正史 三国志(5) の商品レビュー
魏書と比して個々の伝が恐ろしく簡潔。立場や資料の差があるとは言え、この辺りからも蜀の人材不足が見える。ただその中からも解説にあるように陳寿の亡国への思慕が露わになっており感慨深い
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曹操を知の人とするなら、劉備は心の人であったろう。関羽と張飛が死を賭して献身し、諸葛亮が主の死後にも誠実無比の忠節を尽くしつづけたのは、そのためであった。 「蜀書」全十五巻には、蜀の遺臣陳寿の亡国に対する思い入れと、諸葛亮への深い敬愛がこめられている。(1993年第一刷) 取っ付き難いが、面白い本である。下手な小説よりも良い。本書を読んで。巷に溢れているエピソードの中には、裴松之の注によって、否定的な見解が加えられているものも多いことがわかった。 解説では。蜀を顕彰するために、陳寿が巡らした、数々の仕掛けが明かされているのも面白い。
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昔から蜀の大ファンです。無上の喜び。 そういえば、『孟獲と孔明』という孟獲を主役とした珍しい小説があるんですが、それによると史実では孟獲はすぐれた武将だったそうで、この蜀書にそうした記述があるそうです。 民族紛争、孟獲と孔明の友情とか、おもしろかったです。
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正史三国志の蜀編。簡潔明瞭な文書から劉備は戦争のベテラン、孔明は優秀な政治家、関羽と張飛は1万人に匹敵する猛者の凄さが伝わります。 それにしても人材少なすぎ。
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素晴らしい本。他国の歴史書の訳本が読めること自体、稀有なことである。感謝。 ゲームや漫画、小説に登場しない人物を精読。
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蜀の伝。三国志演義から入る人が大体演義との格差に苦しむ本。蜀ファンには多少物足りないかもしれないが、演義の誇張されすぎた活躍から、少し離れて見るのも新たな発見があるはず。
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消えていくものたちは、確かに非があったから消えてゆくのだが、それゆえに美しいのだろう。「美しかったけれど消えてしまった」のではなくて、「その非さえも美しい」のだろう。 (京都の丸善が閉まるときに買いました)
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