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文章の話 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「たい」を「たいせよ」 人生は長い。この時世ならば100年は決して有り得ない数字ではないだろう。 その中で、私は何をしたいのか。単純に欲しい服を買うだとか、お菓子を好き放題に食べるだとか、そういった話ではない。 その100年を賭けてでも、何をしたいのか。 「あなたはあなたで、あなた以外のあなたはいない」 いかに双子であろうとも、同じ顔で、同じ言語を使い、同じものを持っていたとしても、その人自身の、生来の性質というのは確実に存在している。 古今東西、どこを探しても、

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2018/11/09

戦前の子供向けの読み物。吉野源三郎「君たちはどう生きるか」と同じシリーズもの。「君たち……」が岩波文庫の青帯でこちらが緑帯なのはなぜ。イデオロギー的に使ってやるぞ感があるので、「きけ、わだつみ……」と合わせて全て緑帯に統一すればいいのに。 当時の言文一致についての認識、黙読と音読...

戦前の子供向けの読み物。吉野源三郎「君たちはどう生きるか」と同じシリーズもの。「君たち……」が岩波文庫の青帯でこちらが緑帯なのはなぜ。イデオロギー的に使ってやるぞ感があるので、「きけ、わだつみ……」と合わせて全て緑帯に統一すればいいのに。 当時の言文一致についての認識、黙読と音読の良し悪しなどの記述あり。どうかと思う、は若者言葉。教養主義的な読書をする前の入門編のようにも見える。最も迫真に迫る箇所は、己の意思の記述。後悔する程度の行為であれば、それは本当にしたいことではなかったのだと。結構ストイック。 また、腹がたつ等、主観的で感情むき出しな記述は意図的なのか素なのか、ときどき戸惑う。

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2016/08/28

 好著だと思った。語り口が優しくてすっと話の内容が入ってくるし、また、固定観念を覆す、あるいはおごりや勘違いをすっぱ抜く鋭い意見があるので、読みがいが大いにあると思う。  ぜひご一読を!

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2014/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 「〈たい〉ことを〈たい〉せよ」「あなたはあなたで、あなた以外のあなたはいない」―。 里見弴の長い文学的生涯の一貫した基本テーマである。 言論の自由が著しく制限された時代に「子ども向け」に刊行された本書は、作家里見弴が全力で取組んだ異色の文章入門であると同時に、著者一流の人間論・人生論である。 [ 目次 ] 第1章 文章と言葉 第2章 言葉と思想 第3章 自と他 第4章 自他と意思 第5章 内容と表現 第6章 表現の諸問題 第7章 本と末 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2013/04/17

『文章の話』とあるが、寧ろ人生論、人間論に近い。戦前とはいえ子供向け叢書の1冊だったとは思えないほど深い内容。

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2022/07/14

情報科教員MTのBlog(『文章の話』) https://willpwr.blog.jp/archives/50925349.html

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2010/05/03

「たい」ことを「たい」せよ。このことの本当の意味を直感出来る人なら是非、御一読を。戦前の子供向けの一冊ですが、むしろ今、すれっからしの僕らのような大人が読んで猛省すべきでしょう。「書くこと」を語ることは、すなわち「生きること」を語ることなのだ!

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2009/10/04

感情、知性、意力、この三つのものが、協力一致しないかぎり、ほんとうの意味で、たいことがたい出来ないのです。

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