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ライフサイクルの心理学(上) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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深層心理学者ユングが…

深層心理学者ユングが40歳を「人生の正午」と呼び、ライフサイクル上の重要な「過渡期」であると言った。その「過渡期」を実際の人々がどう乗り越え「生活構造」を再構築したかを、事例を通して検討して本です。まさに「過渡期」である私にとっては多いに参考になった。確かに40歳というのは、一見...

深層心理学者ユングが40歳を「人生の正午」と呼び、ライフサイクル上の重要な「過渡期」であると言った。その「過渡期」を実際の人々がどう乗り越え「生活構造」を再構築したかを、事例を通して検討して本です。まさに「過渡期」である私にとっては多いに参考になった。確かに40歳というのは、一見、安定した生活を送っているが、能力の限界を感じたり老化を意識し、仕事を中心とした人生を振り返り、「自分とは」とか「これからの人生」について考え、悩む時期である。事例を通して共通した「もの」を抽出し、考察し示唆を与えてくれる

文庫OFF

2013/04/24

なんで絶版なんだ。時代、国は違えど、男性の成年、中年のライフサイクルをあぶり出した名著。それにしても、自分が同世代だからか、本当に身につまされる記述が多い。 ・中年期の特別な発達課題は、自分自身の中および他人の中の子どもの部分と年長者の部分の両方にもっと気付くようになること。 ...

なんで絶版なんだ。時代、国は違えど、男性の成年、中年のライフサイクルをあぶり出した名著。それにしても、自分が同世代だからか、本当に身につまされる記述が多い。 ・中年期の特別な発達課題は、自分自身の中および他人の中の子どもの部分と年長者の部分の両方にもっと気付くようになること。 ・中年は兄貴ではなく、親父。それに気付くことは当惑、いらだしさになる。 ・停滞を経験し、停滞に耐え、停滞と戦う力というのは、中年期に生産性を求める努力につきものの一面である。停滞性は中年期を通して、発達上必要な役割を果たす。 ・30歳代後半までは、思考、感情、直観、感覚の1つか2つだけがよく発達する。 ・安定期と過渡期が交互に表れて進んでいく。 ・40~45の人生半ばの過渡期では、「これまでの人生でなにをしてきたのか?妻や子どもたち、友人、仕事、地域社会ーーそして自分自身から何を得て、何を与えているのか?自分のために、他人のために本当に欲しているのはなにか?」と問うことが大切。 ・親から離れると言うよりは、親子の絆の程度と内容が変わっていく。 ・よき相談相手は成人前期において重要。数歳年長。職場で生まれることが多い。ただし過渡的。平均2,3年、長くて8~10年続く。 ・よき相談相手と同じように特別な女性は過渡的な存在である。

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2011/10/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

30代前半で管理職になり、家も建て、それなりに生活していたにも関わらず心の充足感が得られず悶々としていた折、息子の塾の親を対象にしたセミナーに参加した時、講師の方が講義の後の雑談で紹介された本です。まさに人種を問わず人は人生において過渡期を迎え、同じような人生を送っていく。数人の男性を十数年間にわたってモニターした、大学の研究結果に基づく心理学の本。

Posted byブクログ

2010/09/04

成人期の発達課題をユングのモデルを下敷きにして明らかにする. ・3〜17歳:児童期・青年期 ・22〜40歳:成年前期 ・45〜60歳:中年期 ・65歳以降:老年期 それぞれの間を過渡期と位置づける. ユングのモデルは,40歳を「人生の正午」とし,それ以降は「個性化」(本来の自分に...

成人期の発達課題をユングのモデルを下敷きにして明らかにする. ・3〜17歳:児童期・青年期 ・22〜40歳:成年前期 ・45〜60歳:中年期 ・65歳以降:老年期 それぞれの間を過渡期と位置づける. ユングのモデルは,40歳を「人生の正午」とし,それ以降は「個性化」(本来の自分になる)が起こる. 35〜45歳の40人の男性に対して,伝記的面接をして,個人史を探る. 一回1〜2時間の面接を5〜10回実施. テープ起こし原稿は一人当たり平均300ページ. 成年前期の発達課題は: 1. 夢を持つ 2. 良き相談相手 3. 職業を持つ 4. 恋人を作り,結婚し,家庭を持つ ここで,自分の夢と結婚相手との暮らしが不整合になることが多い. 中年期の発達課題は:両極性の解決 1. 若さと老い 2. 破壊と創造 3. 男らしさと女らしさ 4. 愛着と分離 成人期発達の問題は: ・友情の不在(同性も異性も) ・良き相談相手を持つこと ・第2の本職に変わること

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2010/05/16

翻訳本だからか?ちょっと読みにい。 また研究対象を男性のみ、職業も「管理職」、「労働者」、「小説家」、「生物学者」とちょっと??と思うような選択となっていて、女性読者としては納得感に欠ける。 ただ女性を研究対象とすると、男性以上に結婚、出産、子育てによるばらつき要因が多すぎて、発...

翻訳本だからか?ちょっと読みにい。 また研究対象を男性のみ、職業も「管理職」、「労働者」、「小説家」、「生物学者」とちょっと??と思うような選択となっていて、女性読者としては納得感に欠ける。 ただ女性を研究対象とすると、男性以上に結婚、出産、子育てによるばらつき要因が多すぎて、発達課題などの傾向を見出すためには膨大な数の対象者を追跡しなければならないことを考えると、男性のみを調査対象にしたのも仕方がないのかとも思う。 下巻を読んでみないと総合的な評価は出来ないか・・・。

Posted byブクログ

2009/10/07

訳が悪いのか読むのにとても時間がかかった。 人間の発達は成人でとまるのではなく、成人以降も永遠に発達変化しつづける。この当たり前の認識をできたことだけでも収穫。発達=青年特有ではなく、青年の発達に思春期という人類共通の型があるように、成人の発達にも共通パターンがある。 発達のステ...

訳が悪いのか読むのにとても時間がかかった。 人間の発達は成人でとまるのではなく、成人以降も永遠に発達変化しつづける。この当たり前の認識をできたことだけでも収穫。発達=青年特有ではなく、青年の発達に思春期という人類共通の型があるように、成人の発達にも共通パターンがある。 発達のステージの境目で境目適応ができなくて危機に陥ることがある。いわゆる中年の危機。 そうしたことを知識としてしっていたり、典型的な危機はどういうものか?とかを知っていればさけられるってもんではないが、羅針盤にはなると思われる。 生活構造(個人と社会のかかわりあいの基盤、仕事とか地域社会への参加とか)は成人の発達段階におうじて変化していく。 30歳の過渡期(131) 安定した生活構造を気づく。青年期は選択の余地をのこして猶予していけるが、この年代で選択をしなければいけない。この過渡期では夢、相談相手、職業、結婚相手がキー(164) 一家を構える時期(248) 5つのパターン。 安定した生活構造の中での昇進 安定した生活構造の中での重大な失敗、衰退 脱出(新しい生活構造を求める) 生活構造に変化をもたらすような昇進 不安定な生活構造

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