核弾頭ヴォーテックス(上) の商品レビュー
南アフリカの極右勢力…
南アフリカの極右勢力が近隣諸国を脅し、キューバやアメリカを巻きこんだら・・・。
文庫OFF
米ソ冷戦構造の崩壊後、軍事スリラージャンルの作家はストーリーを紡ぎだすのに四苦八苦している。イラン・イラクを中心とした中東、アフガニスタンなど紛争がないわけではないが、イデオロギーや体制を軸とした軍対軍の大戦をテーマとすると湾岸戦争規模の対立の構図をストーリー上構築しなければなら...
米ソ冷戦構造の崩壊後、軍事スリラージャンルの作家はストーリーを紡ぎだすのに四苦八苦している。イラン・イラクを中心とした中東、アフガニスタンなど紛争がないわけではないが、イデオロギーや体制を軸とした軍対軍の大戦をテーマとすると湾岸戦争規模の対立の構図をストーリー上構築しなければならないからである。本書は、アパルトヘイトが残る南アフリカの1990年代初頭を舞台に南アフリカアフリカンース極右政権が誕生し、軍事力でナミビア奪還を企てるところから物語がはじまる。これに対し、アンゴラ駐在のキューバ軍が反撃する下りがあるが、これは1988年の南アフリカのアンゴラ領内への侵攻をアンゴラ=キューバ連合軍に阻止され(クイト・クアナヴァレの戦い)、この敗北により南アフリカはキューバ軍のアンゴラからの撤退と引き換えに占領していたナミビアの独立を認めたという歴史に基づいてのストーリー展開。登場人物が多く、読み始めのころは、一体誰だっけという感じで読み進むのに苦労するが構成自体はしっかりしているので安心して読める
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