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水晶幻想・禽獣 の商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

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川端康成の想像力を堪…

川端康成の想像力を堪能できる初期短編集。鳥肌の立つような静寂の世界を描き出す。

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タイトルが気に入って…

タイトルが気に入って川端氏の作品なので読んでみました。斬新。

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川端康成は女性の描き…

川端康成は女性の描き方など、非情で執拗な感じがするのが苦手なのですが、つい読んでしまうことがあります。静物や死が描かれている作品集です。

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全8作品収録。「禽獣…

全8作品収録。「禽獣」は随筆的な短編小説。禽獣を愛育する嫌人癖のある主人公が人生を非情に凝視した作品。好きなわけではないがやはり印象に残る作品。

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2024/11/09

川端氏の小説は殆ど知らないが、この水晶幻想はとても印象的だった。 女性特有の連鎖的に発想してゆく様をここまで描写できている作品を私は他に知らない。

Posted byブクログ

2024/05/05

四月の川端忌から貸出延長して格闘していたのですが、そろそろ離脱します。 傍らコさんに私も読みますね、なんて簡単に言いましたけど結局わかりません。ごめんね。 川端康成の初期の作品群で イメージや意識を言葉にして文章の中を流れていく、といった短編8編。 「青い海・黒い海」 大正14 ...

四月の川端忌から貸出延長して格闘していたのですが、そろそろ離脱します。 傍らコさんに私も読みますね、なんて簡単に言いましたけど結局わかりません。ごめんね。 川端康成の初期の作品群で イメージや意識を言葉にして文章の中を流れていく、といった短編8編。 「青い海・黒い海」 大正14 語り部は死を目指している その目前に現れる心象風景 遺言と題する二章によりなり 過去の自死と再びの自死 「春景色」昭和2 温泉宿での絵描きと新妻の春景色 「死者の書」昭和3 新婚の夫は生きることより死に惹かれている 人形妻の苛立ち 「水晶幻想」昭和6 不妊の妻 動物生殖実験をする夫 産婦人科医であった父 三面鏡に映る現実的な風景と心象風景 妻の生殖に対する畏敬なのかな 「抒情歌」昭和7 他の短編集で既読 「それを見た人達」 身元不明の死体の発見 警察の聴き取りから様々な人達の推理が動き 生前の姿を想像させる 「禽獣」昭和8 別で既読 「散りぬるを」昭和8 現実の殺人事件からの着想 若い二人の女性が殺される 犯人の男の自供と犯罪記録から小説家が別の見解のストーリーを考察する 若い頃から死生観が危ういのか 繊細だけど死にたいして大胆 わかりませんでしたm(_ _)m

Posted byブクログ

2023/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初期作品集。だいたい10年くらいの発表期間。 ■「青い海黒い海」 心中の前に書いた「第一の遺言」、その後の自殺の前に書いた「第二の遺言」を、作者が紹介する、という形式。 川端25歳くらいの作品だが、トコトン女ふたりを比較して描くのが好きなんだな。 そして自分が、一枚の蘆の葉だとか、濁ったガスだとか、化粧水だとか、芍薬の花になることを夢想する……これは危うい。 その危うさがいい。好きな短編。 ■「春景色」 画家が、婚約者と、その姉夫婦と過ごした日々。 淡々としていて筋どうこうではないが、いわゆる新感覚なんだろうな。 スケッチしてる最中、象とラクダが目の前を通り過ぎていく。その後「題を「象とラクダの通った道」にしたらどうか」という。 つまり名残りとか残り香とか気配とかに注目しているのであって、このへんに「見る眼」としての川端の資質がありそう。 ■「死者の書」 エジプトの「死者の書」を耽溺する夫と、子を望む妻。 というわかりやすい夫婦の話だが、夫婦で心中のために出歩く。 結果韓国人経営の淫売宿で、16歳の少女たちに出会い、妻が活躍する。 女性をモノ化する川端にしては、この妻が生き生きと描かれていて、いい。 ■「水晶幻想」 発生学研究者を夫に持つ妻が視点人物。 飼い犬の交配に立ち会ったりしながら、様々に思いを巡らすその過程が、いわゆる「意識の流れ」という手法で書かれる。 川端31歳くらいの作品。1931年。 で、「意識の流れ」でよく言及されるジェイムズ・ジョイスとヴァージニア・ウルフはともに1882年生まれ。ウィリアム・フォークナーは川端とほぼ同じ1897年生まれ。 で、「ユリシーズ」が1922年、「灯台へ」が1927年、「響きと怒り」が1929年。 日本では伊藤整が1930年に「ジェイムス・ジョイスのメトオド『意識の流れ』に就いて」を発表した。 つまり世界全体で数年の幅で動いている影響下に、川端もいたのである。 意義深いし、好きな短編。 ■「抒情歌」 既読。 ■「それを見た人達」 ミステリ。 「散りぬるを」と同じく、川端の作風模索が楽しめるが、死体はあくまでもモノとしての死体、という描き方しかしない。 こういう人がいてこういうドラマがあって殺人が行われたみたいなナマな感情はどうでもいい、という視点が、実に川端らしい。 ■「禽獣」 最近既読。 ■「散りぬるを」 最近既読。 ◇解説は高橋英夫 ◇作家案内は羽鳥徹哉

Posted byブクログ

2022/12/22

死、自殺、心中、動物の死など、死と性と生をテーマとした短編集。 若い人は死に対して憧れが強いのか。 寒い冬に読むのには不向き。真反対の蝉時雨の季節に読むと印象は違うのか。 読んでいると気分が悪くなっていった。

Posted byブクログ

2022/04/23

 1925(大正14)年から1934(昭和9)年、川端康成26-35歳頃の、「初期」短編小説集。「新感覚派」という革新派ふうの前衛性の見られる作品が含まれる。  巻頭の「青い海黒い海」(1925、川端26歳)はいかにもシュールな文章で尖っており、若書きの気負いも感じられる。 「死...

 1925(大正14)年から1934(昭和9)年、川端康成26-35歳頃の、「初期」短編小説集。「新感覚派」という革新派ふうの前衛性の見られる作品が含まれる。  巻頭の「青い海黒い海」(1925、川端26歳)はいかにもシュールな文章で尖っており、若書きの気負いも感じられる。 「死者の書」「水晶幻想」なども相当にシュールな小説になっていて、私は「ああ、これは川上未映子さんの散文詩集『先端で、さすわさされるわ そらええわ』(2008)、『水瓶』(2012)とよく似ている」と気づいた。川上さんの特に最初期の言語実験的言葉遣いの炸裂と展開のシュールさは<現代詩>によく馴染んでいるが、すると川端康成のこれらの初期小説も現代詩に近いと言えるのではないか。日本で実際に現代詩が書かれるようになったのはずっと後のことで、その意味ではこれは非常に先駆的と言えるかもしれない。たとえばT. S. エリオットの『荒地』(1922)などを当時の日本文壇は既に知っていたのだろうか。翻訳は1938年が最初のようだが。  しかし川上未映子さんの暑苦しい大阪弁の饒舌ぶりと比べ、川端康成のこれら「現代詩ふう」の小説は貧血っぽく、クールで痩せており、外部から力を加えればぽきっと折れてしまいそうである。  ヌーヴォー・ロマンにも匹敵するこれらの「前衛的」小説群の「尖り」を削いでいって、後年の川端文学が形成されるのだというそのプロセスの端緒を理解することが出来た。  もっとも、「散りぬるを」(1933、川端34歳)は既にシュールさを欠いているが、後年の作風とも違っていて、たとえば松本清張の短編を思わせるような文体を想起させる。本作が殺人事件から始まっているせいでそんな連想が働いたのかも知れない。  本書の中ではやはり「禽獣」(1933)がやはり優れている。たびかさなる動物の死を見つめる静かな眼差しが印象的だ。  やはり川端文学の根幹として「死」のテーマがあるという通説を、本書を読むと確かにそうだなと感じる。もっともそこにおいて「死」は語り得ぬものであって、それを巡る周辺の感覚や淡い情動がぐるぐると回っているものの、その中心部は空虚である。死=空虚=不在が浮き彫りにされるこの文学は、これもまた<不在のシーニュ>の物語なのである。

Posted byブクログ

2021/08/09

私なんかの素養では凡そ追いつけない難解さ。。純文学を純度100%ロックで飲み込める者でないと太刀打ちできなそう

Posted byブクログ