1,800円以上の注文で送料無料

シティ・オヴ・グラス の商品レビュー

3.7

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

他人と誤解されたまま…

他人と誤解されたまま、その男に成りすまして探偵仕事を始める主人公。そのアイデンティティの不確かさが導く先は? 危うい精神状態の移ろいを、ミステリー・スタイルでクールに綴った純文学。

文庫OFF

ニューヨーク三部作の…

ニューヨーク三部作のうちの一つです。たしかにミステリーを読んでいたはずなのにいつの間にかジャンルを越えた不思議な世界に引きずり込まれている自分に気が付くでしょう。

文庫OFF

読み始めはミステリー…

読み始めはミステリーと思いきや、事件は以外な方向に進みます。人物描写等には鋭いものが感じられます。

文庫OFF

ミステリー………なの…

ミステリー………なのか!?な展開になるぞ~読んでみなきゃわからない驚きなストーリーに流れ♪

文庫OFF

探偵小説のミステリー…

探偵小説のミステリーかと思いきや?著者出世作のニューヨーク三部作の一つ。よしもとばなながこの本の感動して本人に会いに行ったという話しがありますね。

文庫OFF

2025/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

んー、なんとも不思議な感じ ポールオースターのデビュー作らしい。 幽霊たち、冬の日誌、ジャックポッツイあたりしか読んでいないがなるほどこれは幽霊たちと相通じている。 主人公は覆面作家のクイン。彼の元に間違い電話がかかり一つの依頼が降ってくる。 不在、が一貫して存在している。 幻ではなく、ないということがあるという状態。 読後というと、、だからなんなんだ?と思う気持ちこそあれ、語り手にされていたもの(クイン)は統失人間だったで話はつくのか? この本の中身というか、この本を読んだ後の世界との関わりの随所にこの本を思い出させるような起爆剤が仕込まれているようでならない。

Posted byブクログ

2023/05/27

1989年の単行本だから、34年ぶりの再読である。当然のことながら内容はまるで覚えておらず、ただ当時はオースターにハマってたしか『偶然の音楽』くらいまで読んだ記憶がある。 これ、柴田さんの訳じゃないのね……。新潮文庫の『ガラスの街』は柴田さんの新訳なのか……そっちも読んでみたい。...

1989年の単行本だから、34年ぶりの再読である。当然のことながら内容はまるで覚えておらず、ただ当時はオースターにハマってたしか『偶然の音楽』くらいまで読んだ記憶がある。 これ、柴田さんの訳じゃないのね……。新潮文庫の『ガラスの街』は柴田さんの新訳なのか……そっちも読んでみたい。 内容だが、これはやはり大好きな安部公房の『燃えつきた地図』を思い出させる、人を追ううちに「自分失くし」をしてしまう、存在の不確かな人の話だ。 自称探偵が書いている「赤いノート」が出てくるが、こうしたノートを軸にしたのが安部公房の最初期の長編『他人の顔』や後期の傑作『箱男』『密会』だ。オースター、安部公房好きなんだと思うんだがどうなんだろう。カフカとかリルケとか。 200ページ弱と読みやすいが、思わせぶりな文学論(ドン・キホーテのくだりなど)やニューヨークの地図説明をすっとばしてさらに省エネ。 「ポール・オースター」氏が作中に出るなどはいいけど、最後にいきなり書き手(私)が顔を出すなどのメタ表現など、ちょっとそぐわず破綻した感じの構成になっているが、雰囲気はいいぞ。まあ処女作に近いというわけで、その辺は許されちゃう範囲だ。 『偶然の音楽』『リヴァイアサン』等、後半の単行本は売っ払っちまったが「ニューヨーク3部作」はまだ持っているので読み直そう。

Posted byブクログ

2023/03/05

いやーえらく面白かった。ミステリアスな物語、思弁的かつパズルめいた構成、心地よいリズミカルな文章、おかげで先が気になって気になって、目覚めた瞬間に本を開いてしまうほど抜群に面白かった。 なのに、なんなんだ、読了後の、このなんとも言えない嫌〜な気持ちは……。 なぜだか知らないが...

いやーえらく面白かった。ミステリアスな物語、思弁的かつパズルめいた構成、心地よいリズミカルな文章、おかげで先が気になって気になって、目覚めた瞬間に本を開いてしまうほど抜群に面白かった。 なのに、なんなんだ、読了後の、このなんとも言えない嫌〜な気持ちは……。 なぜだか知らないが、猛烈に腹が立っているような気もする。そういえば直前に読んでいたのがウルドゥー語文芸作品だったから、「読み合わせ」が悪かったのかもしれない。 ニューヨークと言えば世界の大・大都会だ。資本主義の本丸みたいな場所でもある。しかも本書の主人公はインテリの白人男性作家(特に人種の説明がなかったからたぶん白人)で、30代なかばにして妻子を亡くした悲しみのまま、偽名に身を隠しつつ、探偵小説などを書きながら、ニューヨークのアパートで暮らしている。要するに足腰ぴんしゃんした優雅な世捨て人だ。 そんな彼に奇妙な電話がかかってきて、まるで自分が創作した登場人物のように私立探偵をやるはめになる、というお話なのだが、とにかく、何が起きても、誰が出てきても、全部クィン氏というか「ポール・オースター」氏の分身であり、独り相撲でしかないという印象がだんだん強まって、読みながらじわじわ真綿で首をしめられるような心地がした。 まあそれで都会人の孤独を表してるのだろうかとも思った。でも、本当に苦しんでいるわけでもなく、常に微妙にオシャレと余裕を感じるのである。 都市生活者とは、畑を耕したり、鶏を屠殺して羽を抜いたり、害虫と戦ったり、訳の分からない隣人と折り合いつけたり殺し合ったりといった、手触りのある現実から乖離した暮らしを送っている人間で、特にインテリになるとその度合いは増す。 だから僕らインテリゲンチアには言語という現実を抽象化するツールしか残っておらず、それをもて遊ぶしかやる事がない。狂いそうだァー!僕は一体誰なんだッ。これは堕落だッッ。もう、破滅にむかうしかないッ。あゝ僕らはなんて可哀想なんだらう。 こんなの高等遊民のぼやきとしか言いようがないではないか。 なのにそれをあたかもカッコいい事であるかのように古典や聖書を交えて書き連ねているのが、また絶妙にシャクにさわる。高尚な顔つきで公衆便所の掃除をしてみせる金持ちの嫌ったらしさを感じる。 それなのに、それなのに、黄ばんでゆく壁紙をみて黄ばんでゆくんだなとボンヤリしてる描写などいちいち妙に共感してしまうし、ピーター・スティルマンの演説には痺れるし、やたらとメモる姿も自分を見てるようだし、ルービックキューブみたいな、パズルのような構成の妙も心の底から楽しいと思ってしまう。 挙げ句の果てには、このアメリカ人男性ポールオースター氏の作品は「知的」で面白いではないか、また読みたいと欲望してしまう自分もいて、なおさら腹がたった。面白かった。 ちなみに「ポール・オースター」で検索をかけたら、息子さんが薬物過剰摂取で亡くなったという2022年のニュースがヒットした。ヘロインの誤飲で亡くなった娘(2歳)の事件で裁判を控えていた最中の死だという。 『シティオブグラス』の主人公と同じ名前だった。これは父親と息子の物語でもあるから、もしかしたら偶然ではないのかも。ポールオースター氏はどんなつもりで息子にダニエルとつけたのだろう。こうなると後味の悪い結末のように感じてしまう。

Posted byブクログ

2021/09/11

確か、中学時代に買った本。3回目の読破。今回は落ち着いて読めた。 狂ったように転落していく物語。読後は虚無感に襲われるが、また読んでしまう物語。忘れられない一冊です☺️ また、読むのだろうな

Posted byブクログ

2021/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

個人が無くなっていく。不思議な小説。都市とか、世界とかに自意識が乗り移って、最終的にその自意識はノートに書かれていた筆跡、つまり人の意識ですらなかったと分かる。

Posted byブクログ