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アカネちゃんのなみだの海 の商品レビュー

4.5

21件のお客様レビュー

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2024/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アカネちゃんはすわって、なきつづけました。 ピューイ。かぼそい、すんだ声がしました。 「あ、くじらちゃん。」 「なみだの海ができるまえに、いそいできたよ。」

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2023/09/18

全巻読んでいないのはシリーズが終わっていなかったからなのだと知る。作者の経験を軸に物語を描いてだいぶ時間をかけて全巻に至ったと知り小さな子が読む本とは思えない話だったのは辛さからだったのか、しかも作者自身も辛辣と思ったのかどうかわからないが死神が怖さもなくかかれていたり、離婚をう...

全巻読んでいないのはシリーズが終わっていなかったからなのだと知る。作者の経験を軸に物語を描いてだいぶ時間をかけて全巻に至ったと知り小さな子が読む本とは思えない話だったのは辛さからだったのか、しかも作者自身も辛辣と思ったのかどうかわからないが死神が怖さもなくかかれていたり、離婚をうやむやにするのではなくあかねちゃんは所々でパパを恋しく思っている話や離婚に向き合うママの話など今子どもたちに読んでほしい本となっている。 書かれた当初は先端の話だったのではないだろかと思う。

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2022/11/15

核実験の話、パパが死んでしまった話、こんなふうになるとは。あとがきで、これらのお話は作者松谷みよ子自身のお話でもあることがわかった。

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2022/07/23

あかねちゃんとモモちゃんのパパがしんじゃってかなしかった。 ※図書館で借りた本。ももちゃんとあかねちゃんシリーズ読破。

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2021/06/20

モモちゃんとアカネちゃんの本の最終巻。 あとがきには、松谷みよ子さんがこのシリーズを書いた経緯などが書かれます。いまでこそ子供を保育園に預けて働く母、離婚している家庭というのは珍しくありませんが、お話のなかでモモちゃんがクラスの子に「お父さんのいない子」と言われたり、松谷さんも読...

モモちゃんとアカネちゃんの本の最終巻。 あとがきには、松谷みよ子さんがこのシリーズを書いた経緯などが書かれます。いまでこそ子供を保育園に預けて働く母、離婚している家庭というのは珍しくありませんが、お話のなかでモモちゃんがクラスの子に「お父さんのいない子」と言われたり、松谷さんも読者に赤ちゃんの家(保育園)預けられる子供の話が受け入れられるか不安だったとか、この話が作られた頃はまだまだ珍しかったのです。 そして松谷さんはまだ幼かった娘さん(物語の中では”アカネちゃん”にあたる)に、パパとさよならしたことを書いてほしいと言われたそうです。そして気がついたらこんな長いシリーズに。 実際の松谷みよ子さんご家族とこのシリーズを重ねすぎるのはよくありませんが、やはり松谷みよ子さんのこの世とあの世のこと、離れても家族は家族だったことなどが伺いしれます。 === 冒頭でアカネちゃんが生まれる前からの大好きなお友達、くつしたのタッタちゃんとタアタちゃんが帰ってきました!離れてしまってから何年も経ちアカネちゃんももう4歳ですが、タッタちゃんとタアタちゃんはまだまだずっとお友達です。この健気な靴下双子とのお別れは心が痛くなったのと、大事なものをわかってもらえずに別れてしまう子供の悲しさも、もういらないと思って軽く手放してしまう大人の事情も両方わかるのでなんとも悲しかったのですが、戻ってきて良かったよかった。 そしてアカネちゃんはタッタちゃんとタアタちゃんがついていれば一人で髪の毛だって洗えるし、悲しいときには涙も拭いてくれます。 モモちゃんとアカネちゃんは「パパがいない子」っていじめられることがあるんです。 そんなときにクロネコのプーがアカネちゃんに付き添って学校に行きます。 プーはモモちゃんとアカネちゃんが生まれたときからいるし、およめさんのジャムとの間には子猫がいるお父さんだし、疲れたママの話し相手になるし、とっても頼れるんです。…たまに困ったこともしますけどね。 そしてアカネちゃんから「パパとママがさよならした時のお話を書いて」と言われたママは、絵本を書こうとします。それはうまく行かなかったけれど…モモちゃんとアカネちゃんにはちゃんとママの気持ちが通じました。 でもモモちゃんとアカネちゃんが本当に泣いたら涙は抑えられません。 アカネちゃんはすぐに泣きます。カクジッケンのニュースを怖がり泣きます。すると涙の海ができて、その海にクジラが遊びに来て、それから地球さんも体を洗いに来ました。怪我をしてしまった地球さんは、地球さんを心配して流した涙の海で洗うと楽になるというのです。 この表現はとても素晴らしいなと思いました。傷ついた誰かを治すのはその相手を思う気持ちであり、そしてもうそんなことはしないという決意です。これをなみだの海と表現するこの本の凄さを感じます。 モモちゃんはいつも泣かずに我慢します。だから泣いたらもう止まりません。 モモちゃんとアカネちゃんのパパ、離れていてもパパはパパなのに、時々オオカミの姿でアカネちゃんに会いに来ていたパパなのに、そのパパが死んでしまったんです。 ママと、モモちゃんと、アカネちゃんと、そしてパパのパパとママ(おじいちゃんとおばあちゃん)は、お墓に行って大きな木の下を掘ってパパのお骨を埋めました。 ずいぶん長い年月が流れました。 ママは、パパとさよならを決めたときの森のおばあさんのところでゆっくり過ごすことができるようになりました。 あのとき森のおばあさんは「あんたは育つ木で、ご亭主は歩き回る木」だと言いました。 そしてパパは、あの世をまだてくてく歩いているんだそうです。まだどこかに行き着かないだなんてパパらしいです。ママはゆっくりと笑いました。 そしてモモちゃんとアカネちゃんもずいぶん大きくなりました。 だからこの話はこれでおしまいです。

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2020/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙絵のクジラはアカネちゃんが泣いてなみだの海ができた時にやって来るクジラの子。アカネちゃんは母子家庭であることを思い知らされるたび、なみだを流す。だが今回一番泣いたのはモモちゃんでパパが亡くなった時三日三晩泣き続けた。モモちゃんは自分はお姉ちゃんだからとずっと泣くのを堪えていたのだ。アカネちゃんが「ママとパパがどうしてさよならしたか」を絵本にして、とお願いしたこともハッとさせられる。離婚してもしていなくてもこの本は読んでおいた方がいい。

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2016/01/19

再読。小さいころ何度も読んだモモちゃんシリーズ。あとがきを読んでさらに深い意味が…。 美味しいものが好きなクマさんはママの友達たちだったとは! 私もシングルマザーなので、アカネちゃんの寂しさが胸にズシンときた…(T ^ T)

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2015/12/03

絵がかわってしまって残念だけれど、大好きなモモちゃんシリーズ最終章。この本は自分がこどものときに読んだかな。あまり印象にない。 家にいないパパのことや核実験のことが話に入ってきて全体的に少し暗いかもしれない。(1970年代) アカネちゃんも、もう一年生!

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2015/07/25

ついに終わってしまった『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズの第六巻。モモちゃんとアカネちゃんはもう大きくなりましたから、という終わりの理由がユーモア満点で面白い。切ないな。続きが読みたいな。全部図書館で借りて読んだのだけど、これは全巻購入して、家の本棚に置いておきたい。子供にも孫...

ついに終わってしまった『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズの第六巻。モモちゃんとアカネちゃんはもう大きくなりましたから、という終わりの理由がユーモア満点で面白い。切ないな。続きが読みたいな。全部図書館で借りて読んだのだけど、これは全巻購入して、家の本棚に置いておきたい。子供にも孫にも曾孫にも読んでもらいたい。

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2015/07/10

図書館にて。 長いあいだ読み続けていた本がついに完結した。 1話目でタッタちゃんとタアタちゃんが帰ってきてくれて感動。 パパのことは残念だったけど、パパが亡くなったということより、まずパパと一緒に暮らせないということが小さいアカネちゃんにとってずっとずっと長く悲しいことなんだなと...

図書館にて。 長いあいだ読み続けていた本がついに完結した。 1話目でタッタちゃんとタアタちゃんが帰ってきてくれて感動。 パパのことは残念だったけど、パパが亡くなったということより、まずパパと一緒に暮らせないということが小さいアカネちゃんにとってずっとずっと長く悲しいことなんだなということが辛かった。 表紙もすごく可愛い。 この表紙を見ているだけで切なくなる。

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