ユング の商品レビュー
正規の教育を受けずに(つまりアカデミズムとは無縁で)、もちろん金もなく、図書館通いで教養を身に付けた20世紀の大物思想家、という意味ではエリック・ホファーと双璧で、60年代カウンター・カルチャーのカリスマとされたところも似ている。(ホファーなんかはヒッピーには否定的だけど) こ...
正規の教育を受けずに(つまりアカデミズムとは無縁で)、もちろん金もなく、図書館通いで教養を身に付けた20世紀の大物思想家、という意味ではエリック・ホファーと双璧で、60年代カウンター・カルチャーのカリスマとされたところも似ている。(ホファーなんかはヒッピーには否定的だけど) ここで描かれるのはかなりヤバいユングである。(河合隼雄さんが上手に避けた部分かな。おかげで日本のアカデミズムにはユンギアンが蔓延) 究極の科学者は究極のロマン派とつながるのだろうか? ここでの論点は必ずしもそういうことではないが、読後の率直な感想は治療を受けるならジャネかブロイラーのほうがいいな、というようなこと。 フロイトもユングもやっぱりそうとう変だと思います。
Posted by
コリン・ウィルソンがユングを語る、となるとそれだけで胡散臭い気がするが、ユング解説書としては健全な方。
Posted by
- 1