江戸時代とはなにか の商品レビュー
安冨歩の本に紹介されていて読む。 あらゆる学問が専門分化していく中、例外ではない歴史学において、大局的な視点で日本社会の特質を洞察しようとする見事な試み。 中世後期以降(戦国時代の兵農分離以来)日本社会は役=職分の体系であったという仮説に基づいて、日本の近世から近代の歴史を読み解...
安冨歩の本に紹介されていて読む。 あらゆる学問が専門分化していく中、例外ではない歴史学において、大局的な視点で日本社会の特質を洞察しようとする見事な試み。 中世後期以降(戦国時代の兵農分離以来)日本社会は役=職分の体系であったという仮説に基づいて、日本の近世から近代の歴史を読み解く。 最終章では日本の天皇も、日本という共同社会におけるひとつの役を担っていたことが示唆される。 極めて説得力に満ちた論考である。
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渡辺京二「逝きし世の面影」より。◆◆日本の社会体制が変わったのは、弥生時代と江戸時代である。今までの環濠集落が消滅して、全国統一されて安定したからだ。◆◆日本の封建は西洋の封建とは違うものだ。兵農分離がスムーズでこれは特異な物。◆公儀という思想。版籍を返すこと、国替えをした時に、...
渡辺京二「逝きし世の面影」より。◆◆日本の社会体制が変わったのは、弥生時代と江戸時代である。今までの環濠集落が消滅して、全国統一されて安定したからだ。◆◆日本の封建は西洋の封建とは違うものだ。兵農分離がスムーズでこれは特異な物。◆公儀という思想。版籍を返すこと、国替えをした時に、住民はみんな置いていったというのは、絶対君主ではない。◆◆中世の「職」の思想から近世の「役」の思想。◆◆喧嘩両成敗の制定は裁判権を制約してしまうということ。◆◆家康の文教政策。武家諸法度や公家諸法度は、自律性を制限したのではないと
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