文学がこんなにわかっていいかしら の商品レビュー
高橋源一郎による新し…
高橋源一郎による新しい評論集!!文学への興味を引き立ててくれるかも?
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今まで読んでいた文学…
今まで読んでいた文学作品の新たな読み方を開拓できる・・・かも。個人的には広告についての考察が面白かったです。
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著者が雑誌『海燕』で担当していた文芸時評をまとめた本です。 とりあげている対象は、文学作品のみならず少女マンガや『ドラゴンクエストⅢ』にまでおよんでおり、文体にもさまざまな試みがなされていて、全編にわたって興味深く読みました。 とはいえ、著者の関心の向かうベクトルは、あまり拡...
著者が雑誌『海燕』で担当していた文芸時評をまとめた本です。 とりあげている対象は、文学作品のみならず少女マンガや『ドラゴンクエストⅢ』にまでおよんでおり、文体にもさまざまな試みがなされていて、全編にわたって興味深く読みました。 とはいえ、著者の関心の向かうベクトルは、あまり拡散することなく、むしろ一つの方向へと収斂しているように思います。たとえば、尾辻克彦と赤瀬川原平の関係について論じ、鈴木志郎康の刊行している文芸雑誌を通して文学における「読者」とはなにかという問いを差し向けるなど、「文学」という制度に対する批評的なまなざしが随所にみられるように感じました。 それは、ドラクエについて論じているときにも変わらず、著者は『ドラゴンクエストⅢ』が「物語」を要求してしまうことの是非を問うというしかたで、蓮實重彦が『物語批判序説』であつかっていたテーマにアプローチしているといえるように思います。 著者の問いかけようとしていることは理解できないでもないのですが、FC版『ドラゴンクエストⅡ』で挫折を経験したプレイヤーとしては、あのゲームの「理不尽さ」は、そうした「問題」のうちに回収されることを拒んでいる、などといってみたくもなります。
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1988年3月から1989年2月の一年間、文藝雑誌「海燕」に掲載された「文芸時評」をまとめたもの。 文芸といっても、小説から漫画からドラクエまで多岐にわたっている。 時評といっても、きちんとした論文風あり、小学生の読書感想文風あり、講演風あり、と多岐にわたっている。 ...
1988年3月から1989年2月の一年間、文藝雑誌「海燕」に掲載された「文芸時評」をまとめたもの。 文芸といっても、小説から漫画からドラクエまで多岐にわたっている。 時評といっても、きちんとした論文風あり、小学生の読書感想文風あり、講演風あり、と多岐にわたっている。 ということで、あちらこちらで多岐にわたっていて、飽きることはない 単行本として発売されたのが1989年であり、20年以上も前のことなので、既に入手困難な作品への評論も含まれている。
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競馬のコラム欄を文学作品として解説する章は秀逸だった。 それにしても、高橋さんの文芸時評の良いところでもあり悪いところでもあるのだが、時評自体が面白いがために、言及している作品を読んでみようというところまでいかない。ぐぬぬ。
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