異文化としての子ども の商品レビュー
子どもは大人と異なる…
子どもは大人と異なる文化をもっている。だから大人は自分たちの文化を子どもに強要せずに、子どもの文化の存在を認め、相互理解していくべきである。大人に言い分があるように、子どもにも言い分がある。「子どもだからわからない」ではなくて「子どもだからこそそう言えるんだ」このように言える大人...
子どもは大人と異なる文化をもっている。だから大人は自分たちの文化を子どもに強要せずに、子どもの文化の存在を認め、相互理解していくべきである。大人に言い分があるように、子どもにも言い分がある。「子どもだからわからない」ではなくて「子どもだからこそそう言えるんだ」このように言える大人になっていきたいものです。
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子どもは異文化の住人…
子どもは異文化の住人。大人の立場を絶対視するのではなく、子どもの立場も尊重する必要があると思いました。
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本田和子の子供論。今…
本田和子の子供論。今では古いところもあるかもしれませんが、定番のうちの一冊です。
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後半がクソつまらない意味わからないが前半がとっても興味深いです。 ドロドロ、ベチャベチャは子どもだけが真に捉えられる概念。 そこには社会性だのレールだの人工物だの不要で、ただただ自由なのだ。 「小」という言葉。ミニチュアという世界。 大の逆の世界でもない。相対化された、一つの世...
後半がクソつまらない意味わからないが前半がとっても興味深いです。 ドロドロ、ベチャベチャは子どもだけが真に捉えられる概念。 そこには社会性だのレールだの人工物だの不要で、ただただ自由なのだ。 「小」という言葉。ミニチュアという世界。 大の逆の世界でもない。相対化された、一つの世界。そこには大人が知った気になっていた(あるいは本来子供の頃に知っているのだが)異文化が存在するのである。それを感じた時、我々は世界を手に入れるのだ。 子ども映画作る時に間違いなく参考になる。
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読みやすい文体ですらすらと進んだ。子どもの異端性に着目し、後半では特に少女のそれについても詳しく論じていて非常に興味深い内容であった。
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本田和子さんのこども論。 エッセイのような心地よさで、ついつい次の章もよみたくなっちゃうような本だった。 最後に本田和子による本田和子論(自分に対する批判をまとめ、それに沿いながら、自分の立場を明らかにする)があり、それで書かれていた通り、彼女のこの文体は研究というのにはそぐわな...
本田和子さんのこども論。 エッセイのような心地よさで、ついつい次の章もよみたくなっちゃうような本だった。 最後に本田和子による本田和子論(自分に対する批判をまとめ、それに沿いながら、自分の立場を明らかにする)があり、それで書かれていた通り、彼女のこの文体は研究というのにはそぐわないという人も多いかもしれない。 しかし、彼女的には子どもとは何かを実験的データ的に問うのではなく、自分と相手との関係の中で把握していきたい。客観性・厳密性というものは幻想だという立場にたち、従来の子ども論にゆさぶりをかけたいという目的にのっとり、異文化としての子どもという捉え方を伝えていきたいっという願いがあり、そのためにはこの文体が適切なのだと。 どちらの立場もわからなくないが、子どもというものを専門的に取り扱っていない人間からすれば、そんな気もするし、なんだかおもしろいので、読み物として◎という感じでした。
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石原千秋氏推薦。日本の「子供学」のブームに火をつけた書物。レヴィ=ストロースが野生に固有の思考を「発見」したように、本田は「子供」に固有の思考を「発見」し、「大人」の世界観への挑発を試みる。(『教養としての大学受験国語』094頁)
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