1,800円以上の注文で送料無料

知的経験のすすめ の商品レビュー

3.4

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/07/23

芥川賞作家、開高健が1980年代に東京新聞に連載していたエッセイを集めた本。 「オーパ!」に代表されるような良い意味で汗臭い文体の著者だが、戦争によって打ちのめされた経験が相当に強い影響を与えたことが想像される。 それでもたくましく開花したのは、エピローグに書かれてある「手と足を...

芥川賞作家、開高健が1980年代に東京新聞に連載していたエッセイを集めた本。 「オーパ!」に代表されるような良い意味で汗臭い文体の著者だが、戦争によって打ちのめされた経験が相当に強い影響を与えたことが想像される。 それでもたくましく開花したのは、エピローグに書かれてある「手と足を使いなさい」を地で行っていたからなのではないだろうか。心の危機が訪れたとき、頭だけで生きようとするのではなく、手と足を使う工夫を考える。含蓄に富む言葉である。

Posted byブクログ

2018/10/09

・教育の別名は経験と考えてよろしい ・心で心を鍛えることは必要だし,避けられない.しかし自身の手と足で何事かを教え込んだ心をどこかに参加させておかなければ,無限の鏡の行列を覗き込んだと同じ結果になる.

Posted byブクログ

2017/03/26

なんども読んでるけど、ここ最近また開高健の文章ブームが来ているので再読。幼少期に考えていたことを綴ることで、教育を語る一冊。過去を覗くとき点でしかないが、そこにも当たり前のごとく時間が流れていたことを感じられる。え、そんなことが?というような自分にとっての衝撃は誰にでもあり得るこ...

なんども読んでるけど、ここ最近また開高健の文章ブームが来ているので再読。幼少期に考えていたことを綴ることで、教育を語る一冊。過去を覗くとき点でしかないが、そこにも当たり前のごとく時間が流れていたことを感じられる。え、そんなことが?というような自分にとっての衝撃は誰にでもあり得ることで、しかしそれが衝撃であったと反芻し認めることはなかなかできないことである。わたしの好きな表現者はみな一様にして、立ち上がり外へ出よという。わたしはそれらを部屋でゆっくり読むという矛盾に浸し噛みしめる。

Posted byブクログ

2016/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

開高さんの『生活の結晶』を少だけ垣間見せてもらえる、高級な小皿料理のようなエッセイ。 幼少期の戦時中の体験談が大半を占めるが、そこにはやはり生きることの生々しさと輝きがある。 「落ちこんで落ちこんで自身が分解して何かの破片と化すか、泥になったか、そんなふうに感じられたときには、部屋の中で寝てばかりいないで、立ちなさい。立つことです。(…)そして、何でもいい、手と足を使う仕事を見つけなさい」

Posted byブクログ

2015/10/27

サブタイトルは「何でも逆説にして考えよ」。東京新聞に連載されたコラムだが、開高先生ほどの人にとってさえ、こうしたコラムは実は簡単では無く、苦しみ捻り出しつつ書いていることが分かる。そのためには、脳を鍛え直すためには、どうしたらよいのだろう。おそらくその答えが「逆説的に考えるとこ」...

サブタイトルは「何でも逆説にして考えよ」。東京新聞に連載されたコラムだが、開高先生ほどの人にとってさえ、こうしたコラムは実は簡単では無く、苦しみ捻り出しつつ書いていることが分かる。そのためには、脳を鍛え直すためには、どうしたらよいのだろう。おそらくその答えが「逆説的に考えるとこ」だったり、頭で無く手や足を動かして考えろ、ということなのだろう。簡単に言えば、だが。

Posted byブクログ

2014/08/23

【本の内容】 「頭だけで生きようとするからこの凝視の地獄は避けられないのです。手と足を忘れています。それを使うことです。スポーツでもいい。畑仕事でもいい。それを使うことです・・・」 作家・開高健が自身の豊富な経験をもとに綴った、珠玉の言葉の数々。 心で心を鍛えることも必要です...

【本の内容】 「頭だけで生きようとするからこの凝視の地獄は避けられないのです。手と足を忘れています。それを使うことです。スポーツでもいい。畑仕事でもいい。それを使うことです・・・」 作家・開高健が自身の豊富な経験をもとに綴った、珠玉の言葉の数々。 心で心を鍛えることも必要ですが、自身の手と足で何事かを教えこんだ心をもっと大事にしないと・・・・・ [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2014/05/22

学生向けなのか、深さが足りないように感じた。 開高氏のファンだけに少し残念。 だけど、学生時代の作家を知れる貴重な本。

Posted byブクログ

2011/11/19

20年ほど前に読んだものを、時間つぶし的な感じで読み返してみました。 開高氏は学生時代によく読んでいました。 本書は「教育」をテーマに、東京新聞に連載されていたエッセイをまとめたものですが、教育について直接的には、殆ど語っていません。代わりに、氏の若いころ経験した様々な事が語...

20年ほど前に読んだものを、時間つぶし的な感じで読み返してみました。 開高氏は学生時代によく読んでいました。 本書は「教育」をテーマに、東京新聞に連載されていたエッセイをまとめたものですが、教育について直接的には、殆ど語っていません。代わりに、氏の若いころ経験した様々な事が語られています。ですから一般論的なことは書かれていません。 ただ逆に話が具体的な事(氏が年少であった戦前、戦後の生活でのエピソード)なので、かえって読みやすいかもしれません。各編も非常に短いですし。 氏の文章は独特の言い回しがあり、また、まどろっこしい感じの文章だったりするので、ちょっと癖があり、合わない方がいるかもしれません。 僕は、今回読んでいて、この独特のリズムを懐かしがりながら、サラッと読み流しました。 今度は氏の代表作である「夏の闇」でも読みかえしてみようかな。(ちなみにこの「夏の闇」は小説です。)

Posted byブクログ

2011/10/10

 堅苦しいタイトルとは違い、少年時代の実体験、およびそこから考えたこと・考えさせられたことをエッセイ風に記述。読みやすく非常に明るい文体で、つらく苦しいことでも明るい雰囲気に感じます。手足を使って体験した心をどこかに残しておかないと頭だけで生きようとするから、手と足を使いなさいと...

 堅苦しいタイトルとは違い、少年時代の実体験、およびそこから考えたこと・考えさせられたことをエッセイ風に記述。読みやすく非常に明るい文体で、つらく苦しいことでも明るい雰囲気に感じます。手足を使って体験した心をどこかに残しておかないと頭だけで生きようとするから、手と足を使いなさいと著者は述べています。つまり、ここで言う知的経験というのは、体験・体感ということです。    仕事でもそうだと思います。「トークの巧さや豊富な専門知識、論理性=知的」ではないと思います。これらはあるに越したことがないが、体験・体感から得られる肌感覚や勘といったモノは大事だと思います。むしろ、勘を損なうくらいなら半端な論理性などないほうがいいかも。いずれにせよ、手・足・頭がうまく連動したバランスが重要だと思いました。

Posted byブクログ

2010/06/06

10/04/17 久しぶりの開高、最高! スイフト「奴婢訓」      爽快な炸裂。 バルビュス「地獄」

Posted byブクログ