ウォーターメソッドマン(下) の商品レビュー
傷心のトランパーはニ…
傷心のトランパーはニューヨークで映画製作に加わり、トゥルペンという女性と暮らし始めるが…。現実から逃げ続けてきたトランパーに救いは訪れるのか?コミカルな現代の寓話。
文庫OFF
ボーガスとビギーとトゥルペンと。 センチメンタルがずっと続く。 青臭い、だからなんとなく、胸がざわついて、 そんな風にすごすのも悪くないというか、そんな風にすごしていたときもあったなぁ、ということを思い出させる小説です。
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なんか好き、としか表しようがない。 気が向いたらたまに読み返している一冊です。 著者は言うまでもなくアメリカ人、舞台はアメリカ(あとドイツもちょっと)なんだけど、どことなくイギリス映画っぽい風味がある。 主人公トランパーはどうしようもない甲斐性もない男だけど、そのモラトリアム具...
なんか好き、としか表しようがない。 気が向いたらたまに読み返している一冊です。 著者は言うまでもなくアメリカ人、舞台はアメリカ(あとドイツもちょっと)なんだけど、どことなくイギリス映画っぽい風味がある。 主人公トランパーはどうしようもない甲斐性もない男だけど、そのモラトリアム具合は見ていて心が切ない。 ダメ男に惹かれる気持ちがちょっとわかっちゃうような…? ラスト近く、息子のコルムに対する愛情にはほろりとします。 アーヴィングは父性についてよく描く作家だけれど、あらゆる人間関係の中で息子に対してのみ誠実で率直なトランパーは、なかなか特殊な父親像。 でもいちばん好きなのはトゥルペンだな。 こういう成熟したやさしい女性になれたらと思う。
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ボーガスに沢山の悲劇が訪れるが、寛容に受け入れて前に行こうと決意する。 ラストにトゥルペンがボーガスとの子どもに「メリル」と名付けたことに感動した。 解説で「アーヴィングの小説はどんな悲劇を描いていてもおおらかな笑いに包まれる」という文章に頷いた。アーヴィングの家族愛は温かい...
ボーガスに沢山の悲劇が訪れるが、寛容に受け入れて前に行こうと決意する。 ラストにトゥルペンがボーガスとの子どもに「メリル」と名付けたことに感動した。 解説で「アーヴィングの小説はどんな悲劇を描いていてもおおらかな笑いに包まれる」という文章に頷いた。アーヴィングの家族愛は温かい。
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