ぼくと、ぼくらの夏 の商品レビュー
夏の青春小説の王者の…
夏の青春小説の王者のデビュー作。この人の小説は夏と青春と女神の三要素で成り立っていて、そのどれかひとつでも欠けるとダメなのだ。面は三点を与えないと安定しないという数学定理に近いものがある。とりあえず夏に読んどけ、という一冊。
文庫OFF
幾度か読み返しても面…
幾度か読み返しても面白い小説というのは案外少ない。この作品は間違いなくそのうちのひとつである。
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長いこと読みたいと思っていた本。文庫版を図書館で見つけたので読みました。単行本は昭和63年に出版されているのでかなり昔のものなので、ツール的なものは古いのかもしれませんが感性はみずみずしいと思いました。たんたんとして冷めた感じだけれど周りへの気遣いがすごくある主人公が甲斐甲斐しく...
長いこと読みたいと思っていた本。文庫版を図書館で見つけたので読みました。単行本は昭和63年に出版されているのでかなり昔のものなので、ツール的なものは古いのかもしれませんが感性はみずみずしいと思いました。たんたんとして冷めた感じだけれど周りへの気遣いがすごくある主人公が甲斐甲斐しくお父さんのお世話をするさまやそれぞれの事情で生きている周りの人達。その時代を思い出しながら読みました。夏にふさわしい1冊。でも令和の夏は輪をかけて暑いです。
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作者である樋口有介氏のデビュー作。或る事件をきっかけとして出会った高校生カップルが、事件の謎を探る過程で互いの仲を深めていく青春ミステリー小説。主人公である高校生男子の一人称による語りで物語が進行するが、主人公と登場人物の会話でストーリーが進む場面も多く、ラノベ風味の仕上がり。評...
作者である樋口有介氏のデビュー作。或る事件をきっかけとして出会った高校生カップルが、事件の謎を探る過程で互いの仲を深めていく青春ミステリー小説。主人公である高校生男子の一人称による語りで物語が進行するが、主人公と登場人物の会話でストーリーが進む場面も多く、ラノベ風味の仕上がり。評者がこれを初めて読んだのは1996年ごろ。評者は何度も爆笑しながら読み、作者の名前は忘れられぬものとなった。その後、本作は評者にとって何度も読み返すほどのお気に入りとなって今日に至るが、昨年、氏が逝去されたと報じられた。残念に思う。
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セリフの妙。テンポ良すぎて登場人物捕捉できず、何回か見返した。いきなりヒロインにさんづけしたりして、あれっと思って見返した。初出1991年。ちょっとだけ進んでいる都会の高校生。当時の雰囲気を堪能できる。ミステリーとしては軽いが、やはりセリフの妙。楽しめた。
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