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琉球王国 の商品レビュー

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22件のお客様レビュー

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2009/10/04

知りたかった内容とは違ったが、面白かった。 以下、抜粋。 古琉球の空間的な広がり、奥ゆきを実感することにあった。 琉球史を狭い島社会の郷土史としてとらえるのではなく、また、琉球史の可能性を従来の狭い「日本史」や「地方史」のなかに閉じ込めてしまうのでもなく、琉球史そのものが...

知りたかった内容とは違ったが、面白かった。 以下、抜粋。 古琉球の空間的な広がり、奥ゆきを実感することにあった。 琉球史を狭い島社会の郷土史としてとらえるのではなく、また、琉球史の可能性を従来の狭い「日本史」や「地方史」のなかに閉じ込めてしまうのでもなく、琉球史そのものがはばたいてみせた歴史的空間を実感としてうけとめる、そのためにアジアのゆかりの地に立つ必要があったのである。 「アジアのなかの琉球」を、理屈としてではなく、歴史家の感性の領域にまで内在化したかったのである。 古琉球をふくむ琉球史の個性を十分にとりこんだうえで、新しい日本史像を描く必要があると思う。 既成の日本史像に琉球史を無理やり押しこんでしまうのではなく、琉球史をふくむことによって、日本史像をゆたかにしなければならないと思う。 琉球史は新しい日本史像のあり方について積極的な問題提起を行うべきだ。 日本社会は太古の昔から一枚岩的にあったものなのではなく、さまざまな要素を吸収しながら歴史的に形成されてきたものであり、いまなお形成されつつある社会だ、とする基本認識を沖縄の側から提示すべきである。 過去にさかのぼれば、古琉球(中世)においては琉球王国という独自の国家も存在しており、その頃の日本は少なくとも二つの国家的形態をもっていた。という歴史的事実を素直に示すべきなのだ。 琉球史側からみるならば、「琉球王国」を包摂していく過程のなかで、日本の国家と社会のあり方が逆に規定されていったことこそ重要である。 王国の伝統をもったがために「変種」となった地域が、その後日本という「団体」にくわわったために、日本社会の内容も、日本史像の枠組みも拡大したこと、いいかえると、琉球・沖縄という変り種をメンバーにくわえて日本社会は形成された点を力説すべきだと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

そうか新書の定価は700円もするのか。 わたしが貰っちゃったのは文庫版。感謝します。 いつはか琉球の昔話を覚えたいと思う。 海を渡り冒険の旅をするスケールの大きなお話にあこがれます。

Posted byブクログ