坊っちゃん の商品レビュー
巻末に付された、渡部…
巻末に付された、渡部直己氏の解説を読んで頂きたい。これはただの青春小説で無い事がお分かりになると思います。
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今の時代でも充分通用…
今の時代でも充分通用するユニークな文面。何がおもしろいって最初から最後まで赴任先の悪口ざんまい(笑)。
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純文学で、こんなに笑…
純文学で、こんなに笑えるとは思いませんでした。
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登場人物がみんないき…
登場人物がみんないきいきしています。古くさくなく、おもしろく読めます。
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夏目漱石っぽくていい…
夏目漱石っぽくていいです。是非呼んでみるとあきません。
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勧善懲悪のストーリー…
勧善懲悪のストーリーに漱石流のユーモアが満載です
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有名過ぎるくらい有名…
有名過ぎるくらい有名な作品。そんなに硬くならずに読んでみてください!!
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①語彙★★★★★ 夏目漱石先生が生きていた時代の人達は、こうも難しく、使いどころが限られている言葉を使っていたのかと思うと、如何に現代を生きる私たちが平易な表現に甘んじているかを痛感させられる。 ②登場人物数★★☆☆☆ 主に坊っちゃんの勤め先である学校関係者と宿舎の人間、そして清...
①語彙★★★★★ 夏目漱石先生が生きていた時代の人達は、こうも難しく、使いどころが限られている言葉を使っていたのかと思うと、如何に現代を生きる私たちが平易な表現に甘んじているかを痛感させられる。 ②登場人物数★★☆☆☆ 主に坊っちゃんの勤め先である学校関係者と宿舎の人間、そして清がメイン。坊っちゃん視点では基本学校関係者は渾名呼びである。 ③1文感想 曲がったことが許せない、真正面から相手と対峙する、不器用だけど、相手を真っ直ぐに見ていてどこか憎めない、そんな剛直で無鉄砲な坊っちゃんに、出会えてよかったと感じさせてくれる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024.10.07〜2024.10.09 100年以上前の作品とは思えない、するすると読める勧善懲悪。 いつか読みたいと思いつつ読めていなかった本の一冊。もっと読みにくいかと思ったら予想より読みやすい文体。この時代の日本語はだいぶいまと近かったんだなと勉強になった。 いわゆる展開的な江戸っ子である坊ちゃんが、田舎の学校でネチネチと裏工作をするハイカラ男と対峙する。 すぐカッとなるが、少しするとけろっと気持ちを切り替えたり、悪いことをしたのに罰を受ける覚悟がない奴を避難したり、さばさばとした無鉄砲な主人公が魅力的だった。 その後の解説を読んで、夏目漱石の生涯とこの本の関係が少し垣間見えた。 夏目漱石自体、ロンドンに留学に行き、東洋と西洋の違いに苦しんでいた様子。 吾輩は猫であるが内面的なものを描いたのとは対象に、坊ちゃんでは人間の対立の様子を『外』の視点から描いているようだ。 また、ちょうど江戸と明治が移り変わる時代、様々な価値観がぶつかり合う時期でもあっただろう。 実際、この小説では江戸っ子の主人公、会津っ子の山嵐、ハイカラな大学での赤シャツなど、使う言葉が微妙に異なる人たちが何度も対立を繰り返す。 これは解説にはなかったが、ロンドン留学時代言語の違いで(おそらく)悩み、人間関係に苦しんだ漱石の経験も反映されているのではないかと感じた。
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漱石の作品では初期にあたる1906(明治39年)の小説。やたらに清という下女の老婆を気にする、無鉄砲な青年の流離譚。 漱石が単純に田舎のどんちゃん騒ぎを描いたわけでなく、坊ちゃんの軽口に潜んでいた文化の残滓から気付くべきだったんだ。これは江戸時代と明治時代の対立のメタファーなのだ...
漱石の作品では初期にあたる1906(明治39年)の小説。やたらに清という下女の老婆を気にする、無鉄砲な青年の流離譚。 漱石が単純に田舎のどんちゃん騒ぎを描いたわけでなく、坊ちゃんの軽口に潜んでいた文化の残滓から気付くべきだったんだ。これは江戸時代と明治時代の対立のメタファーなのだと。
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