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スペイン幻想小説傑作集 の商品レビュー

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幻想小説アンソロジー…

幻想小説アンソロジーシリーズ、スペイン編。知らない作家ばかりだったのですが、新鮮でした。

文庫OFF

2019/03/10

昔のアンソロジーを「ついで買い」。 19~20世紀前半のスペイン文学から選ばれた、 幻想的な趣のある短編集。 但し、シリーズ連作からのピックアップもある、全14編。  ホセ・デ・エスプロンセダ「義足」  グスタボ・アドルフォ・ベッケル「僧房からの手紙」  ガスパール・ヌニェス・...

昔のアンソロジーを「ついで買い」。 19~20世紀前半のスペイン文学から選ばれた、 幻想的な趣のある短編集。 但し、シリーズ連作からのピックアップもある、全14編。  ホセ・デ・エスプロンセダ「義足」  グスタボ・アドルフォ・ベッケル「僧房からの手紙」  ガスパール・ヌニェス・デ・アルセ「サンチョ・ヒル」  ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン「背の高い女」  クラリン(レオポルド・アラス)「ぼくの葬儀」  フアン・バレラ「人形」  エミリア・パルド・バサン「お守り」「魂の息子」  バリェ=インクラン「ベアトリス」「神秘について」  アルフォンソ・ロドリゲス・カステラオ「ガラスの眼」  ベンセスラオ・フェルナンデス・フローレス「暗闇」  アルバロ・クンケイロ「ポルトガルの雄鶏」  アナ・マリア・マトゥテ「島」 スペインと聞くと、 何となく「情熱」「狂乱」といったイメージが 頭に浮かんでしまうが、収録作の多くは、 現実から逸脱した状況を描く物語でありながら、 理路整然としているというか、よく言えば読者に対して親切で、 理解しがたい無茶苦茶な話ではないのだが、 そこに食い足りなさを覚える、とも言える。 古い時代の作品には、魔術や魔女などのモチーフを扱った、 カトリックの国柄故の、その反転図のような物語も見られるが、 比較的新しい作品にはブラックユーモアが漂う――そんな一冊。 面白かったのは、 男爵を支える「お守り」の正体が暴露される エミリア・パルド・バサン「お守り」、 生前は飾りに過ぎなかった義眼が、死後、 視力を発揮したお陰で吸血鬼の悪行を目撃したという 骸骨の回想記、 アルフォンソ・ロドリゲス・カステラオ「ガラスの眼」、 八歳の男児と婆やの絆(?)を描いた アナ・マリア・マトゥテ「島」。 これらは語り口が巧みで、 「小説内事実」の真実性が終盤で曖昧になり、 読者を宙ぶらりんの状態にするのが見事。 ツヴェタン・トドロフが『幻想文学論序説』で称揚した 「ためらい」の美学が体現されており、 幻想小説の名に相応しい。

Posted byブクログ

2015/05/02

①ホセ・デ・エスプロンセダ『義足』 自立走行する義足を着けた男は屍になってもなお世界中を走り回る。 ②グスタボ・アドルファ・ベッケル『僧房からの手紙』 ③ガスパール・ヌニュス・デ・アルセ『サンチョ・ヒル』

Posted byブクログ