闇桜・うもれ木 他二篇 の商品レビュー
「にごりえ」や「たけ…
「にごりえ」や「たけくらべ」と比べるとあまりメジャーでない作品集で貴重です。
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表題2作の他に「別れ霜」・「暁月夜」を収録。 互いを心から想う2人は結ばれず、片想いは実らず、正直・真面目は報われぬ——。憂き世を生きる人々の悲しみ、やるせなさ、憤りの描写には溜め息が出る。 一葉の作品は何者にもなれず何物も得られなかった人たちを描いているが、ただ暗いだけ...
表題2作の他に「別れ霜」・「暁月夜」を収録。 互いを心から想う2人は結ばれず、片想いは実らず、正直・真面目は報われぬ——。憂き世を生きる人々の悲しみ、やるせなさ、憤りの描写には溜め息が出る。 一葉の作品は何者にもなれず何物も得られなかった人たちを描いているが、ただ暗いだけで終わらない。どの作品にも人情の温かさやおかしみも交えて書いているので、読後には不思議と嫌なものは残らない。お気に入りは「別れ霜」。 同じく岩波文庫で先頃読んだ他作品と比べて、文体はかなり古めかしく固め。特に「別れ霜」は地口も多め。4篇はいずれも作者の初期の作品、まだいろいろ慣れていなかったのか?
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「うもれ木」が一番読ませた。 文語体なので、よく読めなかったところはある。 「操を破って操をたてんか」お蝶は果たして、何某長官の籠絡に使われたのか。 おそらくこの辺りは女性ならではというか、当時の女性としてははっきりと書きにくかったと思われる。 納められた作品は総て初期の頃だとい...
「うもれ木」が一番読ませた。 文語体なので、よく読めなかったところはある。 「操を破って操をたてんか」お蝶は果たして、何某長官の籠絡に使われたのか。 おそらくこの辺りは女性ならではというか、当時の女性としてははっきりと書きにくかったと思われる。 納められた作品は総て初期の頃だというだけあって、作為的に感じるところは多いが、花鳥風月の奥に見える人間模様を描く視点は、一葉独特の雰囲気をあじわえる。
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樋口一葉さん。読むたびに息を止めて、言葉の流れを殺さないようにしてしまう。すごくじっくりじっくり少しずつ味わう。 恐ろしいほど色鮮やかな文章です。 現代文にしてしまうのはもったいない。 なるべく原文に近い形で読むことをお勧めします。
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