あなたに褒められたくて の商品レビュー
短いエッセーの短篇集で、息抜き的にリラックスして読めるし読みやすい。 無骨で不器用…でもシャイな男児…子供の頃のエピソードが健さんの自分の言葉で書いてあって、微笑ましかった。 「あなたに褒められたくて」は一番最後に綴られている。 他の誰も気付かない、その人だけが気付いてくれる、あ...
短いエッセーの短篇集で、息抜き的にリラックスして読めるし読みやすい。 無骨で不器用…でもシャイな男児…子供の頃のエピソードが健さんの自分の言葉で書いてあって、微笑ましかった。 「あなたに褒められたくて」は一番最後に綴られている。 他の誰も気付かない、その人だけが気付いてくれる、ある事…。ほっこりしました。
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ご本人が本当に書いているのか分かりませんが、少なくとも独特の空気を纏った文章であることは間違いない。 何だか懐かしいようでもあり、異次元のようでもあり。要するにありそうでない、これが高倉健の高倉健たる所以か? しかしちょっとイタズラの度が過ぎているかも、今発表されたら騒ぎになりそ...
ご本人が本当に書いているのか分かりませんが、少なくとも独特の空気を纏った文章であることは間違いない。 何だか懐かしいようでもあり、異次元のようでもあり。要するにありそうでない、これが高倉健の高倉健たる所以か? しかしちょっとイタズラの度が過ぎているかも、今発表されたら騒ぎになりそうな気が。 そんな風に思える世の中ってやはり詰まらんのかもしれません。
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これ読んだら高倉健さんのことが絶対好きになると思います。 特に「ウサギの御守り」という文がすごく良かった。
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文化勲章を受章しました高倉健さん。80歳を越えてもカックイイですね。 仁侠映画でストイックに耐へる姿が強烈に印象に残つてゐます。映画での役柄といへば、恐らく多くの人が同じやうに「曲がつた事ができない前科者の健さん」を思ひ浮かべるのではないでせうか。 しかしわたくしは、初期作品に...
文化勲章を受章しました高倉健さん。80歳を越えてもカックイイですね。 仁侠映画でストイックに耐へる姿が強烈に印象に残つてゐます。映画での役柄といへば、恐らく多くの人が同じやうに「曲がつた事ができない前科者の健さん」を思ひ浮かべるのではないでせうか。 しかしわたくしは、初期作品に見られる「やんちやな健さん」も好きであります。人気が出つつあるが、まだまだ大物ではない時期に、暴れん坊社員などを演じる健さんは微笑ましくもある。誰何されて「旋風太郎です!」なんて答へるシーンは笑つてしまひますね。 大物になるきつかけとなつたのは、多分、新東宝からやつてきた石井輝男監督との出会ひではないでせうか。 娯楽映画の何たるかを知悉する石井監督。あの「網走番外地」シリーズも石井監督のアイデアから生まれたのださうです。網走での健さんは、後の任侠作品と違ひ、実にイキイキと暴れてゐます。我慢しない。耐へない。本能のまま動き回る橘真一を演じて、観客に爽快感を与へるのです。 ただ、網走も石井監督が外れた新シリーズは雰囲気が変り、普通の任侠映画になつてしまつたのは残念でした。 『あなたに褒められたくて』はかなり以前の作品で、その存在は知つてゐたのですが、文化勲章を機に手に取つたのであります。「あなた」とは誰のことかも分かりました。ははあ。 善光寺参りの話や、村田兆冶さんへ花を贈る話、小林稔侍さんから思ひ出の表札を貰ふ話など、皆印象的です。 若い頃のやんちやな話もあります。「ガチャ」への悪戯はひどいですな。本人が気付かないのは笑へますが。 それから丹波哲郎さんの催眠術。丹波さんのは本格的ですが、健さんも催眠術をするとは驚きであります。素人が催眠術をかけるのは危険だと聞いてゐますが、事故はなかつたやうでなにより。 飾らぬ人柄がこの一冊に詰まつてゐます。ファンではない人が読んでも、きつと好感を抱くであらう本書。ファンの人ならなほさら好きになる本と申せませう。 もつとも、ファンならとつくに読んでゐるかな。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-135.html
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「褒める」という言葉に目が吸い寄せられて購入。一般論として、世の中は「褒める」ことが上手な人が少ないように思う。けっこう近しい相手でも「あなたのこういうところが素敵です」って、ちゃんと伝えている人が少ないのではないか。そんなことを思っていたところ、本屋で出会った。いくつかのエッセ...
「褒める」という言葉に目が吸い寄せられて購入。一般論として、世の中は「褒める」ことが上手な人が少ないように思う。けっこう近しい相手でも「あなたのこういうところが素敵です」って、ちゃんと伝えている人が少ないのではないか。そんなことを思っていたところ、本屋で出会った。いくつかのエッセイで構成されていて、「褒める」ことについてはそのうちの1つだけで、あとは他の話題なのだけれど、とにかく良かった。何が良かったって、高倉健さんの愛情がたくさんつまっているところ。人が好きなんだなって、がんがん伝わってくる。人好きの僕としてはたまらない。そうなんだ、人っていいよなぁって。人生で出会える人なんて、そう多くはない。そりゃあ、ウマの合わない人だっているけど、せっかく出会った縁だもの。基本はみんなを好きになりたい。好きになるのはこちらの都合なので、見返りは求めない(見返りも欲しいけどさ)。好きをたくさん集めたら、何だか楽しい人生になりそうだ。
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健さんがすきなので。 健さんの言葉は「日本のよさ」に通じているように思う。 安心する。そのストイックさも細やかな感性も。 最終章のみがこの本のタイトルを示していて、淡々と 静かな語り口調につよいものを感じ、胸に沁みました。
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高倉健という男の非凡な感性、漂うセンチメンタリズム。 同じ景色を見ても人それぞれ感じ方がちがうのだなぁ…と。 やはり健さんは稀代の役者であり、表現者なのだなぁと感じました。 漁師である西表島の青年・由五郎君、愛すべき下積み俳優の「ガチャやん」etc…健さんに絡む(関わる?)人達が...
高倉健という男の非凡な感性、漂うセンチメンタリズム。 同じ景色を見ても人それぞれ感じ方がちがうのだなぁ…と。 やはり健さんは稀代の役者であり、表現者なのだなぁと感じました。 漁師である西表島の青年・由五郎君、愛すべき下積み俳優の「ガチャやん」etc…健さんに絡む(関わる?)人達が非常に素朴で心温まる人であったり、ユニークな人物であったり、健さんのエッセイストとしての表現力に舌を巻きました。 それもそのはず、本作で日本文芸大賞エッセイ賞を受賞しているのですね、納得です。 高倉健という日本を代表する俳優の知られざる一面に触れ、氏の出演する映画を見たいという猛烈な欲求に駆られています(笑) 健さんを取り巻く数々のエピソード、思わずニヤリとしたり、心温まる出来事にホッとしたり、日常の喧騒から離れて癒されたい人におススメしたい本です。 PS.私の大好きなハリウッド映画『ブラック・レイン』に出演された当時のマイケル・ダグラスや アンディ・ガルシア,故:松田優作氏とのエピソードにも触れられ、大満足の一冊でした。
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先日のTVのインタビューを見て読んでみました。 (ミーハーです。) 健さん,かっこよすぎです。
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一言一句たいせつに読みました。 日本文芸大賞エッセイ賞受賞作。 高倉健は好きだけど、エッセイとして大賞かというと、私はそうは思わなかった。 ただ、人柄がとても良く出ていて、読んでいてすっきりとした気分はあった。 「西表島の由五郎くん」が マンゴーに付けていた「健さん六月十二日」...
一言一句たいせつに読みました。 日本文芸大賞エッセイ賞受賞作。 高倉健は好きだけど、エッセイとして大賞かというと、私はそうは思わなかった。 ただ、人柄がとても良く出ていて、読んでいてすっきりとした気分はあった。 「西表島の由五郎くん」が マンゴーに付けていた「健さん六月十二日」のしるし。 モンゴル自治区の日中映画祭で女性記者に渡された一枚の赤ちゃんの写真。 その裏に書かれた中国語の意味。 小2、長い渡り廊下での初恋、スケベの目覚め。 男性特有のシャレにならない、いたずら。 高倉健は、いろんなひとに親切にされる、優しくされる。 それは健さん自身がとても気がつく人だからなのだろう。 母親を超える人はなかなか現れないけど 高倉健は、きょうも日本中の人に愛されています。
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「愛するということは、その人と自分の人生をいとおしく想い、大切にしていくことだと思います」山田洋次監督の言葉を書いた、一説。渋い印象のある高倉健さんが、いかに柔らかな文章を書くか、読んでみる価値はある。 うまい、というよりかは、じんわりと染み込むのだ。 体温を持った文章というか。...
「愛するということは、その人と自分の人生をいとおしく想い、大切にしていくことだと思います」山田洋次監督の言葉を書いた、一説。渋い印象のある高倉健さんが、いかに柔らかな文章を書くか、読んでみる価値はある。 うまい、というよりかは、じんわりと染み込むのだ。 体温を持った文章というか。 読みやすく、自分の中に気づきの何かが残る一冊。
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