魔術師(上) の商品レビュー
イギリス人の主人公が…
イギリス人の主人公が、教師としてギリシャの小さな島へ赴任します。そこで人里はなれた別荘に住む老人に会うのですが・・・多少哲学的なところもありますが、ワクワクさせる展開です。
文庫OFF
膨大な情報量 イギリス人のニコラスが、教師としてギリシャの島に行く。 コンヒスが仕組んだ広大な仮面劇に巻き込まれていく。 謎の美女リリーの登場。
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まだ200ページ程だけれど、ゾクゾクしている。敢えて読み進めるスピードを遅くして味わいながら読んでいる。比較的ビジュアル化もし易いし、古楽復活期(まさか、ドルメッチが出てくるとは思ってもいなかった)について触れられている点なども、非常に珍しく好ましい。 良書の予感大! ***...
まだ200ページ程だけれど、ゾクゾクしている。敢えて読み進めるスピードを遅くして味わいながら読んでいる。比較的ビジュアル化もし易いし、古楽復活期(まさか、ドルメッチが出てくるとは思ってもいなかった)について触れられている点なども、非常に珍しく好ましい。 良書の予感大! *************************
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愛を信じない利己的なイギリス青年という主人公を使って、人間の自我や愛情や関係性などを私たちに掲示する物語である。青年が大掛かりな仕組まれた経験によって成長するという話でもある。だから主人公の人柄(性格)は『?』と思うような人格に在る。 読み始め、第一部。主人公の人柄がどうも気...
愛を信じない利己的なイギリス青年という主人公を使って、人間の自我や愛情や関係性などを私たちに掲示する物語である。青年が大掛かりな仕組まれた経験によって成長するという話でもある。だから主人公の人柄(性格)は『?』と思うような人格に在る。 読み始め、第一部。主人公の人柄がどうも気に入らなかった。話の展開も全く分からず、ただ読み進める。言葉遣いや語尾が少々気になりぼちぼちと読んでいく。 第二部になって、場所がイギリスからギリシャに変わり物語が進み始め怒濤のように展開し出す。どうなっていくのだろうという興味からずんずんと読み進める。この小説の中心部。とにかく面白い。第二部が終わる時には自分の現実についても自信が持てなくなる。 第三部でこれまでの謎が解明され、”そういう話だったのか" と至る。 すごく面白いし、読みやすいし、よく出来た作品だと思う。本当に素晴しい。その想像力、その発想力、その構成力に驚愕させられる。 ギリシャ神話やシェイクスピアやその他の海外文学に疎い私は幾度も言葉を調べるハメになったが(例えば「シジフォス的に取り組む」とか「女神デメテル」とかに引っ掛かって調べる)、そういった言葉はむしろ作品の舞台としてのギリシャの島や物語の内容を感じるに必要不可欠なものであり、知らない私がいけない。博識な人の方がこの作品の良さをもっと感じられると思う。 それから、絵や音楽、神話と詩、ギリシャ語などの外国語、歴史、自然、そういうものをとても効果的に使っていることが印象的だった。イギリス的、ギリシャ的、ドイツ的、フランス的、そういうものの使い分けも効いていた。 とにもかくにも、隅々まで余すことなく作り込まれた素晴しい作品である。
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