を読みました。日本の短編8編と外国の短編6編の翻訳をあわせた短編集でした。「せつない」をテーマにしていて、日本の短編については読み終えた後に心に残る物語でしたが、外国の短編についてはちょっと心に残りませんでした。特に、瀬戸内晴海の「けものの匂い」は気に入りま...

山田詠美編のせつない話を読みました。日本の短編8編と外国の短編6編の翻訳をあわせた短編集でした。「せつない」をテーマにしていて、日本の短編については読み終えた後に心に残る物語でしたが、外国の短編についてはちょっと心に残りませんでした。特に、瀬戸内晴海の「けものの匂い」は気に入りました。瀬戸内晴海も読んでみようかな、と思ってしまいました。山田詠美のあとがきとは違っているのですが「せつない」という情感は日本独自のものではないか、というのが私の感想です。

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2009/10/04

彼女の作品を読んでいて、心ひかれるのはその感情の表現の繊細さ、鋭敏さです。感受性というのでしょうか。この本は作家山田詠美の本棚から、「せつない話」というテーマで本を抜き出して私に見せてくれました。

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2009/10/04

 チョコレートの詰め合わせのような本でした。 苦いのもあり、甘いのもあり。 まだ子供の私にはわからない箇所もありましたが、 いつかわかる日が来るのかしら。

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2009/10/04

山田詠美セレクトのせつない話集。 読んで感じたのは、私は日本人作家がすきだということ。 外国人の書く話が嫌いなわけではなく。 せつない、という言葉はいい日本語だと思う。 (05/08)

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2009/10/04

 これは短編集。  田辺聖子って始めて読んだけど、結構最高!(ジョゼ・・・の原作者)   やっぱり短編になると、別れの場面が書きやすいらしい。(ガラスの仮面であったなぁ。ショートストーリーを演じるってので)     やっぱり村上龍の小説はわからんなー。むしろ苦痛・・・。

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