NHK 電子立国日本の自叙伝(下) の商品レビュー
ICからCMOSFETへ。原動力になった電卓戦争について。当事者のインタビューが活き活きと綴られる。技術者斯くあるべし。
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日本が半導体産業で世界の頂点にあった頃の書籍。今となっては古文書とも言えそうだが、日本の電子産業が世界の頂点に上り詰めるまでの貴重なエピソードが、随所に描かれている良書。集積回路の始まりと、日本での電卓戦争の話。電卓がIC化、LSI化によって驚異的な速度で、小型化、低価格化、省電...
日本が半導体産業で世界の頂点にあった頃の書籍。今となっては古文書とも言えそうだが、日本の電子産業が世界の頂点に上り詰めるまでの貴重なエピソードが、随所に描かれている良書。集積回路の始まりと、日本での電卓戦争の話。電卓がIC化、LSI化によって驚異的な速度で、小型化、低価格化、省電力化が進んだことが分かる。この時代、集積回路の設計技術はアメリカが圧倒的に優れていたが、民生機器への展開というアプリケーションでは、日本の方が先見の明があったと言える。シャープの佐々木正氏とノースアメリカンロックウェル社のエピソードが興味深い。
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